これから値段が上がるバイクとは?現在相場と高騰予想を紹介
バイクの買取価格はタイミングによって異なります。バイク市場の需要と供給による影響が大きく、人気のモデルは中古車でも新車より高く取引される場合があります。そのため、バイクの売却を考えているなら、現在の買取相場と高騰予想を確認しておきましょう。
当記事では、これから値段が上がるバイクをピックアップし、現在の買取相場と高騰予想を紹介します。中古バイクの価格高騰が止まらない理由とバイクの売却がおすすめのタイミングについてもまとめているので、バイクの売却を検討している方はご一読ください。
目次
これから値段が上がるバイク|現在相場と高騰予想
まずはこれから値段が上がると予想される車種を5つ挙げ、それぞれの現在買取相場を紹介します。
これから値段が上がるバイクの車種予想と現在の買取相場
車種 | 現在買取相場 |
---|---|
ホンダ CB750F | 約31万円~137万円 |
ヤマハ YZF-R6 | 約50万円~160万円 |
カワサキ NINJA H2 | 約173万円~329万円 |
ハーレーダビッドソン XL1200S | 約28万円~111万円 |
スズキ GSX-R1000R | 約42万円~181万円 |
近年のバイク人気を受けて、「所有するバイクに高値が付くなら売却したい」という方や「人気のバイクを安いうちに購入したい」という方は多いでしょう。
以下では、紹介した5つのバイクについて値段が上がると予想される理由と、高騰した際の予想価格を解説します。
ホンダ CB750F
ホンダ CB750Fは、世界初の量産4気筒車であるホンダ CB750FOURの系譜を受け継ぎ、1979年に発売された車種です。当時の日本国内における排気量上限の750cc空冷4気筒エンジンを搭載し、走りに徹するスポーツモデルのバイクとして人気を集めました。
ホンダ CB750Fの現在買取相場は約31万円~137万円であり、高騰予想価格は約50万円~300万円です。
ホンダ CB750Fは、クラシックなデザインと上質な乗り心地により、今でも高い人気があります。発売から40年以上が経ち、希少価値が高くなっている点も値段が上がると言われている理由です。
ヤマハ YZF-R6
ヤマハ YZF-R6は、ヤマハが1999年に発売したミドルクラスのスーパースポーツバイクです。水冷4ストロークDOHC並列4気筒のエンジンを搭載した総排気量約600ccの車種であり、さまざまなバイクスポーツの場で活躍しました。
ヤマハ YZF-R6の現在買取相場は約50万円~160万円であり、高騰予想価格は約60万円~180万円です。
買取相場が上昇すると予想されている主な理由は、公道走行可能なヤマハ YZF-R6が2020年モデルを最後として生産終了しているためです。レース・サーキット用のバイクとして需要がある点も、値段が上がると予想されている理由です。
カワサキ NINJA H2
カワサキ NINJA H2は、カワサキが2015年に発売したスポーツモデルのマシンです。エンジンは、水冷4ストロークDOHC4バルブ4気筒にスーパーチャージャーを搭載し、圧倒的な加速力で多くのファンを獲得しています。
カワサキ NINJA H2の現在買取相場は約173万円~329万円で、高騰予想価格は約200万円~500万円です。
カワサキ NINJA H2は、2021年モデルをもって国内向けの販売が終了しています。人気の高い車種でありながら新車供給が減ることで、買取相場が高騰すると予想されています。
ハーレーダビッドソン XL1200S
ハーレーダビッドソン XL1200Sは、ハーレーダビッドソンから1996年~2003年に販売されていた車種です。車体・シートが低く、長いホイールベースのモデルが多いハーレーダビッドソンの中で、ハーレーダビッドソン XL1200Sはコンパクトかつスポーティーなスタイルとなっています。
ハーレーダビッドソン XL1200Sの現在買取相場は約28万円~111万円であり、高騰予想価格は約30万円~130万円です。
ハーレーダビッドソン XL1200Sは、7年間のみ生産されていたモデルであり、販売台数が多くないことが高騰予想の理由です。1998年~2003年の後期型はツインプラグ仕様となっており、高いエンジンパワーを求めるユーザーからの需要が高まっています。
スズキ GSX-R1000R
スズキ GSX-R1000Rは、2001年にスズキが発売したGSX-R1000から数度のモデルチェンジをして、2017年に完全新設計で発売されたハイグレードモデルです。スズキが持つさまざまな技術が採用されており、操縦性・加速性能といった点が多くの支持を得ています。
