バイク売却時のトラブルと対処法!買取トラブルの予防方法も解説
一般的に、バイクを売却する際は買取業者に連絡し、査定してもらって買取に関する契約を結びます。特に大きな問題はなさそうに思えても、想定外のトラブルに巻き込まれる可能性が、絶対にないとは言い切れません。もちろん、何もなくバイクの売却が終わることが大半ですが、事前にトラブルに備えておけば、よりスムーズな売却につながります。
当記事では、バイクを売るときに想定されるトラブルとその対処法、買取に関するトラブルを防ぐ方法を説明します。
目次
バイク売却時によくあるトラブルと対処法
バイクを売却する際は、主に金銭面でトラブルが起こることがあります。トラブルの発生を未然に防ぐために、どのようなトラブルが起きやすいのかを理解しておきましょう。ただし、すべてのバイク買取業者とトラブルになるわけではないため、過度に心配する必要はありません。
ここからは、バイク売却時によくあるトラブルと対処法を解説します。
電話などでしつこく売却を迫られる
多くの買取業者は、オンラインや電話で無料査定を実施しています。査定を依頼すると、売却するようにしつこく営業の電話をかけてくる業者も中にはいます。買取業者は買い取ったバイクを再度販売するのが仕事のため、「売却してほしい」と考えるのは当然です。
しかし、査定を依頼した方の中には今すぐ売却を考えているわけではなく、売却するかどうか迷っていて、おおよその金額を知りたいという理由で査定を依頼する方もいるでしょう。そのような場合、電話でしつこく売却を迫られると迷惑に感じてしまいます。
<対処法>
業者に売却する気がない場合は、きっぱりと断りましょう。売却する気がないことを伝えても、しつこく電話をかけてくるようであれば、「ほかの業者に売却した」「友達に譲った」などと伝え、すでに手元にないことをアピールすることが有効です。
オンライン査定と実際の査定で金額が違う
電話やオンラインの査定で提示された金額と、実際の査定額が大きく異なることで、トラブルに発展する事例も見られます。電話やオンラインの査定は手軽で簡単に査定してもらえるため、多くの方が利用しています。
しかし、電話やオンラインで申告した年式や走行距離などの情報だけでは、正確な査定はできません。バイクの買取金額はキズやカスタム状況、コンディションなどによって変動します。そのため、実物のバイクを見て査定すると、査定金額が変わることは一般的です。
<対処法>
高い査定を出した業者に買取を依頼したにもかかわらず、実際の査定額が下がってしまうと、売る側としては不満を感じるでしょう。しかし、実際の査定で車体を細かく確認すると、自分では気付いていない故障個所や問題が見つかるケースは少なくありません。オンラインなどの査定はあくまで目安であり、実際に査定を受けると金額は下がるものと考えることをおすすめします。
買取段階で金額を減額される
買取段階になって、査定よりも金額を下げられるトラブルも発生しています。査定時に見つけられなかった不具合が、点検や整備を行う中で発見されることがあるためです。多くの買取業者はこのような事態に対応するため、「査定後に不具合が発見された場合は、買取金額を減額する」旨を契約書に記載しています。
<対処法>
契約を結ぶ際に、買取金額が下がるケースについて契約書に記載されているか確認することが大切です。契約書に記載されているようであれば、契約書に従って減額を受け入れる必要があります。
ただし、査定で高い金額を提示しておきながら、契約後に不当に買取金額を下げようとする悪質な業者も中にはいます。あまりにも金額差が大きく理由も納得できない場合は、消費生活センターに相談してください。
名義変更などの手続きが遅い
買取業者の段取りが悪く、手続きに時間がかかることでトラブルになるケースもあります。バイクを売却するときは、さまざまな手続きが必要です。名義変更は特に重要であり、名義変更が完了していないと、税金の支払いを求められたり、買取先で事故が起こったときに責任を追及されたりする可能性があります。
<対処法>
