ロードでもダートでも道を選ばず楽しめる KLX230【バイク買取調査隊】
目次
KLX230の車種プロフィール
KLX230は、誰もがオフロードライディングを楽しめるようにエンジンとフレームが一から新設計され、ライダーをオフロードの楽しさへと誘います。空冷4空冷単気筒エンジンを、カワサキらしいペリメターフレームに搭載するシンプルなオンオフモデル。セルフスターター、6速ミッション、前後ディスクブレーキ、60W/55W光量のヘッドライトを採用。デジタルメーターには、燃料計と時計を装備している。
「KLX230」は、カワサキの新型オフロードバイクとして、2019年10月に発売されました。同モデルは、インドネシアで発売されたオフロードモデル「KLX230」シリーズの国内導入で、新設計の空冷単気筒SOHC 2バルブ232ccエンジンを搭載。日常からラフロードまで軽快な走りを可能にしています。
バイクインプレ
今回はロードとダートの両方で「カワサキ KLX230」のインプレッションを行います。このモデルはインドネシアで発売されたオフロードモデルで排気量230cc、6速ミッションを採用。使い勝手が良く、幅広いシーンでライダーを楽しませてくれます。
車両の特徴
見た感じは、いかにもトレール車といった無骨な感じです。KLX230のパワーバンドは高回転気味なので、エンジンを回し気味にしなくてはならないと思っていましたが、素直に発車しました。水冷エンジン全盛な昨今において、空冷の荒々しい音は懐かしさを感じさせてくれます。法定速度で走っている分にはエンジンの唸りはありません。実際の排気量は230ccですが、体感的には250ccぐらいに感じます。
全長×全幅×全高は、2,105ミリ×835ミリ×1,165ミリ、重量は134キログラム。エンジンは空冷単気筒OHC232cc、ボア&ストロークは67ミリ&66ミリ、圧縮比9.4、最高出力19馬力、最大トルク19N.mです。
足つき
空冷エンジンは水冷エンジンより軽量なので、スペック以上にパワフルな感じがします。シート高が885ミリもあるので、足つきはやや難です。ロードバイクはもちろん、他のトレイル車よりも高い感じがします。ハンドルも高い位置に設定されています。このあたりは、ホンダの CRF250Lや、ヤマハのセロー250と同様なイメージです
オフロードのポジションも取りやすいですし、スタンドしてもハンドルの位置がしっくりきます。パッと見の印象ではヘッドライトが大きく見えて、ハンドリングが重いのかなと思いましたが、乗ってみるとナチュラルです。
走り
ロード走行はとても快適。エンジンのフィーリングもダイレクトに伝わってきます。スロットルを開ければ一拍遅れる感じですが、しっかり加速してくれます。スペック的に特筆すべき点はありませんが、オフロードバイクのリリースが少い現状や、50万円台の価格を考慮すると「やるなカワサキ!」という印象を受けました。
乗り味を一言で表すなら「ナチュラル」。クラッチの操作感やアクセルをひねったときのエンジンの吹け上がり、前後のサスペンションのアクションなど、「これぞオフロードバイク!」という感じがするモデルです。積載性もよく、すぐにでもキャンプツーリングに行きたくなりました。街中でも扱いやすく、林道でもジャストサイズ。どこでも自由自在にライドできます。
フロントサスペンションは、正立テレスコピックです。オフロード・ユーズで過度な期待はできないかも知れませんが、舗装路を走る分には十分で、林道程度であれば全く問題ないと思います。
ダートコースに入りました。ローギアで走行してみます。低トルクなので思ったようにパワフルに出ます。舗装路では「サスペンションが柔らかい」という印象を受けましたが、ダートで乗り慣れてくるとちょうどよく感じます。少し荒れた場所では恐怖心が出るかと思いましたが、難なくクリアできました。
きつい勾配でもエンジンはよく回ります。トルクから半クラッチの感じと、アクセルの出方のバランスがちょうどいい。スロットルをひねっても、それほどスピードが出過ぎず、フリーライドがとても楽しいです。競技用モデルとしてKLX230Rが用意されていますが、KLX250よりも19キログラムも重いので、その差は大きいと思います。
KLX250はオールマイティに扱えるバイクを求めるライダーにおすすめです。また、その気になればレースに出場できるポテンシャルを秘めています。パワーや排気量も扱いやすいので、バイク本来の楽しさを味わってください。
※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。
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