新たな道を切り開いたネイキッド カワサキ・ZRX1200DAEG Final Edition【バイク買取調査隊】
※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。
その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。
カワサキの『ZRX1200DAEG Final Edition』だ!!
目次
ZRX1200DAEG Final Editionの車種プロフィール
ZRX1200DAEG Final Editionの発売は2016年。1994年に「ZRX(400cc)」が発売され、爆発的な人気を獲得。1996年に待望の大型バイクであるZRX1100が発売された。
2001年に排気量を1164ccにアップしてZRX1200Rとなり、2009年に自動車排出ガス規制強化などに対応する改良がおこなわれ「ZRX1200DAEG」に改称。輸出が終了し、ドメスティックモデルとなった。
バイクの特徴をざっくりチェック!
2016年に販売終了となった『ZRX1200DAEG Final Edition』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。
エンジン
総排気量1164ccの水冷DOHC4バルブ並列4気筒エンジンを採用。ボアΦ79.0mm、ストローク94.4mm、最高出力110PS/8,000rpmである。
ZRXシリーズのデザインは、70~80年代にエディ・ローソン選手がレースシーンを圧巻した「Z1000R(ローソンレプリカ)」をイメージしているが、水冷DOHC(Z1000Rは空冷エンジン)を採用するなど、ゼファーやエストレヤとは異なるアプローチが行われている。
ちなみにDAEGとはインド・ヨーロッパ語族・ゲルマン語派の人々が使っていたルーン文字のひとつで、英語の“DAY”の語源である。「着実な成長」、「進歩」、「終わりと始まり」、「突破」、「新しい展開」といった意味を持ち、「伝統的な概念を保ちながらさらなる飛躍をめざす」という意味が込められている。
車体(フレーム)
ダブルクレードルフレームを採用。文字通りクレードルをダブルにしたフレームで、ハンドルを付ける部分であるヘッドパイプからパイプが左右それぞれエンジンの四隅を囲うように伸びているのが特徴である。
この方式のフレームは、ゼファーやホンダのCBシリーズ、ヤマハのXJRシリーズなど、多くのネイキッドスタイルのバイクに採用されている。
足回り
ローソンレプリカをイメージするカラーリングにフィットするゴールドの細いスポークと4ポットキャリパーを採用。波型のペタルディスクは外径310㎜で、確実なストッピングパワーを発揮する。タイヤサイズは、フロント120/70 ZR17M/C (58W)、リア180/55 ZR17M/C (73W)。フロントフォークは正立方式で、リザーバータンク付きリアサスペンションが取り付けられている。
ハンドルまわり・灯火類
ライダーの負担を軽減するアップハンドルを採用し、ビキニカウル内にアナログのスピードメーターとタコメーターが収まる。メーターリングはブラック塗装がほどこされ、ファイナルエディションではメーター下のプレートがゴールドに変更されている。
その他の装備&特徴
燃料タンクの上面に、Z1000Rローソンレプリカモデル風の専用デカールが貼られているのがファイナルエディションの証。輝きを留めるためにオーバーコートクリア塗装がほどこされている。