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車とバイクの二台持ちに必要な維持費|メリット・費用を抑える方法も

車とバイクの二台持ちに必要な維持費|メリット・費用を抑える方法も

車とバイクを二台持ちすれば、家族や友人との旅行や荷物運びには車、通勤や短距離移動、ツーリングにはバイクといった形で使い分けができます。一方、維持費は二台分かかってしまうので、どの程度の金額がかかるのか理解した上で維持費を上手に抑えるのが大切です。

この記事では、車とバイクを二台持ちするメリット・デメリットや、具体的な維持費の内訳、費用を抑える方法について解説します。二台持ちを検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

車・バイクの二台持ちのメリット・デメリット

車とバイクの二台持ちをすることで、生活の幅が大きく広がるメリットがあります。一方で、維持費や駐車スペースの確保などのデメリットもあるため、メリットとデメリットの双方を知った上で、自分の生活スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

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車・バイクの二台持ちのメリット

車とバイクを二台持ちするメリットは、以下の通りです。

用途に合わせて使い分けできる

車とバイクの二台持ちにより、状況にマッチした移動手段を選択できます。

車は家族や友人とのドライブ、大量の荷物の運搬、悪天候時の移動などの多目的に活用でき、長距離の旅行やアウトドア活動にも適しています。

一方、バイクは渋滞を避けてスムーズに移動でき、燃費がよいため経済的です。都市部での通勤や短距離の移動には特に便利で、駐車場所にも困りにくいという利点もあります。

一台の消耗を防げる

車とバイクの二台を使い分ければ、各車両の走行距離や使用頻度が分散され、消耗が緩やかになります。メンテナンスの頻度が減り、車やバイクを長く使い続けられるでしょう。

また、消耗部品の交換や修理の頻度が減るため、長期的には維持費の節約につながります。

故障などが起きたときのバックアップになる

どちらかの車両が故障したり、車検で使用できない場合でも、もう一台があるため日常生活に支障が出ません。代車の手配や公共交通機関への切り替えなどの手間を省くことができます。

用途や状況に応じて車とバイクを使い分けられるほか、片方が使えないときでも移動手段に困らない点は、車とバイクを二台持ちするメリットです。

車・バイクの二台持ちのデメリット

車とバイクを二台持ちするデメリットは、以下の通りです。

維持費がかかる

バイクと車双方の購入費用がかかるだけでなく、二台分の税金、保険料、ガソリン代、メンテナンス費用などが必要になるため、コスト面の負担が増えます。年間で50万円以上の維持費がかかる場合もあり、生活費や貯蓄への影響も大きいでしょう。軽自動車や小型バイクといった、維持費が比較的かからないものを選んでも、一般的な車両一台を維持するよりは高コストです。

車検などの手続きが増える

車やバイクの車検、保険の更新、税金の支払いなど、各種手続きを二台分行う必要があります。手続きの時間や労力が増えるほか、スケジュールも複雑になります。特に忙しい人にとっては大きな負担となるでしょう。

広い駐車スペースが必要になる

二台分の駐車スペースが必要になるため、特に都市部では駐車場の確保が難しい場合があります。駐車場を借りる場合、駐車場代が高くつく点もデメリットです。

車とバイクを二台持ちする場合、コスト面で一台持ちよりもデメリットが発生します。車とバイクの双方を頻繁に使う場合はデメリットをメリットが上回りますが、片方ばかり使ってもう片方には乗っていない場合は、売却も視野に入れましょう。

車・バイク二台持ちにかかる維持費

車とバイクを二台持ちする場合は、どの程度維持費がかかるのか試算した上で選ぶのが大切です。以下では、税金や保険料、その他の維持費について解説します。収入と維持費を比較した上で、無理なく乗り続けられるものを選びましょう。

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税金と保険料

車やバイクを所持していると税金がかかります。車両にかかる税金は、以下の通りです。

自動車税・軽自動車税 1年に1回、4月1日時点の所有者に、排気量に応じて課税される税金です。2019年10月以降は新税額が適用されます。
自動車重量税 車両の重さと、購入後の経過年数に応じて課税される税金です。車検のタイミングでまとめて支払います。

・自家用車にかかる自動車税・軽自動車税

区分 2019年10月1日以後
初回新規登録
2019年9月30日以前
初回新規登録
電気自動車 25,000円 29,500円
1,000cc以下 25,000円 29,500円
1,000cc超~1,500cc以下 30,500円 34,500円
1,500cc超~2,000cc以下 36,000円 39,500円
2,000cc超~2,500cc以下 43,500円 45,000円
2,500cc超~3,000cc以下 50,000円 51,000円
3,000cc超~3,500cc以下 57,000円 58,000円
3,500cc超~4,000cc以下 65,500円 66,500円
4,000cc超~4,500cc以下 75,500円 76,500円
4,500cc超~6,000cc以下 87,000円 88,000円
6,000cc超 110,000円 111,000円

出典:東京都主税局「自動車税種別割」

・自家用車にかかる自動車重量税(1年あたり・継続の場合)

車両重量 エコカー エコカー
(本則税率)
エコカー以外
13年未満 13年経過 18年経過
0.5トン以下 免税 2,500円 4,100円 5,700円 6,300円
~1トン 5,000円 8,200円 11,400円 12,600円
~1.5トン 7,500円 12,300円 17,100円 18,900円
~2トン 10,000円 16,400円 22,800円 25,200円
~2.5トン 12,500円 20,500円 28,500円 31,500円
~3トン 15,000円 24,600円 34,200円 37,800円

