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異端のリトルモンスター カワサキKSR-2【バイク買取調査隊】

※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。

その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。

カワサキの『KSR-2』だ!!

KSR-2の車種プロフィール

カワサキのKSR-2は、1990年から1998年まで発売されたスーパーバイカーズ風モデルである。先代モデル「KS-2」からフルモデルチェンジし、空冷エンジンを水冷化して低速寄りにリセッティング。最大出力が9.2馬力から10馬力にアップしている。

前後ホイールは10インチから12インチにアップ。原付ながら倒立フロントフォークも採用された。ミニサイズながら一切手を抜かない作りはまさに本格志向。ねじふせやすいライジングポジションや力強い加速フィーリング、よく効くブレーキなどを生かして軽快に走り回ることがウリで、「遊べるセカンドバイク」として人気を博した。

バイクの特徴をざっくりチェック!

2021年にリニューアルした『KSR-2』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。

エンジン

総排気量79ccの水冷2サイクルピストンリードバルブ単気筒エンジンを採用。最高出力10PS/8,000 rpm、最大トルク0.95kg/7,000 rpmである。生産終了まで大幅な変更は行われていないが、1996年モデルからヘッドライトが常時点灯となり、タイヤパターンも変更された。

人気モデルながら原付2種に対する平成11年排ガス規制が適用されるのを前に1998年に生産が終了された。なおKSRシリーズは、2003年に4ストロークエンジンを搭載してKSR110として復活している。

車体(フレーム)

フレームは、セミダブルクレードルを採用している。このフレームは、シングルクレードルフレームをベースにダウンチューブ(下側のフレーム)を途中から二本にしているのが特徴的で、シングルの軽さや細さとダブルの高剛性その両メリットを取り入れている。

足回り

タイヤサイズは、前後共に100/90-12 48J。フロントにテレスコプックフォーク(倒立式)を採用し、ホイールトラベルは130mm。リアにはスイングアーム(ユニトラック式)を採用し、ホイールトラベルは120mm。ブレーキは前後共にシングルディスクブレーキが装着されている。

ハンドルまわり・灯火類

ヘッドライトはセミシールドビームで、バルブは12V 25/25W。ウィンカーはKDXシリーズなどカワサキのダートバイクと共通で、シンプルな円形である。スライド式のスイッチに時代を感じる。

全高1,660mm、シート高710mmと小柄なため、ハンドルは結構アップしている。メーター類はシンプルにスピードメーターオンリー。トリップも省かれている。

その他の装備&特徴

KSR50/80は、原付のカテゴリーラインアップが少ないカワサキ車の中で異彩を放っていたモデルである。最高出力10馬力は非力に感じるかもしれないが、乾燥重量が53kgなことや、2010年に発売されたKLX125の最大出力10.2馬力と比較すると、ハイパワーであることが理解できるだろう。

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