バイクを降りるきっかけになった理由6選！後悔しないためのポイント

バイクに乗ることは、多くのライダーにとって人生の大きな楽しみですが、さまざまな理由でバイクを降りる決断をすることもあります。年齢による体力の低下や、結婚・出産といったライフイベントの変化、自分や身近な人の事故体験など、理由はさまざまです。

当記事では、バイクを降りるきっかけとなる6つの理由を詳しく紹介し、後悔しないためのポイントについても解説します。バイクを手放すか悩んでいる方や、今後の生活を見直したい方にとって、有益な情報を提供できれば幸いです。

ライダーの中には、なんらかの理由によってツーリングの頻度が減ったり、バイク趣味そのものから降りたりする方もいます。単純に飽きたからやめると言う方のみではなく、バイクを降りる理由は人によってさまざまです。

ここでは、ライダーがバイクを降りると決めたきっかけや理由を6つ紹介します。

長年バイクを愛していた方の場合、年齢的にきつくなったことが理由として挙げられます。自動車と同じく、バイクの運転には反応速度が必要です。信号や標識を瞬時に認識し、突発的なアクシデントに適切に対処しなくてはなりません。

また、バイクの運転には、体の柔軟性やバランス能力も求められます。長時間バイクにまたがり続けるのが体力的に困難となった方や、反応速度に不安を覚えた方は、バイクを降りることを検討する場合があります。

独身の頃にバイク趣味を始めた方の場合、結婚・出産などのライフイベントが考え方を変えるきっかけとなります。結婚や出産の共通点は、「自分のみの体ではない」と強く実感しやすい点です。配偶者や子どものためにも、事故による怪我のリスクはできる限り避けたいと感じるのではないでしょうか。

ほかにも、家族との時間を大切にするために、バイクなど1人で楽しむ趣味から遠ざかるケースもあります。

事故の経験も、バイクを降りる理由の1つです。バイクは自動車との衝突だけでなく、スリップなど単独での転倒事故の危険性もあります。

自分自身がバイク事故を体験した場合、「また同じようなことが起こるのでは」と不安が生じるケースもあるでしょう。より安全な乗り物へ乗り換えようと考えたとき、バイクを降りることを選ぶ可能性があります。

自分ではなく身近な人が事故に遭った場合も同様です。バイク仲間から事故の体験談を聞いたり現場を目撃したりして、リスクを改めて実感したとき、ツーリングが怖くなることもあります。

特に元からバイクに乗り続けるか悩んでいる方は、事故の経験や話題がバイクを降りる決め手となります。

バイクは、人によっては大切な相棒になる一方で、移動手段の1つとして考える方もいます。移動手段としての利用価値を重視する場合、車や自転車の購入がバイクを降りる理由の1つです。

例えば家族が増えた方は、雨天時も遠出できる車のほうが便利に感じることがあります。小回りが利く移動手段を求めている方にとって、自転車は環境に配慮できる上、走行できる道が多い便利な乗り換え先です。

バイクは定期的な車検や修理、税金、保険料（自賠責保険、任意保険）など、多くの維持費が発生します。転職や異動、結婚・出産などライフステージの変化にともない、経済的負担が以前よりも大きく感じる場合があります。

例えば子どもが生まれた家庭では、将来の教育費のことを考えると、お金のかかる趣味は続けにくいのではないでしょうか。ガソリン代の高騰も影響しやすく、支出を抑えるためには、バイク自体を諦めざるを得なくなります。

就職や転職も、バイクを降りるきっかけの1つです。例えば、就職や転職で都市部へ引っ越す方の中には、駐車場が確保できずバイクを実家に置いて行く方もいます。休みが少ない仕事に就くと、そもそもバイクを楽しむ時間がとれません。

通勤にバイクを利用しようとしても、スーツ着用が必須の職場では困難です。会社でスーツに着替える手間を考えると、公共交通機関の利用や自動車のほうが使い勝手はよいと言えます。ほかにも「事故で仕事に穴が開くと困る」と、リスクを重視してバイクを降りる方もいます。

