孤高のネオクラシック スズキ・SV650X【バイク買取調査隊】
※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。
その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。
スズキの『SV650X』だ!!
SV650Xの車種プロフィール
スズキのSV650Xは、2018年にSV650のバリエーションモデルとして登場した。パワーユニットなどはそのままに、角ばった専用タンクにタックロールシートや、ビキニカウルを装備。SV650とは異なる性格が与えられている。搭載されているVツインエンジンは、力強い低速域と高回転域の伸びを両立させた優れモノ。一度乗れば650ccという排気量に対するイメージが変わることだろう。
バイクの特徴をざっくりチェック!
スポーティさとカフェレーサースタイルの融合した『SV650X』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。
エンジン
パワーユニットは、水冷4サイクル・90°VツインDOHC・4バルブのエンジンを搭載。排気量645cc、最大出力72PS/8,500rpm、最大トルク6.4kgf・m/6,800rpmを誇る。スペックからは伝わりにくいが、不等間隔爆発がもたらすVツインサウンドが走る歓びを増幅させ、低回転域で独特の鼓動感が味わえる。
トルクフルで扱い易く、中回転域は力強く立ち上がり、高回転域では伸びのあるパワーを発揮する。また1気筒あたり2本のスパークプラグを持つ、「スズキデュアルスパークテクノロジー」を採用。高い燃焼効率により、スムーズな出力特性と高い燃費性能及び排出ガス低減に貢献している。
車体(フレーム)
フレームは、エンジンをフレームの一部として使う「ダイヤモンドフレーム」を採用。タフなビジネスバイクやダートバイクに採用されるほか、カワサキGPZ900Rは、この形式のフレームで当時の世界最速を叩き出した。
足回り
フロント120/70ZR17M/C、リヤ160/60ZR17M/Cラジアルタイヤを採用。高いコーナリング性能と直進安定性を両立している。異径対向4ポットフロントブレーキキャリパーを採用。直径290mmのフロントダブルディスクと、直径240mmのリヤシングルディスクと共に、強力な制動力とスムーズなブレーキ操作性を発揮する。
ハンドルまわり・灯火類
カフェレーサースタイルに相応しいセパレートハンドルを標準装備。低くなり過ぎない余裕のポジションを実現することで、走りのテイストを向上させている。また、フロントフォークに、プリロードアジャスターを装備。好みに合わせたサスペンションセッティングが可能だ。
インストルメントパネルは、6段階の輝度調整可能なLCDを用いた軽量設計となっている。スピードメーター、タコメーター、オドメーター、ツイントリップメーター、ギヤポジションインジケーター、水温計、瞬間燃費計、平均燃費計、電圧計、航続可能距離計、燃料計、時計を表示することができる。
ホワイトのバックライトにより、夜間の視認性も確保。ディスプレイ横には、ターンシグナルインジケーター、エンジン警告灯、ハイビームインジケーター、ABS警告灯、水温/油圧/バッテリー充電異常警告灯、ニュートラルインジケーター、マスターウォーニングインジケーターライトを配置している。
丸型マルチリフレクターヘッドライトには、クラシカルな雰囲気のヘッドライトカウルを装備。ヘッドライト横のスリットが、往年のヘリテイジレーサーを彷彿とさせ、SV650Xの個性を際立たせる。
その他の装備&特徴
オプションとしてLEDフォグランプセットや、トップケースを用意。SV650Xのオーナーになったその日から、荷物を満載してツーリングに出かけたい衝動に駆られることだろう。