バイクを売る際ナンバープレートはそのまま?外す?返納手続きの仕方
バイクを売るとき、ナンバープレートは基本的に外さなくても問題ありません。しかし、個人間でやり取りする際や譲渡する際は、トラブルを避けるためにも外しておいたほうが安心です。
また、盗難・紛失などによって、バイクにナンバープレートがない場合もあるでしょう。その場合であっても、バイク買取は可能です。当記事では、バイクを売るときのナンバープレートに関するさまざまな疑問やお悩みについてお答えします。
目次
バイクを売るときナンバープレートはそのまま?外す?
バイクを売るときに、ナンバープレートはそのままでいいのか外すべきなのかは、売却方法によって異なります。
買取業者に持ち込む場合はそのままで問題ありませんが、個人間のやり取りの場合は外しておいたほうが後々のトラブルを防げます。
持ち込みで買取に出す場合はそのまま
バイクを買取業者に持ち込む場合、ナンバープレートをそのまま付けておくのが一般的です。ナンバープレートが付いていれば、公道を走行して直接業者のもとへ自走で持ち込めます。自走できる状態のバイクは、実際の状況を反映して査定されやすく、買取価格に正確に反映されるため有利というメリットもあります。
一方で、廃車手続きを完了してナンバープレートを返納してしまっている場合、バイクは公道を走行できません。この場合、バイクを載せられる車がないかぎり、買取業者に直接持ち込むことは難しくなります。
持ち込めない場合は、買取業者の出張買取サービスを利用するとよいでしょう。出張買取サービスを利用すれば、ナンバープレートの有無にかかわらずバイクの買取が可能です。
個人間でバイクを売る場合は外す
個人間でバイクを売る際には、ナンバープレートをそのままにして売却すると、後々トラブルが起こる可能性があります。例えば、購入者が速やかに名義変更を行わない場合、売り手に軽自動車税・自動車重量税の請求が届くといった問題が発生します。
このような事態を避けるためには、バイクを売却する前に一時抹消登録を行うことが望ましいです。一時抹消登録とは、バイクの登録を一時的に解除し、公道での運行ができない状態にする手続きです。
その後、所有者変更記録申請を行うことで、所有者を変更できます。
ナンバープレートの有無は査定額に影響する?
ナンバープレートが紛失または盗難に遭っていた場合でも、バイクの査定額自体に直接的な影響はありません。ナンバープレートの有無は、査定額を決定する要因ではないということです。
しかし、ナンバープレートがないと廃車手続きをする際に、追加の手間やコストが発生する可能性があります。
特に251cc以上のバイクで車検証も紛失している場合、書類の再発行が不可能になるおそれがあり、買取価格に大きく影響しかねません。その結果、バイクを売却できない、または大幅に低い価格でのみ買取可能となる場合があります。このような状況を避けるためにも、バイクの所有者は書類をしっかり管理することが重要です。
そもそもナンバープレートがない場合のバイク買取は可能?
バイクを売りたいと思っているもののナンバープレートが付いておらず、「はたして本当に売却できるのか」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
以下では、ナンバープレートがないときの主な2つのケースを取り上げて紹介します。
廃車手続き済みでナンバープレートを返納しているケース
ナンバープレートがない場合でもバイクの買取は可能ですが、特に廃車手続きを完了してナンバープレートを返納している状況ではいくつかの留意点があります。まず、バイクを廃車にした際には排気量に応じて異なる書類が発行されます。これらの書類は、バイクの正式な廃車が行われた証明であり、買取業者への提出が必要です。
- 125cc以下:廃車証明書
- 126cc以上250cc以下:軽自動車届出済証返納確認書
- 251cc以上:自動車検査証返納証明書
万が一これらの書類を紛失してしまった場合は、廃車手続きを行った地域の市区町村役場や陸運局で再発行の申請が必要です。再発行の手続きを行えば、書類を新たに取得して、バイクの買取手続きを進められます。
盗難・紛失によってナンバープレートがないケース
ナンバープレートが盗難や紛失で付いてない場合でもバイクの買取は可能ですが、いくつかの手続きが必要です。最初に、バイクの所有者は盗難または紛失が発生したことを最寄りの警察署や交番に報告し、遺失届を提出します。警察から受理番号が交付されるので、しっかりと保管しておきましょう。
バイクの買取を依頼する際には、受理番号とともに、遺失届を提出した警察署の名前や提出日を買取業者に伝えます。
- 遺失届を提出した交番または警察署名
- 受理番号
- 遺失届を提出した年月日
特に126cc以上のバイクでは、廃車手続きを進める際には理由書を作成し、それに受理番号を添付する必要があります。一方で125cc以下のバイクでは、廃車申告書に受理番号を記入するだけで済みますが、管轄する市区町村によっては200円の弁償金が必要になる場合があります。
これらの手続きを行えば、ナンバープレートがない状態でもバイクを売却することが可能です。
排気量別!ナンバープレートの返納に必要な書類・手続き
最後に、ナンバープレートの返納手続きをする際に必要な書類を排気量別に解説します。
売却ではなく、永久抹消登録や一時抹消登録を検討している方は、参考にしてください。
125cc以下
125cc以下のバイクのナンバープレートを返納する際、提出する書類や必要なものは以下の通りです。
- ナンバープレート
- 標識交付証明書
- 軽自動車税(種別割)廃車申告書兼標識返納書
- 印鑑
これらの書類は、ナンバープレートが交付された際に受け取るものです。返納手続きは、お住まいの市町村役所で行います。
廃車手続き(抹消登録)には、永久抹消登録と一時抹消登録の2種類がありますが、125cc以下のバイクの場合は簡単な手続きで完了するのが通常です。返納する前に、ナンバープレートを取り外し、必要書類を役所の窓口で提出して手続きを進めます。
126cc~250cc
126ccから250ccのバイクを持つオーナーがナンバープレートを返納する際、手続きは陸運局(運輸支局)で行います。必要となるものや主な書類は、以下の通りです。
- ナンバープレート
- 軽自動車税申告書
- 軽自動車届出済証
- 軽自動車届出済証返納証明書交付申請書
- 手数料納付書
- 印鑑
手数料納付書も必要とされますが、126cc~250ccの場合は手数料が無料です。
返納手続きを行う前には、ナンバープレートをバイクから取り外しておく必要があります。書類に不備がなければ、運輸支局での手続きは比較的迅速に進められます。
軽自動車届出済証を紛失した場合は、運輸支局で再発行の申請が可能です。
250cc以上
250cc以上のバイクの場合も、ナンバープレートの返納は運輸支局で行う必要があります。必要な書類は、以下の通りです。
- 車検証(自動車検査証)
- ナンバープレート
- 軽自動車税申告書
- 抹消登録申請書
- 手数料納付書
- 印鑑
一時抹消登録の場合、手数料として350円がかかります。手数料納付書に、手数料印紙を貼って提出します。
まとめ
バイクを処分する際には、一定の手間と時間がかかります。
廃車にする場合は処分費用がかかりますが、買取業者に買い取ってもらえれば、バイクの状態によっては買取価格がつくのがメリットです。買取業者に買い取られたバイクは、再販売や部品の再利用・リサイクルが行われる可能性が高く、環境負荷の軽減にもつながります。
ナンバープレートの有無にかかわらず、手放したいバイクがある場合は、まずは一括査定などで複数社から見積もりをもらうとよいでしょう。