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トルクアップした2022年発売のスーパーカブ110【バイク買取調査隊】

スーパーカブ110の車種プロフィール

今回紹介する「スーパーカブ110」は、2022年に発売された空冷4ストローク・単気筒の110ccエンジンを搭載するビジネスバイク。前後キャストホイール&チューブレスタイヤ採用、フロントブレーキのディスク化&ABS採用、ギアポジションインジケーター&時計を装備など、先代モデルから大きく進化を遂げている。ただ、それ以上に進化しているのが最新の排出ガス規制に対応している新エンジンで、より厳しい規制がかかっているのにもかかわらず最大トルクと燃費性能を向上させているのは見事としか言いようがない。

バイクインプレ

車両の特徴

車体サイズは全長が1860ミリ、全幅705ミリ、全高1040ミリ、シート高738ミリ、ホイールベースは1205ミリで、車両重量は101kgとなっている。
キャスター角は26.30度、フロントに70/90-17インチ、リアに80/90-17インチのタイヤサイズを採用。前後ともにキャストホイールにチューブレスタイヤを装着している。

エンジンは空冷4ストロークOHCの単気筒。ボアストロークは47.0ミリ×63.1ミリのロングストローク。圧縮比は10.0で最高出力は8.0馬力/7500回転、最大トルクは8.8Nm/5500回転。燃料供給はフューエルインジェクションを採用。トランスミッションは常時噛合式の4速仕様だ。

走り

最新の排出ガス規制に対応しながらも低速域のトルクアップで粘り強い走り

原付および原付二種の小径ホイールを採用したスクーターと比べると、17インチホイールの採用にともない車両自体もそれなりに大きく、安定感は非常に高い。しかし、車両重量は101kgと原付二種の中でも軽い部類に入るので、峠道もヒラヒラと本当に楽しく走れる。この現行モデルとなってエンジンのロングストローク傾向はより強まったことで、特に低回転域の粘り強さが際立っており、先代モデルと比較してもハッキリと体感することができる。具体的に言うと峠道などは110ccクラスのエンジンでは一度減速してしまうと速度が上がりづらく、頻繁なシフトチェンジが必要となる。ところがこのスーパーカブ110は多少シフトチェンジをサボったとしても、先述のように低回転域で粘り強いトルクを発生してくれるので、わずかながらもラクに走り抜けられるようになった。

キャストホイール&チューブレスタイヤの功績は想像以上に大きい

キャストホイール&チューブレスタイヤを採用したことにより、足元がシャキッとしたような印象が強い。これはスポークホイールよりもホイール自体の剛性感が上がっていることに加え、やはりタイヤのクオリティが上がってることが大きな要因だろう。先代モデルは日本人にとってはあまり馴染みのないブランドの、決してクオリティが高いタイヤとは言えないタイヤが装着されていたのだが、このモデルにはIRC製のチューブレスタイヤが装着されている。これらホイールとタイヤの違いは、走りに対して大きな影響を与えていると思われる。特にコーナリングでの安心感は、先代モデルよりも明確に向上しているのが感じられる。

総括

スムーズで軽快な走りと安定感が印象的だったスーパーカブ110だが、それはハードに使い込むビジネスバイクという本来の目的に対しても、プラスとして反映されるポイントであろう。また、トランスミッションの操作に関しても先代モデルと比較するとカチャカチャとしたタッチが気持ちよく、スムーズなギアチェンジができるということも、特筆すべき点として付け加えておきたい。

※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。

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