ラフロードでも市街地でも軽快に走る器用さがウリ カワサキ KLX125【バイク買取調査隊】
※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。
その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。
カワサキの『KLX125』だ!!
KLX125の車種プロフィール
カワサキ KLX125は、2009年12月に発売されたデュアルパーパスである。KLXの系譜を辿ると、モトクロッサーKX125の車体にデュアルパーパスKLの4サイクルエンジンを搭載した「KLX250A-1(1979年)」が最初であると言われている。KLX125はタイで生産されており、ミニモトクロッサーの KLX140Lの車体を流用し、エンジンをボアダウンさせた上でキャブレターをFIに換装するなどして環境規制に対応している。
バイクの特徴をざっくりチェック!
2021年にリニューアルした『KLX125』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。
エンジン
総排気量124ccの空冷4ストローク単気筒エンジンを採用。5速ミッションで最高出力10.2PS/8,000 rpm、最大トルク1kgf/6,000 rpmを発揮する。フェールポンプとインジェクターが別体式のフェールインジェクションが採用されており、冷却時の始動や高地での走行でも安定した回転数を保持してくれる。ただし通常走行は60km/kまで。65km/hで我慢走行、70km/hではエンジンが唸って振動も激しくなる。
車体(フレーム)
フレームは、セミダブルクレードルを採用している。このフレームは、シングルクレードルフレームをベースにダウンチューブ(下側のフレーム)を途中から二本にしているのが特徴的で、シングルの軽さや細さとダブルの高剛性その両メリットを取り入れている。
足回り
タイヤサイズはフロント19・リア16インチ。ブレーキはフロントシングルディスク240mm、シングルディスク190mmを装備している。なお、KLX250と異なり正立サスペンションを採用している。10.2馬力のパワーや、タイヤサイズが小さいため、マディコンディションなどの走行は難しいが、112㎏の軽量な車体を活かして林道などを楽しむことができる。
ハンドルまわり・灯火類
ヘッドライトは一灯式で、バルブは12V 25/25W。ウィンカーはシンプルな丸型で、こちらもバルブ仕様。全高1,980mm、シート高830mmと小柄なため、ハンドルは少しアップ気味である。欲を言えばハンドルの切れ角がもう少し欲しいところだ。
メーターは液晶で走行距離計(ODO、TripA/B)、スピードメーターと必要最低限が揃っている。燃料計はなく残量1.1Lで警告灯が点灯。スペック上の燃費はWMTCモード値で46.4km/リットルであり、警告灯が点灯しても十分走行可能だ。
その他の装備&特徴
KLX125は2016年に生産を終了するまでに2度のマイナーチェンジが行われている。2012年にレギュレーターやシートが改良され、2014年にはサスペンションが変更されている。このクラスにライバルは存在せず、多くのライダーが販売終了を嘆いたが、2020年にその穴を埋めるようにKLX230が発売され、KLXの系譜を引き継いでいる。