流行りに左右されないライダーのための一台 カワサキ W800 STREET【バイク買取調査隊】
※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。
その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。
カワサキの『W800 STREET』だ!!
W800 STREETの車種プロフィール
カワサキ W800 STREETは、2019年3月1日に発売開始したW800の派生モデルである。クラシックな外観や、美しい360°クランクの空冷ロングストロークエンジンはそのままに、フレームなどを刷新。前後18インチホイールにディスクブレーキ・ABS・アシスト&スリッパークラッチ・LEDヘッドライト・ETC2.0を標準搭載するなど、現代的なバイクに改良された。またW800 STREETをベースにカフェレーサースタイルの専用フロントカウルや、前傾気味の専用形状ハンドル、グリップヒーターを装備する「W800 CAFE」も発売されるなど、W800をベースとする進化は止まることを知らない。
バイクの特徴をざっくりチェック!
モデルチェンジと言っても差し支えないほど改良された『W800 STREET』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。
エンジン
パワーユニットは、総排気量773ccの空冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒エンジンを採用。最高出力52PS/6,500rpm、最大トルク6.3kgf・m/4800rpmを発揮する。直立を意味するバーチカルツインエンジンは、低い回転から力強いトルクを生み出す。ローギアで発進すると、心地よい鼓動とともに後輪が力強く路面を転がり始める。走り出した瞬間に360度クランクのエンジンらしい滑らかさと力強さに魅了されるだろう。
車体(フレーム)
フレームは、ダブルクレードルを採用している。このフレームは、その名の通りクレードルをダブルにしたフレームである。ヘッドパイプからパイプが左右それぞれエンジンの四隅を囲うように伸びているのが特徴的で、日本ではゼファーなどネイキッドスタイルのバイクに多く採用されている。
足回り
サスペンションは、フロントにオーソドックスな正立フォーク、リアは二本出しのショックを採用。スタイルを崩さないパーツが取り入れられている。
タイヤサイズはスタンダードより1インチダウン。オールドスタイルのスポークホイールにフロント100/90-18M/C 56H・リア130/80-18M/C 66Hを装着。ブレーキ形式は前後共にシングルディスクを採用。さらにABS(アンチロックブレーキシステム)を標準装備するなど、高い制動力を併せ持っている。
ハンドルまわり・灯火類
ヘッドライトはφ170㎜で、クロームメッキ仕上げのリングがとてもシック。内部が6室に分けられており、左右の上下4室はロービーム、中央の上下2室をハイビームに振り分け、中央にポジションランプを装備している。
丸2眼メーターは、アナログのスピード&タコメーターを採用。スピードメーター内にオド&ツイントリップ、時計などを表示し、タコメーター内に燃料残量警告灯やETCなどの各種インジケーターランプを内蔵するシンプルな構造である。
その他の装備&特徴
W800 STREETのシートは、スタンダードのW800やCAFEよりも20mm座面が低い770mm。幅も狭めたことで足つきは良好。ライディングポジションは、ハンドルグリップ位置が少し高く感じるが、アップライトでリラックスしているので、ライダー自身が座面位置を変更することで十分対応できる。
スチールを多用しているため総重量約230㎏と重く、最新のメカニズムも搭載していないが、W800 STREETは「オートバイの原型」と呼べるモデルである。流行りを追わず、自分らしさを大切にするライターにすすめたい。