ノスタルジックの中に新しさが光る スクランブラー カフェレーサー【バイク買取調査隊】
その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。
今回調査した車両はドゥカティの『スクランブラー カフェレーサー』だ!!
※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。
スクランブラー カフェレーサー車種プロフィール
1960年代にイギリスで発祥したカフェレーサーの文化にイタリアのテイストをミックスしたスクランブラー。前傾姿勢を作り出す低いポジションのセパレートハンドルと、シリーズ唯一の前後17インチホイールを装備したスポーティな走りが特徴的だ。ドゥカティらしい俊敏なハンドリング特性はもちろん、フロントにはブレンボ製M4.32ラジアルマウントモノブロックブレーキキャリパーを装備。コントロール性と制動力に優れるブレーキ性能を併せ持つ。
バイクの特徴をざっくりチェック!
無骨さと繊細さを兼ね備えた『スクランブラー カフェレーサー』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。
エンジン
パワーユニットは、空冷L型2気筒デスモドロミック・2バルブ駆動システムを搭載。排気量803cc、ボア&ストロークは88 x 66 mm、圧縮比11:1、最高出力73 ps/8,250 rpm、最大トルク65.2 Nm/7,000 rpmである。スロットルレスポンスはとてもスムーズ。トルクも低回転域が増強され、全体的に非常に力強い印象を受ける。
フレーム
スクランブラーは、スチール製トレリスフレームを採用している。このフレームは、ドゥカティを始めとした海外メーカーが好んで使う形式で、フレームで三角形(トラス)を作る事から命名された。車体に張り巡らせたパイプの太さを箇所ごとに変えることで適切な強度を確保している。
足回り
フロントはカヤバ製41mm径倒立フォーク、リアはプログレッシブリンク プリロードアジャスタブルモノショック、 アルミニウム製両持ち式スイングアームを採用。
ブレーキシステムはフロントがブレンボ製 M4-32 4ピストンラジアルマウントモノブロックキャリパー、アジャスタブルレバー付ラジアルポンプ、330mm径セミフローティングディスク、ボッシュ製ABSユニット、リアはブレンボ製1ピストンフローティングキャリパー、245mm径ディスク、ボッシュ製ABSユニットである。
ハンドルまわり・灯火類
単眼のデジタルメーターには速度、回転、距離、ギアインジケーターなどが備わっている。セパレートハンドルはトップブリッジ下から上方に持ち上げられ、レーシーさと乗りやすさを両立している。
60、70年代カフェレーサーの“文法”のひとつである、バーエンドミラー。後方視認性は悪くない。
その他の装備&特徴
エグゾーストは、テルミニョーニ製ステンレス・スチール・サイレンサー、触媒コンバーター、O2センサーx2、アルミニウム製テールパイプである。
タンクには、70年代から80年代にかけて使われていたオールドタイプの「DUCATI」ロゴが入れられ、サイドには70年代にドゥカティのワークスレーサーとして活躍したブルーノ・スパジャーリのゼッケンに由来する「54」のナンバーが採用されている。ノスタルジックの中に新しさが光る。モーターサイクルファンなら気になる一台だ。