
乗らないバイク、放置してない?車検切れでも売却できる3つの方法
排気量が250cc以上のバイクの売却を検討しているとき、「車検が切れている状態でも買い取ってもらえるのか」と不安に感じる人もいるのではないでしょうか。
特に長期間放置していたバイクや、すでに乗らなくなったバイクの売却を考える人にとっては、特に気になる疑問のひとつかもしれません。
では、そうした車検切れのバイクは、売却できるのでしょうか。
車検が切れたバイクでも売却できる!

車検の切れたバイクの扱いに困っているバイクオーナーも、少なくないかもしれません。
車検を通していないバイクは、公道を走れないため、やはり買取してもらいにくいと感じる方もいるでしょう。
しかし、実は車検が切れているバイクであっても、買取自体は可能な場合があるといいます。
たとえば、車検切れでもエンジンがかかり、しっかり走れる状態であれば、ある程度の買取価格が期待できるでしょう。
一方で、車両状態が悪化している場合には、パーツ取りを前提とした「不動車扱い」での買取となる可能性があるようです。
車両の状態によっては査定額に影響が出るものの、一般的には車検が切れていることは買取の妨げにならないといわれています。
また、売却の方法も複数あり、状況に応じて適切な選択肢を取ることが重要とされています。
出張買取で売却する
では、車検切れバイクはどのように売却できるのでしょうか。
まず挙げられるのは、買取専門業者に依頼する方法です。
買取を仕事としている業者の多くは、車検切れや不動車にも対応しており、トラックなどで自宅まで引き取りに来てくれる場合があるとされています。
査定についても、現地にスタッフが訪問してその場で見積もりをおこなうケースが多く、契約が成立すれば、そのまま引き取りまでおこなわれることもあるといいます。
また、買取業者では名義変更や廃車手続きといった事務処理も代行してくれる場合が多いようです。
そのため、売却のための手間がかからない点もメリットとされています。
ただし、バイクの状態によっては「無料引き取り」や「処分費用がかかる」といったケースも考えられます。
そのため、事前に複数業者で見積もりを取るなど、比較検討することが望ましいとされています。
個人売買で売却する
また、買取業者に依頼せず、個人売買を利用して車検切れのバイクを売却することも可能なようです。
この場合、相手方に車両を引き渡す前に、名義変更や廃車の手続きなどを自分自身でおこなう必要があります。
加えて、車検切れのバイクは当然有効なナンバーや車検証がないため、公道を走らせることはできません。
そのため、輸送にはトラックやトランポの手配が必要となり、手続きや段取りに慣れていないと、売却までに時間や労力がかかる可能性があるといいます。
さらに、個人売買では取引後のトラブルも懸念される点です。
たとえば、「聞いていたよりも車両の状態が悪い」とクレームを受けるケースもあるため、あらかじめ現状を正確に説明し、書面で条件を交わしておくことが重要です。
このほか、車検が切れていることを理由に価格交渉が入ることも少なくありません。
そのため、リスクや手間を避けたい場合は、個人売買をさけ、買取業者の利用を検討するのが得策といわれています。
しかし、個人売買では自分の希望する条件で売却できる可能性が高まります。
そのため、取引に慣れた人であれば、個人売買の方が得をする事もあるといわれています。
もし損をしそうなら「廃車」という選択肢も
バイクを売却する際、どうしても値がつかない、あるいは処分のための費用が高額で見合わない場合もあるかもしれません。
しかし、バイクを売却せずにナンバープレートを付けたまま新年度まで放置してしまうと、軽自動車税の請求がされます。
そのような場合、行政手続きに従って廃車の届け出をおこなえば、軽自動車税の課税対象から外すことができます。
ここでいう「廃車」は決してスクラップにするという意味ではなく、公道を走るための登録を抹消することを指します。
たとえば、原動機付自転車や軽二輪車などは、使用をやめる際に市区町村に廃車申告書を提出し、ナンバープレートと標識交付証明書を返却することで廃車手続きが完了します。
バイクの売却が難しいと感じたときは、「売る」ことに固執せずに廃車手続きを活用することも、現実的な判断といえそうです。
売却前に車検を通した方いい?
車検が切れた状態のバイクを売る前に、「あらためて車検を取得してから売却したほうが高く売れるのでは?」と考える人もいるかもしれません。
たしかに車検が残っているバイクは、そのまま乗り出せる状態にあるため、買取価格にプラスの影響を与える可能性はあります。
しかし、車検にかかる費用や整備コスト、必要な時間を考慮すると、かえって損をしてしまうこともあるといいます。
特に年式が古い車両や走行距離が多いバイクの場合、車検費用に見合った査定アップが見込めないケースもあるようです。
そのため、売却前に無理に車検を通すことが必ずしも得策とは限りません。
バイクの状態や市場価値を踏まえて、専門業者に相談しながら進めるのが現実的な選択といえるでしょう。
車検はあっても車検証がないときは売却できるの?

上述のように、車検が切れてしまったバイクでも売却できることが多いといえます。
ただ、オーナーの中には「車検は残っているけれど、車検証がない」という人もいるかもしれません。
特に長年ガレージや倉庫で保管していた車両では、書類をなくしてしまい、いざ売却しようとしたときに見つからないという事態も起こり得ます。
実は、車検証を紛失したバイクでも、買い取ってもらえることはあります。
なぜなら、買取業者のなかには、名義変更や再発行の手続きに精通しているところがあるためです。
そのような業者を使う場合、本人確認書類や印鑑証明書などの補完的な書類や、バイクの名義や登録時の住所などの情報を用意することで、売却ができるケースも少なくありません。
ただし、車検証がないバイクは、たとえ車検が有効であっても公道を走行することはできません。
ナンバーがついていても、書類不備のままでは道路交通法上の問題となり、警察に停止を求められた場合に説明ができないおそれがあります。
そのため、買取先への輸送については積載車やトラックを使った運搬が基本となり、業者に引き取りを依頼することが無難といえます。
まとめ
このように、車検が切れていても、バイクは売却できる場合があり、買取業者に依頼すれば引き取りから手続きまでスムーズに進められることが一般的です。
また、車検証を紛失していても売却できるケースはありますが、事前の確認や準備が重要です。
売却や廃車など、バイクの処分にどのような方法を選ぶにしても、焦らずに情報を集めてから行動することが、損を避けるポイントといえるでしょう。