大型バイクを購入後に後悔する理由とは?維持費についても解説
大型バイクは、小型や中型バイクと比べて堂々とした見た目やパワーが魅力で、長距離や長時間の運転でも疲れにくく、ツーリングにも最適です。しかし、大型バイク購入後に後悔したというケースも多く、購入予定の人は後悔の理由を知っておきましょう。
当記事では、大型バイク購入後に後悔する主な理由を紹介します。大型バイクは高額であるため、自分に必要であるかを確認しておくことが大切です。これから大型バイクの購入を考えている人は、ぜひご一読ください。
目次
大型バイク購入後に後悔した主な理由
大型バイク購入後にハマる人もいれば、後悔する人もいます。バイク自体は好きでも、大型バイクを購入するのは早すぎたと感じる理由は人それぞれです。
ここでは、大型バイク購入後に後悔しやすい理由を3つ解説します。
維持費が高い
大型バイクにかかる維持費が高い点は、後悔する理由の1つです。大型バイクとは排気量400cc以上の車種であり、小型や中型のバイクに比べて維持費が多くかかります。
主な維持費の1つは車検費用です。排気量251cc以上のバイクは、自動車と同じく定期的な車検を受ける必要です。また、税金や自賠責保険でかかる費用も、250ccまたは401ccを境に増加します。
さらに、オイルやタイヤの交換費用、ガソリン代なども追加でかかります。もし大型バイク免許を取得していない場合は、維持費に加えて免許取得のための費用も必要です。大型バイクを購入する前には、維持費がどのくらいかかるのか事前に把握しておくことが重要です。
取り回しが難しい
走行時の取り回しが難しいことも後悔する理由として挙げられます。大型バイクは迫力のあるサイズと重量を持っており、走行時に安定させにくい特徴があります。ブレーキングも難しいため、ある程度のバイク経験が必要です。
大型バイク初心者やリターンライダーが特に難しいと感じやすいポイントは、駐車時や低速走行時です。重い車体を安定させつつ駐車場まで移動できるスキルや、乗りこなす体力・筋力がなければ、立ちごけしやすくなります。
また、身長が低めの人は、シート高が高すぎて足が地面につきにくく、ほかの人よりも取り回しの難易度があがります。
街乗りしにくい
大型バイクは街乗りが難しいです。たとえば、渋滞にハマりそうなとき、大型バイクではすり抜けができません。運転に自信がある人でも、小型や中型のような渋滞のすり抜けは避けたほうが安全です。
大型バイクは全長が長くタイヤも大きいため、小回りがききにくい特徴があります。Uターンや急カーブへの対応が難しく、街乗りよりも広々とした道路や、車体を安定させやすい高速道路での走行に向いています。
休日に街乗りするつもりで大型バイクを購入すると、思った以上に運転に手間取ることがあり、バイクを楽しめないかもしれません。
大型バイクに向いていない人の特徴
大型バイク購入後に後悔する可能性が高いタイプとして、そもそも向いていない人が挙げられます。相性が良くなければ、大型バイクライフの楽しさが半減します。
大型バイク購入を検討している人は、まず自分に向いているかどうかを判断しましょう。ここでは大型バイクの購入・所有に向いていない人の特徴を解説します。
バイクに乗る頻度が少ない人
バイクに乗る頻度が少ない人は、大型バイクの購入に向いていません。購入しても乗る頻度が少なければ、高い維持費をかけてまで所有していることがストレスになる可能性があります。
大型バイクでの走行はある程度の運転技術が必要です。乗る頻度が少ない人は、大型バイクの取り回しに慣れておらず、安定的に走行できる可能性が低くなります。
維持費のコストパフォーマンスを考慮しても、頻繁にツーリングへ出かける機会がある人のほうが、大型バイクのある生活を楽しめます。
バイクの維持に経済的な負担を感じる人
大型バイクは、購入後の経済的な負担も含めて慎重に判断することが大切です。大型バイクを小型や中型と同じ感覚で購入すると、維持費が大きな負担となることがあります。金銭面で生活が圧迫されると、たとえバイクに愛着をもっていても、手放さざるを得なくなるでしょう。
また、購入時には問題なくとも、数年後の車検で大きな出費を負担に感じる可能性があります。大型バイクの購入を検討するときは、車検やタイヤ交換のように、頻繁ではないものの一度に出て行く金額が大きい費用があることも理解しておきましょう。
バイクの運転技術に自信がない人
バイクの運転技術に自信がない人や、経験が少ない人は、大型バイクの購入を見送ったほうが無難です。運転技術に自信がない場合、ちょっとしたトラブルでバイクに乗ること自体が嫌になるおそれがあります。
