バイク保険料、月々いくら払ってる？相場や無駄を省くポイントを解説

バイク保険を考えるとき、月々の保険料がどれくらいかかるのか気になる方も多いでしょう。バイクには、法律で加入が義務付けられている自賠責保険と、任意で加入する任意保険があります。自賠責保険は最低限の対人賠償をカバーしますが、任意保険は自分や相手の車両、示談交渉など幅広くサポートしてくれるため、加入するのがおすすめです。

当記事では、自賠責保険と任意保険の相場や特徴を詳しく紹介し、さらに保険料を節約するためのポイントを解説します。適切な保険を選ぶことで、安心かつ経済的なバイクライフを目指しましょう。

バイク保険には、法律によって加入が義務づけられている自賠責保険と、任意で加入できる任意保険があります。自分のバイクや怪我の補償を受けたい場合は、任意保険への加入を検討するとよいでしょう。

自賠責保険と任意保険の料金は、それぞれ決まり方が異なります。以下でバイク保険料の相場を紹介するので、参考にしてください。

自賠責保険は、加入する保険会社や申し込みの手段などが違っても、保険料が変わらない点が大きな特徴です。ただし、沖縄県や一部の離島地域では保険料が異なる場合があるため、注意が必要です。

自賠責保険料は、バイクの排気量と契約期間により決まります。損害保険料率算出機構が作成した資料によると、バイクの自賠責保険料の相場は以下の通りです。

出典：国土交通省「自動車損害賠償責任保険基準料率」

自賠責保険料を月々に換算すると以下の通りになります。

出典：国土交通省「自動車損害賠償責任保険基準料率」

任意保険は、自賠責保険だけでは足りない部分を補うための保険です。任意保険に加入すれば、相手の車・物や自分への補償、示談交渉やロードサービスなど、自賠責保険ではカバーできない部分のサービスを受けることも可能になります。

バイクの任意保険に関しては、契約者の等級や条件、事故歴、補償内容などによって保険料が変わるため、相場がいくらかは一概に言えません。また、契約する保険会社によっても保険料の算出方法が異なります。

10～20代の若年層で初めてバイク保険に加入する場合は、保険料が年間10万円以上かかるケースもあります。一方、40代以上の方で運転歴が長く無事故の場合は、任意保険料が年間1～2万円に収まるケースも少なくありません。バイクの任意保険料の相場を知りたい場合は、見積もりサイトや保険会社の公式サイトのシミュレーターツールで試算してみてください。

加入が任意である任意保険はそもそも必要なのかどうか、気になっている方もいるかもしれません。加入が義務づけられている自賠責保険は、基本的に事故相手（対人）を補償するための保険です。事故相手の車両などの物や自分自身は補償の対象にならない、補償範囲が限定的な保険と言えます。そのため、万が一事故を起こした際に、相手の物や自分の怪我などの補償を受けたい場合は、任意保険に加入したほうがよいでしょう。

さらに、バイクで事故を起こして高額な賠償金を請求された場合、自賠責保険のみではカバーしきれないリスクもあります。加入は任意ですが、万が一に備えて任意保険に加入することを強くおすすめします。

なお、自賠責保険の補償内容は以下の通りです。それぞれの補償の限度額などを確認の上、任意保険への加入や契約内容を検討してください。

出典：国土交通省「限度額と補償内容」

特に若い世代では貯蓄が限られる場合も多いため、少しでも無駄を削ってバイク保険に関する費用を削減したいと考える方もいるでしょう。以下では、バイク保険料の負担を軽減する代表的な方法を3つ紹介します。

ずっと同じ保険会社と契約し続ける義務はないため、保険会社を見直すことも手段の1つです。任意保険料は保険会社によって算出方法が異なるため、定期的に保険会社を見直すことで保険料を抑えられる可能性があります。数社から見積もりを取り、希望する補償内容でより保険料を安くできる保険会社がないか探してみるとよいでしょう。

また、不要な補償や特約を見直すことで保険料を安くできることもあります。例えば、バイクに乗らない期間がある場合は、その時期だけ補償内容を限定的にするのも1つの手です。加えて、補償内容を見直すタイミングで運転者年齢条件が正しく設定されているかを確認することをおすすめします。年齢条件が間違っていた場合、正しいものに変えるだけで補償を下げずに保険料を安くすることも可能です。

任意保険を代理店型保険会社と契約している場合は、ネット型の保険会社との契約を検討するとよいでしょう。ネット型の保険は通販型やダイレクト型とも呼ばれ、代理店を挟まずに保険会社と直接保険契約を結ぶものです。

ネット型の保険会社は中間コストを削減できるため、保険料が安い傾向があります。また、インターネット上で契約を結ぶと割引が適用されるケースも少なくありません。保険料が安くなってもサービスの質が下がるわけではないものの、不安な場合は口コミサイトなどを確認の上、検討するとよいでしょう。

ネット型バイク保険はインターネット上で契約を締結する性質上、担当者と対面でやりとりをすることは基本的にありません。契約内容などに関して疑問や不安がある場合は、Webサイト上のチャットやコールセンターへの電話といった手段を用いて相談してください。

125cc以下の原付バイクの場合は、自動車保険の特約で加入できるファミリーバイク特約で補償を受けることも可能です。ファミリーバイク特約では、原付バイクの事故で相手を死傷させたり、相手の物を壊したりした際に損害賠償責任の補償を受けられます。自分の怪我については補償のタイプを選択できるケースが多く、補償内容と保険料の両方を比較検討することが大切です。

ファミリーバイク特約では、自動車保険の記名被保険者とその配偶者、同居の親族、別居の未婚の子が補償範囲となります。自分が車を持っていなくても、補償範囲の家族が持っていれば自動車保険のファミリーバイク特約をつけられるのが大きな特徴です。

バイク保険は、事故への備えと費用のバランスが重要です。自賠責保険は必須ですが、対人補償に限られているため、物損や自分の怪我への備えには任意保険が役立ちます。

保険料を抑えるためには、保険会社の見直しやネット型保険の活用、必要な補償内容の整理がポイントです。特に、原付バイクを利用する場合は、ファミリーバイク特約も検討するとよいでしょう。適切な保険プランを選ぶことで、無駄な支出を避け、安心してバイクライフを楽しめます。