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唯一無二の美しいフォルム スーパーベローチェ98【バイク買取調査隊】

MVアグスタ スーパーベローチェ98
エディツィオーネ リミタータの車種プロフィール

今回紹介する「スーパーベローチェ98 エディツィオーネ リミタータ」は、2023年10月に発売されたスーパーベローチェ800の特別仕様車。ネーミングの“98”はMVアグスタが最初に世に送り出したモデルのエンジン排気量98ccを意味し、カラーリングもそのモデルと同様のワインレッドを採用している。生産台数が限定300台という稀少モデルでもあり、日本での車両本体価格は419万円とのこと。

車両の特徴

車体サイズは全長が2015ミリ、全幅760ミリ、シート高830ミリ、ホイールベースは1380ミリで、乾燥重量は173kgとなっている。タイヤサイズはフロントが120/70-17インチ、リアが180/55-17インチで、前後ともにアルミ製キャストホイールにチューブレスラジアルタイヤを履いている。

エンジンは水冷4ストローク・直列3気筒798ccのDOHCで4バルブを採用。ボア×ストロークは79.0ミリ×54.3ミリのショートストローク。圧縮比は13.3で最高出力は147馬力/13000回転、最大トルクは88Nm/10100回転を発揮する。

走り

ワインディング

限定300台のプレミアムスーパースポーツなだけに得意とするのは高回転域で、低回転域で負荷が高まるような実用走行では本来の性能を発揮しにくいと思ったが…さすが3気筒。想像していたよりもずいぶんと実用的なトルク設定で、カタカタ、ガクガクするようなことはなく非常にスムーズ。そこからスロットル開けていくと、何事もなかったかのように普通の回転フィーリングになるといった感じ。意外にも実用的な低回転域のトルクも兼ね備えているといった印象だ。

そして、このエンジンの最大の特長とも言えるのが、クランクの回転する方向がタイヤの回転する方向と“逆”であること。近年のMotoGP用マシンなどに採用されている方式で、スロットルを開けるとエンジンが回転する反動でフロントタイヤを路面に押し付ける効果がある。ただ、筆者のような素人がその効果を感じられるかどうかは正直疑問であったが…まるでフロント周りに強力なエアロパーツが付けられていて、ダウンフォースがめちゃくちゃ発生している。そんな乗り味がハッキリと感じられたのは驚きだ。

メインフレームは丹念に溶接で組まれたスチールパイプのトレリス構造ということで、ある程度しなやかなのかなと想像していたが、乗ったフィーリングとしては結構バキバキに硬いといった感じ。もちろん乗りやすくするために適度に剛性は抜いてあるとは思うが、メインフレーム自体はもうものすごい塊感。フィーリングとしてはレンガのようなものにまたがっているような、そんな印象すらある。

前後にハイクオリティなフルアジャスタブル式のサスペンションが奢られていることもあり、路面の細かい凹凸にも素早く動いて収束すると同時に、路面の状況をライダーに濃密に伝えてくる感じは素晴らしいのひと言だ。さらにフロントブレーキにはブレンボのラジアルマスターシリンダー&キャリパーを搭載していることもあり、薄くブレーキを当てただけでもブレーキシステム全体が高品質だなというのが明確に伝わってくる。

高速道路

大抵のバイクはスロットルを大きく受けるとフロントタイヤの接地感は若干薄くなるものだが、このバイクに関しては先述の通りクランクがタイヤと逆回転することでフロントタイヤの接地感を増やす効果があることもあり、高速道路でも快適かつ安全な巡航に一役買っていると思われる。逆にスロットルを閉じたときにはリアタイヤの接地感が強まるはずなので、エンジンブレーキのバックトルクをあてにして走りたいライダーにとっても、このクランクの回転方向はメリットがあるのではないかと思われる。

総括

このモデルの最も良いところは、先述のように試乗フィーリングをあれこれコメントしてみたものの、結局このバイクのもっとも良いところは何といっても唯一無二とも言えるデザインだろう。デザイン優先でバイクが作られているのではないかと思うぐらい、どこもかしこも美しいフォルム。そしてスポーティなバイクの基本は守りつつも、他のどのバイクにも似ていないというのが素晴らしいところではないだろうか。

※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。

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