最新技術が満載の250ccスーパースポーツ CBR250RR【バイク買取調査隊】
その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。
今回調査した車両はホンダの『CBR250RR』だ!!
※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。
CBR250RRの車種プロフィール
直列2気筒エンジンのMC51型が最初に発売されたのは2017年。その後細部のブラッシュアップやカウル形状の変更などを経て、今回紹介するモデルが登場したのが2020年7月。1994年発売のモデルまでは直列4気筒エンジン&アルミフレームというスパルタンなスペックだったが(レーサーレプリカ全盛期)、時代の変遷を経て現在は先述のように直列2気筒エンジン&スチールフレームという、当時よりは抑えめのスペックに生まれ変わった。それでも電気信号でアクセル開度を伝達するスロットルバイワイヤシステム、シフトダウン時に降臨の安定性がアップするアシストスリッパークラッチの採用など、現代の最新技術を凝縮させた250ccスーパースポーツに仕上がっている。
バイクの特徴をざっくりチェック!
現行250ccバイクの中では間違いなく1~2位を争うスポーティ性能を発揮する『CBR250RR』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。
エンジン
排気量250ccの直列水冷2気筒エンジンはDOHCを採用。ボアΦ62.0mm、ストローク41.3mmのショートストローク設計で、低中速回転域での扱いやすさとスーパースポーツらしい高回転域までのシャープな吹け上がりを両立。先述のスロットルバイワイヤシステムに加え3種類のライディングモード設定も可能と、電子制御デバイスを積極的に取り入れることで走りの楽しさと安全性をアシストしている。
マフラーは2本出しに見えるようにデザインされているが、実際はシリンダーから出たエキゾーストパイプが2本→1本に集合し、ひとつのサイレンサーへとつながる設計だが、出口は2本にすることでよりレーシーな雰囲気を演出している。
車体(フレーム)
フレームは鋼管を使用したダイヤモンド形式で、メインチューブはトラス構造にすることで剛性アップとしなやかさを両立。見た目にもスポーティな印象を強く受ける。
足回り
前後ともにアルミ製の17インチキャストホイールを採用。タイヤサイズはフロント110/70-17、リア140/70-17で、ともにラジアルタイヤを装着する。
サスペンションはフロントが日立Astemo製の倒立式テレスコピックタイプを採用。右側フォークをスプリングのみのSFF(Separate Function front Fork)にすることで摺動抵抗を抑えると同時に、軽量化も実現。リアは5段階のプリロードアジャスターを装備したプロリンク方式を採用する。
ハンドルまわり・灯火類
フロントカウル&ヘッドライトはよりスパルタンなデザインとなり、上段にポジションランプ、下段にLEDヘッドライトがマウントされる。ヘッドライトは内側がロービーム、外側がハイビームという位置付けとなる。
ハンドルはセパレートタイプで、現代の250ccスポーツバイクの中では前傾が強めのポジション。ライディングモードの切り替えスイッチは左側のスイッチボックスにあり、人差し指で操作する。スロットルバイワイヤシステム採用のため、右側スイッチボックスにはアクセルワイヤーが存在しない。
液晶式メーターには燃料計、水温計、タコメーター、スピードメーター、モード切り替えインジケーター、シフトポジションインジケーター、時計などが表示される。
その他の装備&特徴
燃料タンク自体はスチール製だが、サイドに樹脂製カバーが張り出すように装着されているので、ニーグリップしやすくなっている。シートは高さが790mmとまずまずだが、絞り込みがタイトなので足付きの良さに貢献。クッション性はやや硬めな印象だ。