手続きが遅いと感じる場合は、買取業者に連絡して進捗状況を確認しましょう。多くの買取業者はスムーズに手続きを進めてくれますが、遅いと感じるようなら業者が必要な手続きを忘れている可能性もあります。業者任せにせず、自ら確認することが大切です。
万が一、悪意をもって業者が手続きを遅らせていると感じた場合は、消費生活センターに相談してください。
違約金や損害賠償を請求される
売却後に違約金や損害賠償を請求されるケースもあります。嘘の申告をしたり、過去に起こした事故を伝えなかったりした場合、売却後の検査で事実が発覚するとトラブルに発展します。買取業者をだまして売却したと判断され、違約金や損害賠償を請求される危険性があるため注意してください。
<対処法>
過去の事故歴や故障歴は、必ず正直に報告しましょう。少しでも高値で売却したいからといって嘘の情報を伝えると、多額の違約金や賠償金を払うことになりかねません。
また、契約書に違約金や損害賠償に関する記載があるかをチェックしましょう。契約した後で、違約金や損害賠償に関する記載を書き足す悪質な業者もいるため、契約書の控えをもらったり写真撮影をしたりして証拠を残すことも大切です。
買取不可もしくは0円と言われる
査定を依頼すると、買取できないと言われたり、買取金額を0円で提示されたりするケースもあります。例えば「年式が古すぎる」「走行距離が多い」などの理由でバイクとしての価値がないと判断される場合などが挙げられます。また、事故を起こした状態の悪いバイクや盗難車の疑いがあるバイクも買取はできません。
<対処法>
バイクとしての買取が難しくても、使用しているパーツに価値があれば、パーツだけを売却できる可能性があります。希少なパーツでカスタマイズしたバイクの場合、その部品が高く売れるケースも考えられます。そのため、バイクとして買取不可と言われた場合は、解体してパーツの買取ができないか相談してみましょう。
パーツとしての価値もない場合は、バイクを処分する必要があります。廃車買取を依頼すると手数料がかかることもあるため、注意が必要です。
バイク売却のトラブルを防ぐためには?
バイクを売却する際は、以下の4点に注意するとトラブルの予防につながります。
・相見積もりを依頼する
複数業者にバイクの査定を依頼することで、おおよその買取相場を理解できます。1社だけでは提示された金額が適正か判断できないため、できれば3社以上に依頼することがおすすめです。
・一括査定サービスを利用する
オンラインの一括査定サービスを利用すると、複数の買取業者への査定依頼が手軽にできます。複数の見積もりを簡単に比較できるため、おおよその相場を掴むのに役立ちます。また、もっとも高値を付けてくれる業者を見つけることも可能です。
・ネガティブな情報もきちんと伝える
買取業者に査定を依頼する際、バイクのキズや故障といった査定にマイナスになりそうな情報もきちんと伝えることが大切です。売却後に事実が発覚し、トラブルになることを予防できます。
・説明が丁寧な買取業者を選ぶ
契約書の内容や査定後に減額される可能性、減額された理由などを丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。バイクの売却は頻繁に行うものではないため、初めての方でも分かりやすく説明してくれる、誠実な業者を選ぶことが重要です。
バイクをスムーズに売却するには、買取業者との信頼が大切です。査定に必要な情報は正確に伝え、信頼できる業者を選びましょう。
まとめ
バイクを売却する際には、トラブルに巻き込まれることもあります。「査定を依頼しただけで強引な勧誘電話が来る」「理由なく査定額より大幅に減額された」などが、バイク売却に関するトラブルとして挙げられます。
もちろん、すべての買取業者が悪質なわけではありませんが、不当に買取金額を下げようとしたり、故意に手続きを進めていなかったりする場合は、消費生活センターに相談しましょう。高価買取を実現するためには、信頼できる誠実な業者を見つける必要があります。一括査定サービスなどを利用し、さまざまな買取業者を比較検討しましょう。