バイクの月極駐車場の料金相場はいくら?探し方のポイントも解説
バイクの月極駐車場とは、自分のバイクを一定期間、決まった場所に停めておける有料の駐車場のことです。
一方で、いざ月極駐車場を契約しようと思っても、「バイクの月極駐車場の料金ってどれくらいするのだろうか」「どのようなポイントに気を付けて探せばいいのか」といったような悩みを持つ方もいるでしょう。月々の料金は、駐車場の立地や設備、契約期間などによって大きく異なります。
当記事では、バイクの月極駐車場の料金相場や、選ぶ際のポイントを詳しく解説します。
目次
月極駐車場とは?
月極駐車場とは、1か月単位で契約し、利用する駐車場のことです。「つきぎめちゅうしゃじょう」と読みます。自宅や職場など、毎日利用する場所に車を停める必要がある場合に便利です。
月極駐車場には、大きく分けると以下の3つの種類があります。
平面駐車場
地面がそのまま駐車場になっている最も一般的なタイプです。車の出し入れがしやすいのが特徴です。
立体駐車場
何段にも積み重ねられた構造の駐車場です。機械操作が必要な場合もあり、慣れるまで時間がかかることがあります。自走式立体駐車場の場合は、ドライバーが自らバイクを運転して、各階に設けられた駐車スペースに駐車します。
機械式駐車場
車を機械によって昇降させるタイプの駐車場です。いたずらや盗難被害に遭いにくいのがメリットです。
これらのほかにも、屋内型や屋外型、屋根付き・屋根なしなど、さまざまなタイプの月極駐車場があります。
タイプ別!バイクの月極駐車場の料金相場とは?
バイクの月極駐車場の料金相場は、立地、設備、契約期間など、さまざまな要素によって大きく変動します。一般的に、都心部や駅近などの好アクセスの場所や、セキュリティが万全な屋内駐車場は高額となる傾向があります。
契約時の初期費用としては、前家賃、敷金、礼金、仲介手数料などが一般的です。
前家賃 | 賃料1か月分 |
---|---|
敷金 | 賃料1~2か月分 |
礼金 | 賃料1~2か月分 |
仲介手数料 | 賃料1か月分~ |
上記のほかにも、保証委託料や、車庫証明費用、更新料などが必要となるケースもあります。
バイクの月極駐車場における月々の料金相場は、駐車場のタイプやエリアによって大きく異なります。一般的には、以下の通りです。
公営駐車場や屋外駐車場
2,000円~5,000円程度
屋内駐車場
5,000円~9,000円程度
専用コンテナや汎用コンテナ
10,000円~30,000円程度
排気量50cc以上は駐車場に停めるのが原則
バイクの排気量によって、停めるべき場所が異なります。
50cc以下のバイク(原動機付自転車)は、道路交通法では自転車と同じ扱いとなるため、原則として駐輪場に停めます。50ccを超えるバイク(普通自動二輪車、大型自動二輪車)は、道路交通法では自動車と同じ扱いとなり、原則として駐車場に停めます。
排気量 | 道路交通法 | 道路運送車両法 |
---|---|---|
50cc以下 | 原付 | 原付一種 |
~125cc | 普通二輪(小型) | 原付二種 |
~250cc | 軽二輪 | 普通二輪 |
~400cc | 小型二輪 | 普通二輪 |
400cc超 | 小型二輪 | 大型二輪 |
125ccのバイクは、道路交通法では小型の普通二輪ですが、道路運送車両法では原付二種と分類され、分かりにくい点があります。そのため、物件によっては、125ccのバイクも駐輪場に停めて問題ないとしているところもあります。駐輪場と駐車場どちらに停められるかは、事前に確認しておくとよいでしょう。
バイクの月極駐車場の契約までの基本的な流れ
バイクの月極駐車場の契約は、自動車の駐車場と基本的な流れは変わりません。一般的な流れは、以下の通りです。
1 | 駐車場を探す |
---|---|
インターネットや不動産会社などを通じて、自分の条件に合った月極駐車場を探しましょう。 | |
2 | 問い合わせる |
気になる駐車場が見つかったら、月極駐車場の管理会社に問い合わせます。実際に駐車場を見学し、広さやセキュリティ、周辺環境などを確認しておくとよいでしょう。 | |
