どんな道でも走りを楽しめる XL750トランザルプ【バイク買取調査隊】
※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。
その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。
今回調査した車両はホンダの『XL750トランザルプ』だ!!
XL750トランザルプの車種プロフィール
『トランザルプ』の名を冠した最初のバイクであるXL600Vトランザルプの発売は1987年4月。しかし、それは世界共通モデルとして限定300台で発売されたもの。その後はヨーロッパ市場を中心にXL650V、XL700Vと排気量を拡大しながら2012年まで発売されるが、日本市場で馴染みが深いのは1991~1996年に発売された中型免許対応モデルのXL400Vの方だろう。舗装路と不整地の両方で快適な走りを追求した設計は、現在は人気のジャンルとして確立されているアドベンチャーカテゴリーの走りとも言える。
その後しばらくの空白を経て、2023年5月に車体設計を一新して排気量を750ccにまで拡大したXL750トランザルプが登場。5つのライディングモードをはじめとした電子制御技術を搭載して、より快適なライディングを追求している。ちなみに、トランザルプとは「TRANS(超える)」と「ALP(アルプス)」を合わせた造語で、「アルプス超え」を意味するようだ。
バイクの特徴をざっくりチェック!
コンセプトは初代を継承しつつ、完全新設計となった『XL750トランザルプ』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。
エンジン
排気量750ccの並列水冷2気筒エンジンはOHCを採用し、ボアΦ87mm、ストローク63.5mmのショートストローク設計を採用。吸気~排気の工程を1本のカムシャフトで担う方式だが、ダウンドラフト吸気を採用することでDOHCのような高回転での伸びを追求していると思われる。
マフラーはサイレンサー部分は1本に見えるが、排気口は大小2つを合わせた形状。近年のアドベンチャーモデルに多いダウンレイアウトとなっている。
車体(フレーム)
車体は軽量化とレイアウトの最適化を狙った、リアフレーム一体型のダイヤモンドフレームを採用。
燃料タンク全部に配置された大型のシュラウドはヘッドライトと一体化し、空気抵抗の低減も意識したデザインだ。
足回り
前後ともにワイヤースポークのホイールを採用。
リムはアルミ製で、サイズはフロント21インチ/リヤ18インチ。
サスペンションはフロントにショーワ製SFF-CM™倒立フロントフォークを、リアは軽量高剛性のアルミスイングアームとプロリンクサスペンションのコンビネーションとなっている。
ハンドルまわり・灯火類
ヘッドライトはLEDを採用。かなりコンパクトにまとめられているがロービーム、ハイビームともに光量は十分。シュラウドと一体化することで全面投影面積が小さくなり、空気抵抗の軽減にもつながっている。
ハンドルはテーパードタイプを採用。トップブリッジから伸びるハンドルポストは結構長い。注目すべきは ハンドル形状。メーターは5.0インチのマルチインフォメーションディスプレイ内に表示される。
その他の装備&特徴
燃料タンクはスチール製で、容量はロングツーリングにも十分対応する16リットル。シートは大部分が濃いめのブルー、パッセンジャーシートの両サイドにブラックをあしらったツートーンカラーを採用。シート高は850mmとなっている。