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買取・売却

ハーレーをより高く賢く売るポイントとは? ハーレー専門店がコツをレクチャー

威風堂々とした佇まい、エンジンからの心地よい鼓動感は、ハーレーダビッドソンならではの特徴だ。また、バイクのことをよく知らない人でも「ハーレー」といえば老若男女だいたい通じ、知名度の高さは圧倒的だ。

新車のメーカー希望小売価格を見てみると、Vツインエンジン搭載モデルだとナイトスターは177万8800円から、もっとも高価なモデルだとCVOのロードグライドリミテッドで647万6800円〜となっている。国産モデルと比べても高価格帯の車両が多い。

だからこそ、売却する時には少しでも高く買い取ってほしいと思うことだろう。

では、どのようなポイントに気をつけたらより高く売ることができるのか?
ハーレーダビッドソンの専門店である「HSC(エイチエスシー)」に話を聞いてみた。

ハーレーを知っているところに売るのが一番賢い選択

バイクのメーカー、カテゴリーは多種多様。
それらバイクを取り扱っているショップも、ひとつのメーカーの車両を取り扱うディーラーだったり、あらゆるメーカーを取り扱うショップだったり、はたまたある一定のモデルを得意とするところだったりとさまざまだ。
バイクショップによって、得意・不得意なジャンルがあるのは当然のこと。

当たり前のことだが、車両本来の価値をよくわかっているところに売るのが、一番高く買い取ってもらえる賢い選択だ。

オールジャンルでメーカーの垣根を超え何でも扱っているショップは、どのような車両でも買い取ってもらえるだろう。
しかし、ハーレーのように車両名こそ同じでも年式によって異なってくるような場合、本当の車両の価値を見抜くのはそれなりの知見、販売ルートがある専門店には敵わない。

もしそのようなハーレーに強いショップが近くにない、という場合はバイク買取一括査定に依頼するのも手だ。『モトメガネバイク買取』なら、買取店からの電話が最大2件のみで、営業電話のラッシュがないことが大きなポイント。WEBでの事前査定では、必要事項を記入するだけでできるため面倒な車両の撮影が不要。多数の買取加盟店が参加しているため、より高い金額で買い取ってもらえるのだ

「古いほど価格が安くなる」はハーレーには当てはまらない!?

一般的な国内メーカーのバイクは、旧車と呼ばれる昭和の時代に生産され価値の高い車両を除けば、年式が古くなるほどに車両としての評価は低くなるのが一般的だ。
しかし、ハーレーは旧車と呼ばれないような年式のモデルであっても、しっかりと価値のあるモデルは数多く存在する。

「ハーレーは年式によって評価のポイントは変わってきます
それはエンジンだったり仕様が大きく変わる時で、その年の前後で価格の差が大きく現れます。
例えばスポーツスターだと、2003年以前だとエンジンがリジッドマウントされていましたし、キャブレター仕様は2006年まで。2007年以降はインジェクション仕様になり、基本的な性能は2007年から2022年の最終モデルまで大きな差はありませんでした。そうなるとあとは人気だった車種だったり、車両の状態などで評価するポイントは変わってきます。

例えば、2010年式のモデルと2015年式のモデルが2台あります。年式は2010年式のほうが5年古いですが、状態さえ良ければ2015年式よりも高い価格で売却できることは十分あります。

また、国産車のように年式が古くなるほどに価格がどんどん下がって行き最後は二束三文、ということはハーレーには当てはまりません。
ある程度のところで価格は底打ちし、あとは車両の状態によって年式が古くても新しいモデルより価値が出てくるということは普通にあります」と、代表の佐々木さんは言う。

カスタムはちゃんと査定されるの?

一般的にバイクの買い取り価格が高くなる条件として言われるのが、
・高年式
・低走行
のふたつ。ハーレーも年式が新しく低走行のものは、買い取り価格は高くなる

上記ふたつの条件に加えて言われるのが“ノーマルに近い”ことだ。クセの強いカスタムが施されていると、その車両をショップが買い取ったあとに販売する場合、売りにくいという問題が出てくるからだ。
ではハーレーに至っては、カスタム車両は査定でどのような影響を及ぼすのだろう?

カスタムはショップの考え方によって変わってきますね。ちゃんとカスタム部分を査定に加えられるショップならば、ノーマルパーツがちゃんと保管されている状態だと、その分は査定にプラスしてくれるはずです。そのカスタムされているパーツに関しても、ハーレーを専門に扱っているショップならちゃんとした価値がわかるから、やはりハーレーの専門店に買い取ってもらうのが得策です」。

ハーレーを扱っているショップなら、どこでも高く買い取ってくれるの?

HSC代表の佐々木さんのこれまでの話を参考にすると『ハーレーを売るならハーレーを扱っているショップ』という結論になる。
では、ハーレーを扱っているところなら、どこでも高く買い取ってくれるのだろうか?

「ハーレーを扱っているショップさんでも新車をメインに扱っているところは、ハーレーの中古車の買い取りは強くないのが大多数です。
ですので、ハーレーを扱っている専門店で、なおかつ中古車を得意とするショップさんに買い取りを依頼するのが良いですね。
さらに言えば、店頭に並んでいる販売されている中古車の価格に注目してほしいです。販売されているハーレーの中古車の価格が安い場合。
それは仕入れ値が安いから、その価格で販売できるのです。ということは、当然買い取り価格もあまり望めない、というわけです。
逆に、しっかりとしたプライスタグがつけられている場合は、査定でしっかりと車両を見られることになりますが、その分買い取り価格も望めるでしょう」。

ハーレーといってもカテゴリーはさまざま 
人気のモデルは何?

