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これがナナハンスーパースポーツの原型! ホンダCB750F【バイク買取調査隊】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。

今回調査した車両はホンダの『ホンダCB750F』だ!!

※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。

ホンダCB750F車種プロフィール

CB750Fは、空冷4気筒DOHCエンジンを積んだ750ccクラスのスーパースポーツである。登場当時としてはかなり高性能で、スムーズな吹け上がりとしっかりした耐久性が持ち味。前後にディスクブレーキを装備し、制動力もバッチリ確保されている。デザインは欧州車っぽくシャープで、ワインディングでも高速直線でもしっかり走れる。レーサーレプリカが流行る前の、まさにエポックな一台である。

バイクの特徴をざっくりチェック!

CB750Fが生まれた背景には、1970年代のバイク業界の急激な進化がある。1970年にデビューした初代CB750Four(K0)は「世界初のスーパーバイク」として名を馳せたが、ユーザーの要求は年々ハードルが上がっていた。そんな中、ホンダはヨーロッパ市場での競争力を重視し、Fシリーズで走りの性能と軽さを徹底的に追求。その結果、空力も良くなり、DOHC化で高回転域のパワーアップも実現している。

エンジン

CB750Fに搭載されたエンジンは、空冷直列4気筒DOHC・16バルブという、当時としてはかなり攻めた仕様。排気量748ccで、最高出力は68馬力。吹け上がりは滑らかで高回転までよく伸び、しかも丈夫。市販車でありながら、まるでレースマシンのようなフィーリングが楽しめるエンジンである。

フレーム

フレームはダブルクレードル式で、鋼管による高剛性構造。これが直進の安定性とコーナリング時の剛性感を両立させており、ツーリングでもスポーツ走行でもイケる万能型。また、エンジンを構造の一部として活かす設計で、車体のねじれ剛性もアップしているのがポイントだ。

足回り

フロントはテレスコピック式、リアは2本サスという王道スタイル。ただし味つけはスポーティ寄り。FC型になると、前がダブルディスク、後ろがシングルディスクブレーキで制動力も強化。キャストホイールに18インチタイヤの組み合わせも、当時としてはかなりハイグレードな仕様である。

ハンドルまわり・灯火類

ハンドルはちょっと低めのアップハンドルで、自然なポジションが取れて長距離でも疲れにくい。ヘッドライトは丸型のシングルで、クラシカルな雰囲気。

ウインカーは大きなオレンジレンズ。見た目も良くて視認性もバッチリだ。

その他の装備&特徴

燃料タンクは約20リットルの大容量で、ロングツーリングにも強い味方。シートはライダーとパッセンジャーの両方を考えた段付き形状で、快適性もなかなかのもの。全体の流れるようなボディラインはデザイン性も高い。

CB750Fは、空冷4気筒DOHCという当時の最先端技術を武器に、優れた走行性能と耐久性、そして洗練されたスタイルを兼ね備えた“走れるスーパースポーツ”である。ツーリングでもワインディングでも応えてくれる万能さ、そしてクラシカルでいてヨーロピアンな美しさ。そのすべてが、CB750Fを名車たらしめている理由だ。ホンダが本気で作り上げたこの一台は、今もなお多くのライダーの心を掴み続けている。

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