サビだらけかも!?海沿いのバイクは塩害に注意
バイク好きの人であれば、海沿いをツーリングすることもあるでしょう。
しかし、海沿いではバイクに悪影響を与える塩害に気を付ける必要があります。
本記事では、バイクの塩害や対策方法について詳しく解説していきます。
買取価格にも大幅に影響する、沿岸部での塩害とは
潮風があたる海沿いは、バイクにとって過酷な環境です。
潮風には塩分が含まれており、これがバイクの金属部分に付着すると、錆が発生しやすくなります。
錆が進行すると見た目が悪くなるだけでなく、買取価格にも大きな影響を及ぼします。
錆びたバイクは買取時の査定額が大幅に下がる傾向にあります。
実際に、錆が多く見られるバイクはメンテナンスが不十分と見なされがちで、査定士の評価が厳しくなります。
したがって、塩害による錆の影響を防ぐことは、バイクを長持ちさせるためだけでなく、将来的な売却時の価値を保つためにも重要です。
塩害の具体的な症状
塩害の具体的な症状として、錆があります。
まず、外装のメッキ部分やホイールに茶色い錆が現れます。
これだけでも見た目に大きな影響を与えますが、問題はそれだけではありません。
フロントフォークやチェーンに錆が発生すると、走行性能にも影響を及ぼします。
例えば、フロントフォークが錆びるとサスペンションの動きがスムーズでなくなり、乗り心地やハンドリングに悪影響を与えます。
また、チェーンが錆びると駆動力がスムーズに伝わらず、最悪の場合、チェーンが切れる危険性もあります。
さらに、エンジン周りの錆は冷却効率の低下を引き起こし、エンジンのオーバーヒートリスクを高めることもあります。
これらの症状は安全性にも直結するため、早期発見と対策が不可欠です。
塩害の主な原因
塩害の主な原因は潮風に含まれる塩分。
そのため、海沿いを頻繁に走る人や、海沿いに住んでいる人は注意が必要です。
ただし、注意が必要な地域は海沿いに限りません。
特に北国では、冬季に使用される融雪剤も塩害の原因となります。
融雪剤には塩化カルシウムや塩化ナトリウムが含まれており、これが路面に撒かれることで、バイクに付着しやすくなります。
雪解け水と共にバイクの下部や足回りに塩分が付着すると、錆が発生しやすくなるのです。
また、沿岸部の空気そのものが塩分を含んでいるため、海から少し離れた地域でも塩害の影響を受ける可能性があります。
こうした環境要因に加え、頻繁な洗車を怠ると塩分が長時間バイクに付着し続け、錆が加速度的に進行することになります。
具体的な塩害の対策方法
塩害は対策を講じることである程度防ぐことができます。塩害を防ぐ対策方法は以下の通りです。
・こまめな洗車
・各部への定期的な注油
・湿気のこもらない場所で保管
それぞれ詳しく解説していきます。
こまめな洗車
最も基本的な対策は、こまめに洗車をすることです。
海沿いや雪道を走った後は、できるだけ早く洗車を行い、バイクに付着した塩分を洗い流すようにしましょう。
特に、ホイールやフレームの隙間、チェーン周りなど、塩分が溜まりやすい部分は念入りに洗浄することが重要です。
洗車後は、しっかりと水分を拭き取ることも忘れないようにしましょう。
さらに、洗車時には温水を使用すると、塩分がより効果的に除去されます。
また、専用の錆防止剤を使用することも有効です。
錆防止剤は金属表面に保護膜を形成し、塩分の付着を防ぐ効果があります。
こうした対策を組み合わせることで、塩害をより効果的に防ぐことができます。
各部への定期的な注油
金属部分の錆を防ぐためには、定期的な注油が効果的です。
チェーンやスプロケット、ケーブル類などの可動部分には、専用のオイルを使用して注油します。
特に潮風にさらされやすい部分には、防錆効果のあるスプレーを使用することをおすすめします。
また、注油はただ塗るだけではなく、余分なオイルを拭き取ることも重要です。
過剰なオイルは埃や汚れを引き寄せ、逆に錆の原因になることがあります。
さらに、注油の頻度も重要です。
海沿いを頻繁に走る場合や、融雪剤が撒かれた道路を走行した場合は、通常よりも頻繁に注油を行うことで、錆の発生を抑えることができます。
湿気のこもらない場所で保管(カバーのかけっぱなしはNG)
保管場所にも注意が必要です。
バイクはできるだけ湿気の少ない場所に保管するようにしましょう。
ガレージや屋根付きの駐輪場が理想ですが、難しい場合は防水性能の高いバイクカバーを使用するのも有効です。
ただし、カバーをかけっぱなしにするのはNGです。
カバー内に湿気がこもりやすくなり、かえって錆の原因となることがあります。
時々カバーを外して風通しを良くし、バイクを乾燥させることが大切です。
まとめ
海沿いや、融雪剤を使用する地域では、バイクの塩害に十分注意する必要があります。
潮風や融雪剤による塩分はバイクの錆の原因となり、見た目だけでなく機能や買取価格にも影響を与えます。
しかし、こまめな洗車や定期的な注油、適切な保管方法を実践することで、塩害をある程度防ぐことができます。
愛車を長く美しく保つためにも、これらの対策をしっかりとおこないましょう。
また、定期的に専門店でのメンテナンスを受けることも検討するとよいでしょう。
専門家による点検やメンテナンスは、自分では気づかない部分の錆や損傷を早期に発見し、適切な対処を行うために非常に有効です。
これらの対策を総合的に実施することで、バイクの寿命を延ばし、快適なライディングを楽しむことができるでしょう。
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