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万能型ミドルロードバイク!Ninja650【バイク買取調査隊】

Ninja 650の車種プロフィール

「Ninja 650」は、2006年に発売されたNinja 650Rの後継モデルとして2012 年にデビュー。海外向けモデルとして、ヨーロッパ、北米、東南アジアなどで発売された。当然のことながら「R」の一文字が外れただけではなく、発売開始以来、初めて大幅なモデルチェンジを受けている。その一つとしてカウルやマフラー形状などが鋭角的となるなど、スポーツ性能を前面に押し出している。

バイクインプレ

車両の特徴

「Ninja 650」は、ネイキッドタイプの「ER 6 n」と兄弟車ながら、乗り味は若干異なる。特筆すべきはハンドリングで、フルフェアリングをまとっているため、ER 6 nに比べて風を受けることなく軽快である。また、ウィンドスクリーンの角度も 3 段階に変えられるなど実用性が高く、ツーリングユースを意識していることが想定できる。

タイヤサイズは、フロント120/70ZR-17M/C 58W、リア160/60ZR-17M/C 69Wで、このクラスとしては幅が狭いタイヤを採用している。サスペンションはフロントに41ミリ油圧テレスコピックフォーク、リアは調整可能なプリロード付きのシングルオフセットレイダウンショックで、確実に路面から受ける衝撃を吸収している。

大きさは、全長・全幅・全高は2,110ミリ×770ミリ×全高1,180ミリ、乾燥重量は178キログラムでこのクラスとしてはコンパクトなほう。大柄なライダーは物足りなく感じるかもしれないが、そのぶん楽に取り廻すことができる。

足付き

シート高805ミリと、ロードバイクとしては平均的な高さ。シート形状も端が絞り込まれており、サスペンションの沈み込みと合わせて小柄なライダーの足つきを確保してくれる。

走り

エンジンは水冷4ストロークパラレルツインを搭載し、排気量649 cc。ボア&ストローク83.0ミリ × 60.0ミリ。最高出力53馬力//8,500回転、最大トルク64 N・m7,000回転となっている。日常的に使う低回転から中回転にかけてトルクがあるので街中でも扱いやすい。

このエンジンはアクセルワークが楽しい。大胆に開けても、テールスライドすることなく、タイヤがグリップするタイミングを見計らってパワーが立ち上がってくる。大型バイクならではのトルク感を感じるフィーリングだ。

居住性の良さと、長時間乗っても尻が痛くならないシートは、ロングツーリングで力を発揮する。ハンドルレスポンスもライダーの意のままなので、リラックスしてライディングができる。

ブレーキは、フロントに300ピストンキャリパー付きデュアル2 mmペタルディスク、シングルピストンキャリパー付きシングル220mmペタルディスクを装着。コントロール性がよく、実用的な制動力もある。下り坂などでリアブレーキを多用する場合もあるが、アバウトな使い方にも素直に反応してくれるので、安心感を与えてくれる。

Ninja650は、Ninjaブランドを裏切らないデザインやフィーリングで、どこにでも出かけたくなるバイクだ。まさに「質実剛健」なオールラウンダー。末長く付き合いたくなる一台である。

※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成した記事となります

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