バイクを降りるときは、後悔しないように時間をかけて検討するのが大切です。勢いに任せてバイクを手放すと、後で買い戻すことになる可能性も考えられます。

検討の末にバイクから降りるのを選んだ方も、後悔しないためにいくつかの対策を覚えておきましょう。ここでは、3つの心構えを紹介します。

バイクを降りるとき、多くの方が買取業者を利用するでしょう。愛車を手放して後悔しないためにも、納得のいく金額を提示してくれるバイク買取業者を選ぶことが重要です。

バイクを高い金額で手放すコツは、下記の通りです。

バイクの買取で損をしないコツは、一括査定で複数の業者から相見積もりをとることです。バイク買取業者ごとに販売ルートが異なり、査定額に差が出ます。少しでも高く買い取ってもらうために、必ず相見積もりで各社の査定額を比較しましょう。

バイクの価値が低下する前に手放すことも大切なポイントです。バイクの価値は需要や状態など、さまざまな要素で決定します。古くなればバイクの劣化が進んだり新型モデルに需要を奪われたりするため、早めの売却手続きがおすすめです。

買取が完了するまでは、定期的にメンテナンスすることや、バイクをカスタムしている場合はノーマル仕様に戻すことも大切です。純正パーツも、手元に残っているものはあわせて査定に出しましょう。

バイク以外の趣味を見つけると、毎日に充実感が生まれます。最初のうちはツーリングしない生活サイクルに戸惑うことがあっても、時間が経てば慣れてきます。バイクにかけていた時間や費用を、ほかの趣味に利用しましょう。

ツーリング時に遠出して自然を楽しんでいた方は、キャンプや釣りなどのアウトドアがおすすめです。景色を楽しみたい方には、写真撮影も趣味として適しています。

プラモ作りや料理など、天候に左右されない趣味なら自宅でも楽しめます。

維持費や駐車場の問題でバイクを手放した方は、レンタルバイクの利用を検討してはいかがでしょうか。

必要なときのみ借りられるレンタルバイクなら、車検や修理代、駐車場代などのランニングコストがかかりません。レンタル料や保険料など、最低限の費用のみで済みます。

レンタル会社ごとに取り扱い車種が異なっており、気になるバイクを気軽に試せるメリットもあります。遠方へ旅行に行くとき、現地でレンタルバイクを借りる方法もおすすめです。現地までバイクを乗り入れる必要がなく、交通費節約や移動時間の短縮につながります。

過去にバイクを降りた方が、子育ての一段落や新しい出会いなどをきっかけに、リターンライダーとなることがあります。リターンライダーとして再びバイクに乗る方は、トラブル防止のためにも下記の点に注意すべきです。

バイクは車両代のみならず、メンテナンスや保険料など複数の名目で費用がかかる趣味です。事前に家族に話して、理解・了承を得た上で楽しむことが大切です。

若いころにバイクを降りて年月が経っているリターンライダーは、昔と比べると体力や感覚が衰えていることを忘れてはなりません。再度交通ルールを学んだりバイク操作に体を慣れさせたりするために、スクールの受講がおすすめです。日常生活の中でも、ストレッチや筋力トレーニングでバイクを乗り回せる体作りを行いましょう。

バイクを降りる理由は人それぞれですが、後悔しないようにしっかりと準備と心構えが必要です。まず、納得のいく買取価格を得るためには、複数の業者から相見積もりを取りましょう。次に、バイク以外の趣味を見つけることで、日々の充実感を維持できます。

また、レンタルバイクの利用も、手軽にバイクを楽しむ方法です。リターンライダーとして再びバイクに乗る際は、家族の理解を得て、体力や感覚の衰えを認識し、スクールの受講を検討することが大切です。

1度バイクを降りても、月日が経てば再び乗りたいと思う日がやってくる場合もあります。今だけではなく近い将来のこともふまえて、これからのバイクライフについて考えてみてはいかがでしょうか。