アウトドアライダーにピッタリ! CT125ハンターカブ【バイク買取調査隊】
その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。
今回調査した車両はホンダの『CT125ハンターカブ』だ!!
※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。
CT125ハンターカブの車種プロフィール
発売は2020年6月。1980年から輸出販売されていた(日本国内は1981年に発売開始)CT110ハンターカブのオマージュモデル的な位置付けで、同じ“カブ”のネーミングを持つビジネスシーン向けのスーパーカブシリーズとは一線を画す、アウトドアレジャー志向の強いモデルである。車体やエンジンはスーパーカブシリーズのハイエンドモデルであるC125がベースで、フレーム剛性バランスの最適化やサスペンションのストローク量増加により、郊外でのツーリングや林道でのトレッキングも快適に楽しめるようになっている。発売当初はあまりの人気ぶりにバックオーダー状態が長く続くとともに、中古車市場も定価以上の値を付けるケースも見られた。
バイクの特徴をざっくりチェック!
原付二種史上最高とも言える人気を博しただけでなく、原付二種そのものの価値観を高めるキッカケともなった『CT125ハンターカブ』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。
エンジン
排気量125ccの空冷単気筒エンジンはOHCを採用。ボアΦ52.4mm、ストローク57.9mmのロングストローク設計で、市街地でのストップ&ゴーやツーリング、トレッキングでの低速巡航を考慮して、中低速域でパワーを出しやすいセッティングとなっている。
存在感が大きいアップタイプのマフラーはエキゾーストパイプからサイレンサーまで金属製のガードで覆われており、サイレンサー部分にはタンデムライダーを考慮して樹脂製のガードがさらに追加されている。
車体(フレーム)
フレームは先述の通りスーパーカブC125をベースとしているが、エンジン前部には補強フレームが追加されており、ラフロードを走ることを前提とした設計になっている。なお、この補強フレームは純正オプションとして、さらにパイプ径が太いSP武川製サブフレームキットもラインナップされている。
足回り
前後ともにワイヤースポークのホイールを採用。リムはスチール製で、サイズはフロント、リアともに17インチを採用。タイヤサイズもフロント、リアともに同じ80/90-17となる。
サスペンションはフロントが一般的なモーターサイクルと同形式の、トップブリッジからボトムブリッジへと貫通するフロントフォークを搭載することで、剛性感が大幅に向上。リアサスペンションはツインショックを採用する。
ハンドルまわり・灯火類
ヘッドライトは丸型の単眼スタイルだが、イグニッションをONにするとリング状のポジションランプが点灯し、エンジンをかけると中央上段のロービームが点灯する。灯火類はすべてLEDとなる。
ハンドルポジションはライダーがほぼ直立になるくらいのアップタイプ。メーター類はシンプルな単眼式だが、燃料計、スピードメーター、トリップメーター、走行距離メーターなどが液晶で表示される。
その他の装備&特徴
キーを回してシートをアップさせると、ガソリン給油口が現れる。中央部分には6角レンチが1本搭載されている。そして、ハンターカブ最大の特徴のひとつとも言えるのが、吸気口を兼ねたリアキャリア。この吸気口とアップマフラーの排気口をシートに近い高い位置にすることで、深い水たまりや河川なども走破できるという仕組みだ。