あまりバイクに詳しくない読者は、ハーレー=アメリカン(もしくはクルーザー)という漠然としたイメージかもしれないが、ハーレーにもいろいろなカテゴリーがある。今ではカテゴリーと称されているが、以前は「ファミリー」と呼ばれていた。
今回は車両の買い取りに着目しているので、あえて昔のファミリーの名称で分類された車両ごとに人気のモデルを紹介していこう。
人気があるということは、当然買い取り価格も期待できるモデルというわけだ。

空冷エンジンの人気高し!スポーツスター

2017年型 XL1200X(Forty-Eight)
2017年型 XL883N(Iron)

「スポーツスターならフォーティエイトと883アイアンが圧倒的。次に1200のアイアンですね。この三車種の人気が高いです。
ただし性能的に違いがあるわけではないので、カスタムベースにしたいと言うのであれば他の価格の安いモデルを購入したほうが賢いですね。わざわざ人気のある価格の高いモデルを購入する必要はないわけです」。

ちなみに2021年に登場した水冷エンジン搭載の新型スポーツスターはどうなのだろう?

「新車が200万円弱の新型スポーツスターが、中古で100万円ちょっとで販売されている状況です……。中古を購入するのならお得に入手できますが、買い取りをしてもらおうと考えたら、なかなか厳しい状況です」。

2023年型 SPORTSTER S

まんべんなく人気のダイナ

2012年型 FXDL( Low Rider)

「私自身は王道でローライダーかなと思ってはいるのですが、お客様から選ばれるのはブラックカスタムブームというのがあったので、ストリートボブのほうがローライダーよりも問い合わせは多いかなと。それでも、わりとダイナはどのモデルもまんべんなく選ばれている気はしますね」。

2010年型 FXDB(Street Bob)

※ダイナファミリーは2018年にソフテイルファミリーに統合されている。上記で出てきているストリートボブはダイナ時代のモデルを指している。

現行モデルは市場にダブつきぎみのソフテイル

2023年型 BREAKOUT

「こちらは※現行ソフテイルと旧ソフテイルで別れてしまうので一概には言えないのですが、ミルウォーキーソフテイルの店頭に並んでいる車両はどれも動きは鈍いです……。ミルウォーキーエイトのソフテイルが出た当初は、ブレイクアウトが良く出ていました。今はローライダーSTですかね。ただし、市場を見てみるとミルウォーキーソフテイルの車両は新車・中古車ともにダブついているので、買い取りに出しても底値に近い状況です……。

2023年型 LOW RIDER ST

旧ソフテイルのツインカムは、ブレイクアウト、ファットボーイ等々まんべんなく人気です」。

※2018年に新エンジン「ミルウォーキーエイト」が登場しダイナとソフテイルが統合。完全新設計のメインフレームに、油冷システムを採用したミルウォーキーエイトが搭載されている。

2017年型 FXSB(Breakout)
2017年型 FLSTF(Fat Boy)

人気はやや下火のツーリング

2014年型 FLHX(Street Glide)

「ツーリングはHX(FLHX ストリートグライド)を無難に選ばれる方が多いです。ただし、ツーリングモデルはやや下火になっている感じは否めないです。新車の価格が大幅に上がったということもありますね。ほかのカテゴリーに比べたら、ツーリングモデルはおとなしい印象です」。

価格は上昇傾向のVROD

2012年型 VRSCDX

「VRODは販売されていた当初は、ハーレーの中でもひときわ個性的で注目はされたものの、人気はいまいちでした。それじゃ生産終了後の今は人気なのか?といえばそんなこともないのですが、一定数でVRODが欲しいというユーザーの方はいらっしゃいます。製造が終わったモデルであり、なおかつ市場にあるタマ数が少ない状況です。需要と供給が釣り合ってなく、価格は上昇傾向にあります」。

取材協力:HSC(エイチ・エスシー)

静岡県沼津市、静岡市に店舗を置くHSC(エイチ・エスシー)は、1979年創業と40年以上の歴史を持つ老舗ショップだ。
車両の販売はもちろんのこと、カスタムやシャーシダイナモチューニングも行う。SNSやブログで車両メンテンナンスの様子や、ツーリングイベントなど、活動の様子を日頃から公開している。このようなオープンな雰囲気は、これからハーレーを購入しようと考え相談したい人にはまさにうってつけ。きめ細やかな心配りと確かな腕で、ベテランのハーレーユーザーからの信頼も厚い。

【HSC沼津店】
〒410-0873 静岡県沼津市大諏訪721-8
TEL:055-924-0636/FAX:055-921-0180

車でのアクセス
東名愛鷹スマートインターより3分

電車でのアクセス
JR東海道線:片浜駅より15分

【HSC静岡店】
〒422-8004 静岡市駿河区国吉田2-6-29
TEL:054-208-1000/FAX:054-208-1002

車でのアクセス
静岡駅より5分
東名静岡インター、清水インターより共に15分

電車でのアクセス
JR東海道線:草薙駅より徒歩10分

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