自分が運転で苦労するだけでなく、周囲への影響も懸念されます。交通事故は、必ずしも意図的な危険運転だけが原因ではありません。小型や中型のバイクに乗っていたときと同じ感覚で渋滞をすり抜けようとしたり、Uターンしようとしたりすると、周囲を巻き込む事故につながる可能性があります。
大型バイク購入後に後悔しないためのコツ
後悔するリスクを知りつつも、大型バイクの購入を諦めきれない人もいます。大型バイク購入後に後悔しないためには、所有にあたっていくつかの注意点を意識することが大切です。
ここでは、大型バイク購入後に後悔しないためのコツを解説します。
乗りやすいバイクを選ぶ
大型バイクは、自分の体格や体力に合わせて、乗りやすいものを選ぶことが大切です。
大型バイクは、排気量400cc以上を指し、500ccも1,000ccも分類上は同じ大型バイクです。無理なく乗りこなせるバイクを選ぶことで、楽しんで走行できます。
立ちごけが不安な人は、シート高が低めで地面に足がつきやすいバイクを選ぶと、踏ん張りやすくなります。ただし、横幅が広くて跨りにくいタイプには注意が必要です。
女性や筋力に自信がない人は、重すぎない車種がおすすめです。遠方までツーリングする機会が多い人は、長距離走行でも疲れにくい大型バイクを選びましょう。
保管場所を考えておく
大型バイクを購入する前に、保管場所の確保が必要です。賃貸住宅の場合、小型バイク用の駐輪場が利用できても、大型バイクが保管できるとは限りません。一般的に、大型バイクは自動車扱いとなるため、駐車場の利用が適切です。
オーナーによっては「駐車場は自動車のみ」「駐輪場は自転車のみ」など、バイク自体の駐輪を許可していないことがあります。オーナーとのトラブルを避けるためにも、事前に保管場所やルールを確認しておくことが大切です。
バイクの盗難対策を徹底する
高額な大型バイクは盗難リスクが高いため、徹底的な盗難対策が必要です。
盗難対策は、メジャーな方法のみに頼らないことが大切です。主流の防犯アイテムは対策方法が判明している可能性があり、効果が期待できない場合があります。複数の防犯アイテムを併用し、犯人が「手間がかかりそうだ」と諦めるような対策を講じましょう。
たとえば、ディスクロックや地球ロックのように、無理にバイクを動かそうとすると本体の破損につながる盗難対策は抑止力になります。
大型バイクに必要な維持費
大型バイクの維持には、さまざまな項目の費用がかかります。特に、小型や中型のバイクに比べて高額となるのが、保険や税金関係の費用です。
大型バイクに乗り換えた場合、下記の維持費が継続的に発生します。
自賠責保険 | 8,760円/2年 |
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軽自動車税 | 6,000円/年 |
重量税 | 1,900円/年~2,500円/年 |
自賠責保険は、すべてのライダーやドライバーに加入が義務付けられている保険です。保険料は国によって定められており、大型バイクのライダーは保険会社に関係なく、上記の費用を支払う必要があります。
排気量250cc以上の大型バイクは二輪小型自動車扱いとなるため、軽自動車税や重量税も増額します。また、任意保険や車検費用などの維持費も必要です。
下記の費用は、人によって金額が異なります。
- 任意保険:加入する保険会社によって変わる
- 車検費用:車検するお店や整備工場によって変わる
- ガソリン代・メンテナンス費用:乗る頻度や走行距離に変わる
- 駐車場代:必要に応じて発生する
任意保険や車検費用は、一般的に数万円程度の負担がありますが、保険会社や特約、車検を依頼するお店や整備工場によって大きく変わることがあります。
大型バイクに乗る頻度が高い人は、ガソリンやメンテナンス費用も多めに想定しておきましょう。また、自宅に保管場所がない場合は、毎月の駐車場代が数千円かかります。
まとめ
大型バイク購入後に後悔する理由として、維持費の高さが挙げられます。小型や中型バイクと比べて、保険や税金が高額になるため、注意が必要です。また、取り回しが難しいことや街乗りしにくいことも、大型バイク購入後に後悔する理由の1つです。
大型バイクの購入を後悔しないためには、向いていない人の特徴を理解しておくことが重要です。乗る頻度が少ない場合や維持費に経済的な負担を感じる場合は、大型バイクの購入を避けるのが無難です。
それでもどうしても大型バイクを諦められない場合は、後悔しないためのコツを確認しておきましょう。