3 | 契約手続き |
契約時には、運転免許証、印鑑、車検証の写しなどの必要書類の準備が必要です。 | |
4 | 利用開始 |
契約内容に基づき、利用を開始します。駐車場の利用規約を必ず守り、安全に利用しましょう。 |
同じエリアでも、駐車場によって料金や設備、セキュリティなどが異なります。複数の駐車場を比較検討し、自分に合った駐車場を選びましょう。契約書の内容をしっかり確認し、不明な点は質問してください。特に、解約に関する規定や、駐車場の利用ルールなどは、しっかりと確認しておくことが大切です。
月極駐車場の契約時に必要なもの
月極駐車場の契約時に必要なものは、一般的に以下の通りです。
- 運転免許証
- 車検証の写し
- 印鑑
- 印鑑証明書
契約する月極駐車場によって、上記のほかに準備物が必要な場合もあるので、管理会社に確認しましょう。
バイクの月極駐車場を選ぶ際のポイント
バイクの月極駐車場を選ぶ際には、料金相場だけでなく、セキュリティ、アクセス、周辺環境、契約条件など、さまざまな要素を加味した総合的な判断が大切です。
基本的なことですが、まずは自分のバイクのサイズに合わせた広さのスペースがあるか確認するようにしましょう。周りの車両との間隔が狭すぎると、出し入れがしにくくなる場合があります。
以下では、そのほかのバイクの月極駐車場を選ぶ際のポイントを3つ紹介します。
駐車場を借りたいエリアの料金相場をリサーチする
バイクの月極駐車場を選ぶ際には、まず駐車場を借りたいエリアの料金相場をリサーチすることが重要です。地域によって駐車場料金は大きく異なります。自宅や職場から近い範囲において、どの程度の金額が一般的かを知ることで、相場から大きく外れた高額な駐車場を避ける選択ができます。
料金相場の調査方法としては、不動産情報サイトや駐車場予約サイトの確認、地元の不動産業者への問い合わせなどが一般的です。特に都市部では駐車スペースが限られており、バイク専用の駐車場は希少な場合もあるため、一般的に車の駐車場と比較しても高額になりやすい傾向があります。事前に複数の駐車場をチェックして料金を比較し、自身の予算や利用頻度に見合った駐車場を見つけることが大切です。
セキュリティがしっかりしているか確認する
バイクは盗難被害に遭いやすいので、周りの治安がよいかどうかや、駐車場自体の防犯対策が充実しているかを確認しましょう。たとえば、監視カメラが設置されている駐車場や、暗証番号式のゲートがある場所は防犯性が高いと言えます。また、夜間の明るさや見通しのよさもチェックポイントです。明るく見通しのよい場所であれば、犯罪の抑止効果が期待できます。
さらに、管理人が常駐している駐車場や、定期的な巡回が行われている施設は、より安心感が高まります。契約を決める前に、駐車場の立地やセキュリティ設備について細かく確認し、自分のバイクを安全に保管できる環境を選ぶことが大切です。
自宅からアクセスしやすい立地にあるか調べる
駐車場が自宅から遠かったり、交通の便が悪い場所にあったりすると、バイクを利用する際に不便を感じ、継続的な利用が負担になることがあります。たとえば、公共交通機関を使ってしか行けない場所や、歩いて通うには時間がかかる場所だと、バイクを利用するたびに手間が増えます。駅近の駐車場や、自宅から徒歩や自転車でアクセスできる範囲にある駐車場を選ぶほうが実用的でしょう。
また、天候の悪い日や急ぎの際でもバイクを取り出しやすい場所を選ぶこともおすすめです。
まとめ
バイクの月極駐車場にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴と料金相場があります。
屋内駐車場はマンションやアパート内に設置され、雨風にさらされる心配がなく、盗難やいたずらのリスクも低い点がメリットです。月額5,000円~9,000円前後が相場です。屋外駐車場は、月額2,000円~5,000円前後とリーズナブルに利用できます。
ほかにも、レンタル倉庫やコンテナを使ったバイク専用駐車場であれば、高い防犯性が魅力です。その分、月額料金は20,000円~30,000円前後と高額になります。