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減算歴車と走行距離疑義車の違いとは?査定額への影響や見分け方を解説

中古バイクの走行距離表示には、おもに”減算歴車”と”走行距離疑義車”の2種類の区分があります。

しかし、売却時にそれぞれの定義や査定額への影響が分からず困惑する人も少なくないかもしれません。

では、減算歴車と走行距離疑義車にはどういった違いがあり査定額にはどのような影響をもたらすのでしょうか。

減算歴車はメーターの巻き戻し等の事実が確認されたもの

中古バイクの走行距離表示は、おもに「減算歴車」と「走行距離疑義車」の2つに区分されますが、売却時にそれぞれの定義や査定額への影響が分からず困惑するライダーも少なくないかもしれません。

では、減算歴車と走行距離疑義車にはどういった違いがあるのでしょうか。

まず減算歴車とは、メーターの巻き戻しや交換などにより、過去の走行距離より現在の表示距離が少なくなっていることが確認された車両を指します。

具体的には、以下のようなケースで減算歴車として扱われる場合が多いようです。

・意図的にメーターを巻き戻すといった悪質な改ざんがおこなわれた場合

・オークションサイトなどで中古のメーターを購入し、ユーザー自身で交換作業をおこなって公的な記録がない場合

・「自動車公正取引協議会」などの走行距離管理システムにおける過去の車検記録やオークション履歴と、現在のメーター表示に明らかな矛盾がある場合

近年のバイクはデジタルメーターが主流となっており、意図的な巻き戻しは物理的に難しくなっていますが、機械式の古いアナログメーターを搭載した車両では手動での不正がおこなわれやすい傾向がありました。

また、修理費用を安く抑える目的で中古メーターへの交換がおこなわれることが多いものの、正規ディーラーや認証工場以外での作業は、結果として車両の信用を落としかねません。

なお、正規ディーラーや認証工場でメーター交換をおこなった場合は、通常”整備記録簿(メンテナンスノート)”に交換時の走行距離や日付が正確に記載されるため、正当な履歴として証明されます。

しかし、これらの公的な記録がなく、システム上の照合で距離が減っている事実が判明した車両は、理由を問わずすべて減算歴車になってしまいます。

走行距離疑義車は、状態等から距離の相違が疑われるもの

一方、走行距離疑義車はメーター改ざんの明確な証拠やデータ上の履歴はないものの、車体の状態などから距離の相違が疑われるものを指します。

具体的には、以下のような特徴が見られる場合に走行距離疑義車と判断されやすくなるようです。

・メーター上の走行距離は少ないのに、ブレーキディスクが激しく摩耗している

・ステップやグリップなどのゴム部品が不自然にすり減っている

・エンジンの劣化具合やフレームのサビ具合が、メーターが示す年式や走行距離と著しく合致していない

・過去の記録簿が紛失しており、複数人のオーナーを渡り歩いているなど、走行距離の正当性を裏付ける客観的な資料が一切存在しない

とくにブレーキディスクの段付き摩耗などは、通常であれば数万キロ単位の実走行を重ねなければ発生しません。

メーターの数字がわずか数千キロしか進んでいないにもかかわらず激しい摩耗が見られる場合、メーターが一周(1万キロや10万キロでのゼロ戻り表示)している可能性も視野に入ります。

また、排気量250cc以下の車検がないバイク(軽二輪や原付など)の場合、車検ごとの走行距離が公的なシステムに定期的に記録されません。

そのため、データ上の明確な矛盾を証明することが難しく、システムによる照合だけでは減算歴車と断定できないことがあります。

しかし、プロの査定員が見れば実際の消耗具合とメーター表示距離との不自然な乖離は比較的見抜きやすく、「表示距離を実走行として信用できない」と判断された状態が走行距離疑義車にあたります。

改ざんが確定している減算歴車のほうが、減額評価は厳しい傾向に……

減算歴車と走行距離疑義車は、いずれも”実際の走行距離が不確かである”という点において共通しているため、売却時の査定額は下がる傾向にあります。

中古車市場では、走行距離は車両価値や残り寿命を判断する重要な指標のひとつです。
そのため、表示距離を信用できない車両は、買取店側も故障リスクを大きく見積もらざるを得ません。

しかし、この2つの区分において、改ざんの事実が確定している減算歴車の方がより厳しい減額評価を受けやすい傾向にあるのが一般的です。

前述のように、減算歴車は”過去に意図的な不正がおこなわれた可能性がある車両”として扱われます。

減算歴車として認定されたバイクを中古車ショップなどの店頭に並べる場合、プライスカードや車両状態評価書に”走行距離減算歴車”であることを分かりやすく記載するルールが設けられています。

この表示義務は販売店側にとって大きな足かせとなり、購入者から強く敬遠されてしまうため、在庫として抱えるリスクが高まるというわけです。

実際、どれだけ距離が減算されたのかが正確に分からない以上、部品取り車と同等の低い評価しかつかないケースも少なくありません。

一方の疑義車も、マイナス評価にはなるものの、屋外保管による経年劣化やハードな使われ方によって状態が悪く見えているだけという可能性もあるため、車体やエンジンそのもののコンディションが実用基準を満たしていれば、実動車としての価値が一定数認められる余地は残されています。

まとめ

メーターの故障などでやむを得ず交換をおこなう際は、必ず正規の販売店や認証工場に依頼し、整備記録簿に交換時の走行距離や日付などの公式な記録を残しておくことが重要になります。

事実を隠したまま高く売却しようとしても、専用の管理システムやプロの査定員の目を通せば不自然な点は必ず発覚し、結果的に減算歴車や走行距離疑義車として大きな減額を招きかねません。

それゆえにメーター交換時は必ず公式の記録を残しておき、査定の場では履歴を正直に申告することが、トラブルを防ぎ適切な取引をおこなうための鉄則といえるでしょう。

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