カワサキ史上最大のロングランモデル カワサキ・FIエストレヤ【バイク買取調査隊】
※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。
その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。
カワサキの『FIエストレヤ』だ!!
FIエストレヤの車種プロフィール
FI化されたエストレヤの発売は2007年。初代はキャブレター仕様として1992年に発売された。ZⅠ・ZⅡイメージで一大ムーブメントを起こしたゼファーよりも大きく時代を遡り、メグロやBSA等の往年の英国車のスタイルを彷彿させるデザインを採用している。
カワサキはその後も、ZRXやW650など懐古調のバイクをリリースしているが、もしもエストレヤの成功がなければ違う流れになっていたかも知れない。
バイクの特徴をざっくりチェック!
懐古調デザインと最新のメカニズムを融合した『FIエストレヤ』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。
エンジン
総排気量249ccの空冷4サイクルSOHC単気筒エンジンを採用。最高トルク2.0kg-m/6500rpm、最高出力20ps/8000rpmである。
直立シリンダーを持つシングルエンジンはエストレヤ専用の新設計。徹底したロングストローク化と低回転化が進められ、穏やかで優しい鼓動が得られる。
車体(フレーム)
セミダブルクレードルフレームを採用。このフレームはクラシック系はもちろん、オフロードバイクやハーレー等などにも採用されており、シングルクレードルフレームをベースにダウンチューブ(下側のフレーム)を途中から二本化することで、シングルの軽さや細さとダブルの高剛性両方のメリットを取り入れている。
足回り
初期モデルは、オールドスタイルでありながら前後ディスクブレーキやリザーバータンク付きリアサスペンションを採用するなどミスマッチが見られたが、最終的にはフロントがディスクブレーキ(一部ドラム仕様)、リアはドラムブレーキ、リアサスペンションはシンプルな形状に落ち着いている。
ハンドルまわり・灯火類
往年のメグロを彷彿とさせるアップハンドルと、アナログのスピードメーターとタコメーターの二眼メーターというオールドスタイル。タコメーター内にインジケーター類がコンパクトに収まっている。細かな点ではウィンカースイッチがプッシュキャンセル式になり、イタズラ防止機能付きイグニッションスイッチに変更されている。
その他の装備&特徴
1992年の発売開始から、2017年の販売終了までカワサキ史上、最高のロングモデルとなったエストレヤ。2007年に燃料供給方式の変更により排出ガス規制などへの適応をはかるためにFI化が図られたり、エストレヤRSとエストレヤカスタムという2本立てのラインナップから1車種へと統合されるなどの変化はあったが、初代からのスタイルは維持されている。
「エストレヤ」の車名は、スペイン語で「星」を意味している。ノーマルも良いが、カスタムベースとしても人気なので、自分だけの一台を作り上げるのもいいだろう。