バッテリーは問題ないのにセルが回らない原因とは?
バイクのセルが回らないと、エンジンがかけられず途方に暮れることがあります。本記事では、その原因と具体的な対処法について詳しく解説します。
目次
セルが回らない原因
セルモーターの故障
セルモーターの故障は、セルが回らない一般的な原因の一つです。電気的な接触不良や内部の損傷が考えられます。セルモーターは、バッテリーから供給された電気を回転力に変換し、エンジンを始動させる重要な役割を担っています。そのため、セルモーターに異常が発生すると、エンジンが始動せず、セルが回らなくなります。セルモーターの故障は、経年劣化や過酷な使用環境などが原因で発生することがあります。具体的には、以下の様な症状が見られる場合、セルモーターの故障が疑われます。
セルモーターが回らない、または回っても弱々しい
セルモーターから異音がする
セルモーターが過熱する
セルモーターの故障が疑われる場合は、専門の整備工場で点検してもらうことをお勧めします。
イグニッションスイッチの故障
イグニッションスイッチは、キーを回すことでセルモーターに電気を供給する役割を担っています。イグニッションスイッチが故障すると、セルモーターに電気が供給されず、セルが回らなくなります。イグニッションスイッチの故障は、経年劣化や頻繁な使用による摩耗などが原因で発生することがあります。具体的には、以下の様な症状が見られる場合、イグニッションスイッチの故障が疑われます。
キーを回してもセルモーターが回らない
キーを回したときに、カチッという音がするがセルモーターが回らない
キーを回したときに、抵抗を感じる
イグニッションスイッチの故障が疑われる場合は、専門の整備工場で点検してもらうことをお勧めします。
発電機(オルタネーター)の故障
発電機(オルタネーター)は、エンジンが回転している際に発電を行い、バッテリーを充電する役割を担っています。発電機が故障すると、バッテリーが充電されず、セルが回らなくなることがあります。発電機の故障は、経年劣化やベルトの摩耗などが原因で発生することがあります。具体的には、以下の様な症状が見られる場合、発電機の故障が疑われます。
バッテリーの電圧が低い
バッテリーの警告灯が点灯する
エンジンが停止すると、すぐにバッテリーが上がってしまう
発電機の故障が疑われる場合は、専門の整備工場で点検してもらうことをお勧めします。
ヒューズの断線
ヒューズは、電気回路の過電流から保護するための安全装置です。ヒューズが断線すると、セルモーターに電気が供給されず、セルが回らなくなります。ヒューズの断線は、経年劣化や過電流などが原因で発生することがあります。具体的には、以下の様な症状が見られる場合、ヒューズの断線を確認する必要があります。
セルモーターが回らない
ヒューズボックスのヒューズが切れている
ヒューズの断線を確認する際は、必ずエンジンを停止し、バッテリーのマイナス端子を外してから行ってください。ヒューズが切れている場合は、同じ容量のヒューズと交換してください。
セルの異常時の対処法
ライトの状態で判断する
セルが回らない際に、まず確認すべきはライトの状態です。ライトが点灯しない場合は、バッテリーが上がっているか、電気系統に問題がある可能性があります。バッテリーが上がっている場合は、ブースターケーブルを使って他の車から電力を供給することで、エンジンを始動させることができます。電気系統に問題がある場合は、専門の整備工場で点検してもらう必要があります。
異音のチェック
セルモーターが異音を発している場合は、内部の部品が破損している可能性があります。異音の種類によって、故障箇所が異なるため、専門の整備工場で点検してもらう必要があります。セルモーターから異音がする場合は、以下の様な原因が考えられます。
ベアリングの摩耗
ブラシの摩耗
コミュテーターの摩耗
電磁石の故障
異音の種類や発生状況を詳しく説明することで、整備士はより的確な診断を行うことができます。
叩いてみる方法
セルモーターを軽く叩いてみると、接触不良が改善されることがあります。これは、セルモーターの接点に汚れや酸化物が付着していることで、電気が流れにくくなっている場合に有効な方法です。しかし、これはあくまでも応急処置であり、根本的な解決にはなりません。叩いても改善されない場合は、セルモーターの故障が疑われます。
走行距離で判断する
走行距離が多い場合、セルモーターが寿命を迎えている可能性があります。セルモーターは消耗品であり、長期間使用すると性能が低下し、最終的には故障してしまいます。走行距離が多い場合は、セルモーターの交換を検討する必要があります。
エンジンがかからない場合の準備
定期メンテナンス
定期的なメンテナンスは、セルの不調を未然に防ぐために重要です。特に、バッテリーの電圧や液量、セルモーターの状態などを定期的にチェックすることで、突然のトラブルを回避することができます。バッテリーは、定期的に充電を行うことで寿命を延ばすことができます。また、セルモーターは、定期的にグリスアップを行うことで、スムーズな回転を維持することができます。
ブースターケーブルの準備
ブースターケーブルは、バッテリーが上がってしまった際に、他の車から電力を供給するために使用します。ブースターケーブルは、車に常備しておくことで、緊急時に役立ちます。ブースターケーブルを使用する際は、以下の点に注意してください。
正極と負極を間違えないように接続する
接続する際は、バッテリーの端子に火花が飛ぶことがあるため、注意する
接続後、エンジンを始動する前に、ブースターケーブルを外さない
ブースターケーブルは、正しい方法で使用しないと、バッテリーや電気系統を損傷する可能性があります。
緊急連絡先の確認
急なトラブルに備えて、ロードサービスや整備工場の連絡先を事前に確認しておくことが重要です。ロードサービスは、バッテリー上がりやパンクなどのトラブル発生時に、現場へ駆けつけて対応してくれます。整備工場は、車の修理や点検を行うことができます。
電子キーの電池
電子キーの電池が切れると、エンジンがかからないことがあります。電子キーは、電池切れでも、キーを差し込んで回すことでエンジンを始動できる場合もありますが、車種によっては、電池切れでエンジンがかからない場合があります。そのため、電子キーの電池は、定期的に交換するか、スペアの電池を用意しておくことが重要です。
まとめ
トラブル時の対応をマスターする
セルが回らないときに、慌てずに対処するための知識を持っておくことが大切です。本記事で紹介した対処法を参考にして、冷静に対処しましょう。
定期的なチェックの重要性
セルモーターやバッテリーの状態を定期的にチェックすることで、突然のトラブルを防ぐことができます。定期的なメンテナンスは、車の寿命を延ばすだけでなく、安全な運転にもつながります。
信頼できる整備工場の選び方
信頼できる整備工場を見つけることも、トラブル発生時に安心して対応できるポイントです。口コミや評判を参考に、技術力が高く、信頼できる整備工場を選びましょう。
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