スズキ GSX-R1000Rの現在買取相場は約42万円~181万円であり、高騰予想価格は約60万円~246万円です。
スズキ GSX-R1000Rは、2022年を最後に生産終了しており、新車供給がなくなっていることが価格高騰が予想されている理由です。
中古バイクの価格高騰が止まらない理由
2024年現在、中古バイクの価格高騰が続いている状況であるため、バイクの売却・購入を検討している方は、中古バイクの価格高騰の理由が気になるのではないでしょうか。
以下では、中古バイクの価格高騰が止まらない理由を解説します。
新車バイクの供給が不足している
中古バイクの価格高騰が止まらない理由は、新車バイクの供給が不足しているためです。
2019年末から発生した新型コロナウイルスによる生産工場の停止や半導体不足といった影響により、新車バイクに必要な部品や半導体の供給量が減少しています。バイク需要が高まる中でもメーカーによる供給が追いついておらず、新車バイクの生産・供給に影響が出ている状況です。
2020年12月から適用された令和2年度二輪車排出ガス規制により、バイクなど二輪車両の排出ガスについて新たな規制が設けられたこともバイクが高騰している理由の1つです。2022年11月からは継続生産車も規制の対象となり、人気車種であっても規制内容に適合していないバイクが相次いで販売終了となっています。
出典:国土交通省「ガソリン直噴車及び二輪車等の排出ガス規制を強化します。-道路運送車両の保安基準の細目を定める告示等の一部改正-」
販売終了になった車種を購入するには中古バイク市場を利用するしかないため、人気車種の中古バイクが値上がりしている状況です。
新型コロナウイルスによる影響は徐々に落ち着き、新車バイクの供給も将来的には安定すると考えられます。ただ、販売終了になった人気車種は供給が増える見込みがないため、人気車種の価格高騰は将来も続く可能性があるでしょう。
円安の状況が続いている
円安の状況が続いていることも、中古バイクの価格高騰につながっている理由です。
円安の状況になると、海外のバイクユーザーは安い価格で日本産のバイクを購入できます。中古車・中古バイクを扱う業販オークションにおいて、日本産のバイクは注目されており、多くの中古バイクが海外のバイクユーザーに購入されているのが現状です。
国内の中古バイク台数が手薄になり、オークションでの取引価格が店頭の販売価格にも反映されることで、中古バイクの高騰につながっています。
円安による中古バイクの価格への影響は、為替の状況が円安から円高傾向へ変化すれば解消が期待できるでしょう。一方で、今より円安が進めば、中古バイクの価格がさらに高騰する可能性がある点に注意が必要です。
バイク売却がおすすめのタイミング
バイクの売却がおすすめのタイミングは、主に以下のような時期です。
・新生活シーズン前の2月~3月
新生活での移動手段として中古バイクを購入する人が増える2月~3月は、中古バイクの買取価格が高くなりやすい時期です。
・GW・夏季休暇などの連休が始まる前
GW・夏季休暇などの大型連休が始まる前は、ツーリング用のバイク需要が高まります。
・需要が高い時期の翌月
新生活シーズンや夏季休暇の前はバイクの購入が増えるため、買取店で中古バイクの在庫が減少していると考えられます。そのため、新生活シーズンや夏季休暇の翌月にあたる6月・9月は、バイク買取を強化している可能性がある時期です。
タイミングを考えてバイクを売却すれば、高価買取につながる可能性があるでしょう。ただ、売却するタイミングが価格に与える影響は買取店次第です。「新生活シーズン前や夏季休暇前は買取価格が高くなるタイミング」というのはあくまでも予想でしかありません。
実際は、自分が中古バイクを売りたいタイミングで売ることがおすすめです。
まとめ
2024年時点で中古バイクの買取価格は高騰している状況です。主に新型コロナウイルスによる生産工場の停止・半導体不足と円安の状況が続いていることが高騰の要因であり、中古バイクの価格高騰に拍車をかけています。
今後も一部のバイクは買取価格が高騰すると予想されており、人気のバイクであるホンダ CB750F・ヤマハ YZF-R6・カワサキ NINJA H2といったバイクは値段が上がると考えられます。
ただ、バイクの高騰はあくまで予想でしかありません。実際は、自分がバイクを売りたいタイミングで売ることが重要なので、買取相場を確認しながら売却を検討してください。