出典:国土交通省「令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方」

・バイクにかかる税金

区分 排気量 軽自動車税 自動車重量税 車検の有無
原動機付自転車 50cc以下 2,000円 0円 なし
50~90cc
91~125cc 2,400円
普通自動二輪
(二輪の軽自動車車)
126~250cc 3,600円 4,900円
普通自動二輪
(二輪の小型自動車)
251~400cc 6,000円 年1,900円
(登録後12年まで)
あり
年2,300円
(登録後13~17年)
年2,500円
(登録後18年以上)
大型自動二輪
(二輪の小型自動車)
401cc以上 年1,900円
(登録後12年まで)
年2,300円
(登録後13~17年)
年2,500円
(登録後18年以上)

出典:府中市「軽自動車税(三輪車および四輪以上の車両・原付・バイク等)」

出典:国土交通省「自動車重量税額について」

また、加えて加入が義務付けられている自賠責保険の保険料も支払う必要があります。以下は、保険期間が2年(24か月)の場合の保険料です。

・自賠責保険の保険料(2024年11月時点)

車種 保険料(24か月)
自家用車 17,650円
軽自動車 17,540円
一般原動機付自転車(原付バイク) 5,590円
小型二輪車(バイク) 8,760円

出典:国土交通省「自動車損害賠償責任保険基準料率 2023年1月18日届出」

出典:国土交通省「自動車損害賠償責任保険基準料率 2024年1月届出」

ほかにも、任意保険に加入する場合は追加の保険料がかかります。保険料は年齢、等級、補償内容などによって変わりますが、一般的に車は年間80,000円~100,000円、バイクは年間40,000円~50,000円が目安です。

その他の維持費

その他、ガソリン代やメンテナンス費用、駐車場代もかかります。

●ガソリン代

車とバイクのガソリン代は、使用頻度や走行距離、燃費によって異なります。一般的な1年間のガソリン代は以下の通りです。

軽自動車 約80,000円
コンパクトカー 約100,000円
普通自動車 約110,000円
バイク(250cc) 約40,000円
原付バイク 約3,500円

●メンテナンス費用

車のメンテナンス費用は、オイル交換やタイヤ交換、ブレーキパッドの交換などで年間20,000円~50,000円程度かかります。車検時にはさらに費用が発生し、車検代は軽自動車で年間25,000円、コンパクトカーで年間30,000円、普通自動車なら年間40,000円が目安です。

バイクのメンテナンス費用は、エンジンオイルやフィルター交換、タイヤやブレーキパッドの交換などで年間30,000円程度がかかります。バイクの場合、250cc以下であれば車検費用はかかりません。

●駐車場代

駐車場代は地域や場所によって大きく異なります。以下はあくまでも目安程度に参考にしてください。

車の駐車場代 約10,000~30,000円
バイクの駐車場代 約500~1,000円/月

例えば、250ccのバイクと、排気量1,500cc・重さ1トンのコンパクトカー(エコカー減税あり)を二台持ちした場合の年間維持費用の目安は、約525,000円です。

車・バイクの二台持ちの維持費を抑える方法

車とバイクの二台持ちをする場合、二台分の維持費を上手に抑えることで、家計にかかる負担を小さくできます。以下のようなポイントを押さえて、できるだけ軽い負担で車とバイクを複数台持ちましょう。

車種選びで維持費を減らす

軽自動車は自動車税や重量税が低く、燃費も優れています。コンパクトカーも排気量が小さいため、税金や燃費の面で有利です。また、125cc以下のバイクは税金が安く、燃費も良好です。250cc以下なら車検も不要なので、車検費用を削減できます。

ほかにも、燃費性能が高いエコカーやハイブリッド車、電気自動車であれば、エコカー減税の対象になり節税できるほか、ガソリン代も下げられます。

保険料を上手に節約する

保険料のうち、自賠責保険の金額は決まっていますが、任意保険料は契約内容によっては抑えられます。例えば、同じ保険会社で自動車保険とバイク保険を双方契約すると、割引が適用される場合があります。セカンドカー割引・セカンドバイク割引などがないか、保険会社に問い合わせてみましょう。

また、必要以上の補償や特約がないか保険を見直し、自分に合ったプランに変更するのも大切です。

定期的なメンテナンスで長持ちさせる

車やバイクは故障すると修理費用が高くつきます。オイル交換やタイヤの空気圧チェックなど、基本的なメンテナンスを定期的に行えば、短期的には費用がかかるものの、長期的には安上りです。

ほかにも、急加速や急ブレーキを避け、エコドライブを心がければ、ガソリン代を節約できるだけでなく、部品の消耗も防げます。

まとめ

車とバイクを二台持ちする場合の維持費には、税金、保険料、ガソリン代、メンテナンス費用、駐車場代などの費用が含まれます。維持費を抑えるためには、保険内容を見直す、定期的なメンテナンスで車両を長持ちさせるといった工夫が有効です。

また、燃費効率の高いエコカーはエコカー減税の対象になり、ガソリン代も抑えられます。250cc以下のバイクは車検が必要ないため、車検費用がかかりません。

ただし、二台持ちしても車ばかり、あるいはバイクばかり乗るようでは、二台持ちするメリットがあまり生きません。自分の生活スタイルや利用頻度を再評価し、本当に二台持ちが必要かを判断しましょう。

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