バイクの無料引き取りは怪しい?トラブル防止のための注意点も解説
バイクは法律上ゴミとして処分ができないため、処分をしたい場合には自分で廃車手続きをするか専門業者に依頼する必要があります。一般的に大きなものは粗大ゴミのように処分に費用がかかるため、バイクを無料で引き取れると言われると怪しく感じる方もいるでしょう。長く使っていなくてもボロボロのバイクでも、無料で引き取れるのには理由があります。
当記事では、バイクの無料引き取りは本当に怪しいのか、また無料引き取りにおけるトラブルの防止ポイントや業者の選び方を解説します。
目次
バイクの無料引き取りが怪しいと言われる理由
バイクを手放したいときに無料引き取りの案内をもらうと、「無料で引き取ってもらえるなんて、なにか裏があるのでは」と考える方もいるでしょう。しかし、基本的にバイクの無料引き取りは怪しいサービスではありません。バイクを無料で引き取れるのには、下記のような理由があります。
- バイクはボロボロでも部品には価値があるから
- 修理すれば再度販売できる可能性があるから
- 国内での流通は難しくても、海外で需要のある車体もあるから
- 既にメーカー廃盤となったパーツを回収できる可能性があるから
一方で、なぜバイクの無料引き取りは怪しいと言われているのか、以下で理由を解説します。
後から料金を請求されることがあるから
バイクを無料で引き取れると言われ業者に引き取りを任せた方の中には、バイクをトラックに積み込んだり引き取ったりした後に、料金を請求されたという事例があります。バイク買取業者の中には悪質な業者もあり、後から料金を請求するのはよくある手口の1つです。
このような手口をするのは、一般的に軽トラックで街中を走っている廃品回収業者に多いと言われています。料金の話をすることもなく先に軽トラックにバイクを積んで、断りにくくなった状態で高額請求をするのが特徴です。
詐欺や不正のケースがあるから
バイクの回収は無料と言いながらも、運搬費やリサイクル料金といった別名目で請求したり、アポなしで自宅に来てバイクを引き取ったりする業者も中にはあります。アポなし訪問での買取は不招請勧誘と言い、特定商取引法で禁止されています。
悪質業者は不用品を手放すのに費用がかかるのは嫌というバイク所持者の心理をついてやってくるため、バイクを手放すときには注意が必要です。
バイクの無料引き取りのトラブル防止ポイント
バイクの無料取り引きはときにトラブルにつながるため、トラブル防止のために注意すべきことを理解しておくことが大切です。以下では、トラブル防止のポイントを3つ紹介します。
無料引き取りの条件を確認する
無料でバイクを引き取れるという業者であっても、バイクの状態や車種によっては引き取れない可能性もあるため、引き取り条件を事前に確認しておきましょう。たとえば、国内メーカーのバイクは引き取り可能でも、中国製や台湾製など国外メーカーのバイクや昭和レトロスクーターなど、一部のバイクの引き取りはできないという業者も中にはあります。
近年では事前見積もりや問い合わせサービスを充実させている業者が多い傾向にあります。事前に引き取り条件を確認したりバイクの状態や車種を伝えられたりできるため、利用するとよいでしょう。
バイクに価値があるか確認する
バイクを無料で引き取ってもらう前に、自分のバイクにはどれくらいの価値があるのか確認しましょう。もしバイクに価値があるようであれば、無料引き取りより買取業者に依頼して料金をもらうほうが、バイクも手放せて一石二鳥です。
バイクの価値の確かめ方は、一般買取業者や不動車バイク買取業者などで無料査定を利用するとよいでしょう。査定を業者に依頼する際には、出張費用や見積書作成費用など査定以外の料金がかからないかもチェックすることが大切です。
廃車手続きを代行してもらえるか確認する
バイクを廃車にするときは、ナンバープレートを取り外し、識交付証明書や廃車申告書といった必要書類を揃えて管轄する市区町村の役所で手続きをする必要があります。役所は平日しか受け付けていないため、個人で廃車手続きをする場合は仕事を休まなければいけない方もいるでしょう。
そこでバイク無料引き取り業者の中には、廃車手続きを代行してくれる業者があります。書類にかかる費用も無料の場合が多いため、安心して任せられるでしょう。
ただし、悪質業者のよくある手口として廃車手続きを代行すると言ってその後連絡がなく、税金通知が家に届くということがあります。バイクの引き取りの依頼をする際には必ず、廃車手続きを代行してもらえるか、また完了後に連絡をしてくれるかを事前に確認することが重要です。
バイクの無料引き取り業者の選び方
優良なバイク無料引き取り業者にバイクを引き取ってもらうには、業者の選定が重要となります。優良業者とは、依頼者に丁寧に接し安心感を与えながら、適切な対応をしてくれる業者のことです。挨拶がきちんとしていたり、受け答えが丁寧だったり、当たり前に思われる行為が適切にできる業者も優良だと言えるでしょう。
以下では、バイク無料引き取り業者選びのポイントを紹介するので、ぜひお役立てください。
口コミ・評判がよい業者を選ぶ
バイクを最近処分したという友人・知人からのおすすめやネットの口コミサイト、Googleマップのレビューなどを確認して業者を選びましょう。利用者のリアルな感想・評価を知ることで、安心して業者に任せることができます。
口コミを確認する際には、自分の境遇やニーズが似ている方の評価を参考にして、悪い口コミにも注目するのがポイントです。また、口コミの評価がすべてとは限りません。自由に発言できる場では匿名性が高いゆえに、内容の信憑性の見極めが難しい口コミもあります。業者の評判は口コミサイト1つだけでなく、複数のサイトを確認して判断しましょう。
資格を取得している業者を選ぶ
優良なバイク引き取り業者か見極める重要なポイントが、古物商許可の資格を取得、または一般廃棄物処理業許可を都道府県の公安委員会や市区町村から受けているかです。バイク含め買い取り業者を営むには、管轄の警察署に古物商の許可を申請し、資格を取得しなければなりません。古物商許可の資格がない業者はバイク買い取りができないため、悪質業者と判断できます。
また古物商許可の申請には店舗の住所が必要です。もらった名刺に所在地が記載されていなかったり、身分を証明するものを一切提示してこなかったりするなど所在地の不明確な業者も違法行為をしていると判断して問題ありません。
対応がよい業者で選ぶ
バイクを無料で引き取ってもらう場合であっても、信頼できる対応のよい業者を選びましょう。たとえば、契約条件をしっかり共有してくれて依頼後にきちんとした契約書を交わす業者、また不明な点を質問すればちゃんと答えてくれる業者などは優良業者と判断できます。なぜその書類が必要なのか、情報が必要なのかなど、行う作業の説明をきちんとしてくれる業者を選びましょう。
事前や当日のやり取りでも、気持ちのよい対応をしてくれる業者であれば安心して任せられます。対応をしてもらう中で不安を感じたり疑問が残ったりする業者に任せるのは避けるのが適切です。
まとめ
バイクの無料引き取りを行う会社は一般的に怪しいサービスではなく、バイクの部品に価値があったり修理して再販できる可能性があったりするなどの理由からサービスが提供されています。しかし、中には悪質業者もあり、引き取り後に高額請求をされる可能性もあるため注意が必要です。
信頼できるバイク引き取り業者は古物商許可の資格を持っています。口コミや対応がよいかも依頼前に確認し、安心して任せられる業者にバイク引取を依頼しましょう。