
バイクの「買取歓迎」チラシは危険?盗難の下見に使われるケースも
街中や自宅の駐輪場で、「買取歓迎」や「高価買取します」といったチラシが貼られているバイクを目にする機会は珍しくありません。
しかし、実はあのチラシには単なる広告宣伝以上のおそろしい狙いが隠されている場合があるようです。
いったいなぜ、「買取歓迎」チラシに注意する必要があるのでしょうか。
目次
チラシは窃盗団の下見の手口? 見つけたら即座に処分を

街中で「買取歓迎」や「高価買取します」といったチラシが貼られているバイクを目にすることは珍しくありません。
一見すると、不要になったバイクを買い取ってくれる正規業者の案内のように思えるかもしれません。
しかし、実はあのチラシは、窃盗グループが所有者の管理状況を確認するための目印として利用しているケースもあるといわれています。
チラシは、実在する正規のバイクショップのように見せかけた偽の会社名や、連絡先だけが書かれた簡素なデザインなどその形態はさまざまで、多くの場合ハンドルやメーター回り、ミラーなど、バイクに乗る際に目につきやすい場所に取り付けられています。
そして、窃盗団は目ぼしいバイクにチラシを貼り、数日後に再びそのバイクを確認しにやってきます。
もしチラシが剥がされずにそのまま残っていた場合、彼らは以下のように判断し、ターゲットとして狙いを定める場合が多いようです。
・持ち主が長期間不在にしており、バイクに乗っていない
・バイクの管理に関心がなく、防犯意識が低い状態である
・盗む際に時間をかけても、誰にも見つかるリスクが低い
このように、チラシを放置すると窃盗団から「放置車両」と見なされて盗難リスクが跳ね上がってしまうおそれがあるというわけです。
逆に、すぐにチラシが剥がされていれば”持ち主が頻繁に様子を見ている”というアピールになり、ターゲットから外れやすくなります。
また、クレームを入れようと連絡してしまったばかりに、現在の保管場所や在宅時間、所有者の個人情報などを悪質な業者や犯罪グループに自ら教えてしまうおそれがあるため、チラシに書かれた連絡先には絶対に連絡してはいけません。
もし電話をかけてしまうと、別の詐欺などの二次被害に巻き込まれるリスクも生じます。
したがって、自分のバイクに怪しい買取チラシが貼られているのを見つけたら、書かれている電話番号などには一切触れず、その場ですぐに処分するのが望ましいとされています。
万が一盗難被害に遭ってしまったらすべき手続きとは?

なお、万が一バイクが盗難されてしまった場合は、被害を最小限に抑えるための迅速な対応が求められます。
盗まれたバイクはすぐに解体されてパーツごとに売却されたり、そのままコンテナに積まれて海外へ輸出されたりするおそれがあるため、一刻も早い初動が重要です。
具体的には、以下のような手続きをすぐにおこなうことが望ましいとされています。
警察への「盗難届」の提出
まずは最寄りの警察署や交番へ行き、できる限り早く盗難届を提出します。その際、車検証や標識交付証明書などの書類を持参するとスムーズです。
また、バイクの特徴や車台番号、ナンバープレートの情報を正確に伝えることで、発見率が高まるだけでなく、盗まれたバイクがひき逃げなどの犯罪に悪用された際の責任トラブルを回避しやすくなります。
市区町村の役所や陸運局での廃車(一時抹消)手続き
登録を抹消する手続きをおこなわないと、手元にないバイクの軽自動車税を翌年も支払い続けることになってしまいます。
そのため、警察で発行された盗難届の受理番号を控えたうえで、速やかに窓口で手続きを済ませることが重要です。
保険会社への連絡
自賠責保険や任意保険の保険会社へ連絡し、保険の停止や解約手続きを進めます。
もしもバイクの盗難保険に加入している場合は、補償を受けるための請求手続きも同時におこないます。
また、これらの公的な手続きと並行して、駐輪場の管理会社に連絡して防犯カメラの映像を確認させてもらったり、SNSを活用して愛車の写真とともに目撃情報を集めたりすることも、早期発見につながる有効な手段となります。
愛車を守るための効果的な防犯対策とは?

チラシを貼られる隙を与えず、バイクの盗難リスクを下げるためには、日頃からの物理的な防犯対策が欠かせません。
一般的に、窃盗団は手間と時間がかかることをもっとも嫌うため、対策を重ねておくことが強力な抑止力につながります。
具体的なバイクの盗難対策としては、以下の3つを組み合わせておこなうと安心です。
バイクカバーをかけて車種の見た目を隠す
窃盗団は特定の人気車種や、高く売れるパーツがついたバイクを狙う傾向があります。
そのため、カバーをかけることで、車種やロックなどの防犯設備を特定されにくくし、ターゲットから外す効果があります。
なお、風でめくれたり簡単にめくり上げられたりしないよう、紐やバンドで車体としっかり固定しておくのがポイントです。
複数のロックを掛ける
チェーンロックやU字ロックなど、種類の異なる頑丈な鍵を複数組み合わせることで、破壊に時間がかかると犯人に思わせることができます。
また、可能であれば、地面に固定された構造物と一緒に施錠する”地球ロック”を前輪と後輪の両方に掛けると、さらに安全性が高まるとされています。
盗難保険に加入しておく
どれほど対策をおこなっても、プロの窃盗団による犯行を完全にゼロにすることは困難です。
そんなとき、万が一に備えて専用の盗難保険に加入しておくことで、被害に遭った際の金銭的なダメージをカバーしやすくなります。
さらに近年では、振動を感知して大音量が鳴る防犯アラームや、万が一持ち去られた際にもスマートフォンなどで位置情報を追跡できるGPSトラッカーを車体の見えない場所に仕込んでおく対策も効果的とされています。
まとめ
悪質な業者や犯罪グループの罠にはまらないよう、怪しいチラシは即座に破棄し、カバーやロックなどの防犯対策を改めて強化することが愛車を守るための鉄則といえそうです。
「自分は大丈夫」「少しの間なら平気だろう」という油断は、窃盗団に隙を与えてしまいかねません。
日々の意識づけと物理的な防犯対策の積み重ねが、愛車をトラブルから守ることにつながります。








