スポーティな走りとマシンの扱いやすさを両立!! Street Triple RS【バイク買取調査隊】
目次
トライアンフ Street Triple RSの車種プロフィール
トライアンフから2017年にストリートトリプルシーズのフラッグシップモデルとして登場した「ストリートトリプルRS」。スタンダード「S」や上級仕様「R」の2モデルにエンジン出力のみならず各装備面でも大きく差をつけた上位モデルである。
最高出力123PSを発揮する排気量765ccの水冷並列3気筒エンジンを搭載し、クイックシフターや専用の「トラック」を含むロード/レイン/スポーツ/ライダー設定の5つのライディングモードを与えられるなど、ストリートのみならずサーキット走行までを視野に入れた走りの性能を誇る。
バイクインプレ
車両の特徴
車体サイズは全長が2065mm、全幅735mm、全高1085mm、シート高825mm、ホイールベースは1410mmで、車両重量は187kgとなっている。
キャスター角は23.9°度。タイヤサイズはフロントが120/70ZR17、リアが180/55ZR17。
エンジンはトライアンフが誇る3気筒の765cc水冷4ストロークDOHC4バルブを搭載。
ボアストロークは77.99mm×53.38mm。圧縮比は12.65で最高出力は123PS/11700rpm、最大トルクは77Nm/10800rpm。トランスミッションは6速仕様で燃料タンク容量は17.4Lだ。
フロントブレーキはダブルディスクブレーキでキャリパーはブレンボ製、リアブレーキはシングルディスクで片押し式のブレンボ製シングルポートキャリパーを採用している。
モデルごとにアップデートが重ねられ、扱いやすさと速さを兼ね備えるエンジンに、湾曲したかなり大型のラジエーターを装備する。ハイパワーモデルというだけあって冷却にも抜かりなしという印象。
マフラーは大きな径の開口部を持つショートマフラーで、スイングアームはマフラーを避けるために湾曲した独特の形状になっており、よりスポーティさを演出している。
メーターパネルはTFT液晶で、メーターのデザインなど様々なものが変更可能な仕様。ライディングモードを「ロード/レイン/スポーツ/トラック/ライダー設定」の5つから選ぶことができる。
走り
エンジンをかけてみると、さすがに3気筒エンジンといった感じで並列2気筒エンジンのシリーズと比べるとエンジンレスポンスが格段に鋭いという印象だ。また直列4気筒エンジンなどと比べると、少しざらついた感触があっていかにも3気筒らしい楽しいフィーリングだと言える。
会場コースが少し曲がりくねった道なので、ワインディング向きスポーツモードいう感じのモードを設定してみた。
走り出してすぐに感じたのが、リアサスペンションがさすがオーリンズという感じのしなやかさ。ギャップを拾った時も、ショックアブソーバーの初期の動きがとてもいいのだろう。ギャップが連続するポイントでもショックの角が取れていて、しなやかに前後足回りが追従している。
Uターンの時なども、3気筒エンジンは低回転域でとてもトルクフルなので、ライダーのスロットル操作のレスポンスが早くて乗りやすいところ。スロットルを大きく開けた時も、3気筒エンジンの面白さというか2気筒エンジンとも4気筒エンジンとも違う、ちょうどその中間あたりのキャラクターというべき「トルクフルで強い回転上昇も鋭い様々なエンジンのいいとこ取りをしたようなエンジン」といった感じ。
ハンドリングは軽く、さらに前後タイヤをしっかりサスペンションが路面に押し付けている感触で、これこそ足回りにコストをかけたバイクでしか味わえないフィーリングだろう。車体構成はスポーティーなモデルなだけあって安心感が高く、少しパワーをかけながらコーナーを曲がってみても挙動が軽い。
パワフルでスポーティーなモデルというのはスロットルを開けながらの車体の挙動が重たくなりがちだが、このストリートトリプルは足回りが優れていることでタイヤがしっかりと路面を捉えている感触は強くても、車体の挙動が重たくならないという優れたモデルの特徴を持っている。
少し気になった点としては、変わった位置に配置されたミラー。少しハンドルバーから張り出した位置なので、市街地走行では少し気になるかもしれない。
まとめ
ストリートトリプルの中でも上位モデルのRSということで、エンジンの3気筒らしい楽しさだけでなく、前後の足回りやブレーキの良さなど、少し走っただけでも明確にわかるほどだった。
極低速域でのたっぷりしたトルク感、しなやかにギャップをいなしていく足回りや安心感のある接地感。なのに挙動は軽い。ただ単にスポーティーなだけではなく、乗り心地も優れているのだ。
これだけスポーティーなモデルで、これだけ馴染みやすいモデルというのも稀だと思う。
※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。
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