タンクの中のガソリンの量って買取査定額に影響する?
バイクを売却する際、多くの人が少しでも高く買い取ってもらいたいと思うはずです。
巷では、タンクの中のガソリン残量が買取額に影響するという噂を耳にすることもありますが、実際に査定額は変化するのでしょうか。
本記事では、買取査定時にタンクの中のガソリンの量が買取査定額に影響するかどうかに
ついて解説します。
目次
基本的にガソリン残量が査定額に影響することはない
バイクで走るためには欠かせない燃料であるガソリンも、近年は価格が高騰し、気軽に満タンまで給油できるものではなくなりつつあります。
例えば、2024年5月時点でのレギュラーガソリンの平均価格は、1リットルあたり170円前後です。
数年前は120円〜130円程度だったことを考えると、非常に高くなったことがわかるでしょう。
金額だけ見れば、現在のガソリンは第二次石油危機の時と同じくらい高額です。
これだけガソリンが高くなれば、バイクを売却する際に、影響するのではないか、と考える人もいるかもしれません。
しかし基本的に、バイクの買取査定額にガソリン残量が影響することはないと考えてよいでしょう。
バイクのタンク容量は小さい
一般的なバイクのタンク容量は十数リットル程度です。
ガソリン価格を170円/Lとして満タン時と完全に空の時の価格差を計算しても、せいぜい2000円〜3000円程度の差にしかならないでしょう。
原付バイクのガソリンタンクは5リットルほどなので、満タンと空タンクの価格差はさらに小さくなり、1000円弱の差です。
数万〜数十万円の値段がつくバイクの査定額に、数千円程度の差しかないタンクの中のガソリン量が関係するとは言えないでしょう。
また、ガソリンタンクが数十リットルのクルマの場合でも、同じようにガソリン残量は査定額に関係しないと言われています。
査定項目にガソリン残量は含まれていない
バイクの査定をおこなう際、業者がチェックするポイントはパターン化されており、業者が違っても見るポイントは基本的に同じです。
そのポイントに、ガソリン残量は含まれていません。バイクの買取査定の際に基準とされることが多いのは、以下の項目です。
・バイクの車種
・排気量
・走行距離
・年式
・カラー
・エンジンなど機関部品のコンディション
・外装・タンクなどのキズ
・純正部品の有無
オンライン上の一括買取見積などの回答項目を見てみても、ガソリン残量についての質問はありません。
これらの理由からも、タンクの中のガソリン量はバイクの買取査定額に関係しないと言えるでしょう。
ガソリンの補充は手間がかからない
また、ガソリンは消耗品の中でも、特に消耗のスパンが早く、補充が楽なことが大きな特徴です。
バイクにおける他の消耗品、例えばタイヤやブレーキパッドなどの場合、交換の目安は数千〜1万キロ程度。
その分部品も高額であり、交換の際には工賃も必要になります。
そのため、これらの消耗品の寿命が査定額に関係するケースも多くなっています。
たとえば、タイヤが交換したてのバイクであれば、1万キロくらいは交換せずに乗れるので、査定の際に好印象を持ってもらえるでしょう。
逆に、タイヤが寿命を迎えているバイクの場合、中古車として販売する前にタイヤを交換する必要があり、査定額は安くなってしまいます。
しかし、ガソリンの場合はほとんど空に近い状態でも、簡単に補充することが可能であり、費用もせいぜい数千円程度です。
お店にとって、ガソリンが満タンであることの魅力はほとんどないのです。
このような理由から、タンク内のガソリン残量は、査定額に影響しないということがわかります。
査定前にわざわざ満タンにするようなことはせず、残量警告灯がついていれば少し継ぎ足しする程度で十分でしょう。
個人売買の際にはガソリン満タンにも一定の効果がある場合も
ただし、個人売買の場合、ガソリンを満タンにして引き渡すことを明記すると、購入者からの印象はよくなるかもしれません。
実際、一部の中古車の販売店なども満タン渡しキャンペーンをおこなっており、ガソリンを満タンにすることは、個人相手の販売促進になるというメリットがあることが分かります。
なかなか買い手がつかない場合や、円満なやりとりを実現させたい場合、アピールポイントとしてガソリンを満タンにしておくのもよい戦略かもしれません。
タンク内のサビを防ぐためには、ガソリン満タンがおすすめ
余談ではあるものの、バイクを売ろうとしている人の中には、普段なかなかバイクに乗らないという人も多いはず。
バイクを長い間放置しておくと、タンクの中にサビが発生してしまうこともあります。
その主な原因は、昼夜の寒暖差によって生じる結露。
ガソリンタンクは完全に密閉されている訳ではないため、ガソリンが空に近い状態だと大気が進入し、中で結露が発生することがあります。
結露によってサビが生じると、燃料ラインが詰まってしまい不具合が出ることも。サビの進行がひどい場合は腐食によってタンクに穴が空いてしまうこともあります。
このようなサビを防ぐためには、ガソリンを満タンにし、結露ができる空間を無くしておくことが有効です。
査定額アップだけを目的としてガソリンを満タンにする必要はないものの、売却前に長期保管する可能性がある場合は、ガソリンを満タンにしておくとよいでしょう。
また、2000年代前半よりも前に作られたバイクの場合、キャブレターというアナログな燃料供給装置を採用していることがあります。
キャブレター内のガソリンは劣化して詰まりやすく、詰まった場合はエンジンの始動が困難になります。
1ヶ月以上乗らない場合はタンクからキャブレターに繋がる燃料コックを閉め、キャブレター内のガソリンを抜いておきましょう。
まとめ
本記事ではタンクの中のガソリンの量が買取査定額に影響するかどうか、というテーマで解説しました。
もう一度結論を明記すると、タンクの中のガソリンの量は買取査定額に影響することはありません。
買取査定に出す際は、わざわざ満タンにする必要はなく、ガス欠にならない程度のガソリンが残っていれば十分です。
査定額のアップを狙う際、ガソリンタンクを満タンにすることよりも有効なのが、一括査定サービスを利用すること。
一社だけに査定金額を出してもらうよりも、複数の業者から査定を出してもらい、その中でも最高の値段をつけた相手に売却することで、効率よく高い値段で売却することができます。
査定額は業者によって大きく異なり、場合によっては10万円以上の差が出ることも。
バイクの売却を考えている場合、一括査定サービスの利用も検討してみるとよいでしょう。
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