バイクオークションの買取相場と業者専用オークション参加方法を解説
業者専用バイクオークションとは、二輪車販売店や中古バイクショップなどの業者が参加するオークションです。一般の消費者が直接参加することはできず、オートバイの売買を専門的に行う事業者間で実施されます。
バイク好きの方やバイクを売りたい方の中には、業者専用バイクオークションでの買取相場が気になっている方も多いのではないでしょうか。当記事では、業者専用バイクオークションの買取相場の確認方法や、個人での参加方法などについて紹介します。
目次
バイクオークションの買取相場はどのくらい?
バイクオークションには個人向けのものと業者専用のものがあります。
個人向けのものとしては、Yahoo!オークションが挙げられます。一般ユーザーが出品するため、車種や状態、走行距離、年式などによって価格は大きく異なります。よって買取相場を正確に把握するのは難しいです。例えば、同じハーレーダビッドソンのXL883でも、年式2000年で60万円、年式2007年で54万円、年式2010年で75万円で落札されています(※2024年7月2日調べ)。
業者専用オークションとしては、BDSやJBAなどが挙げられます。ただし、個人では参加できないため、具体的な買取相場を知ることはできません。
よって買取相場を調べるには、基本的にはバイク買取業者の一括査定サービスを利用するか、中古バイク販売店のWebサイトや店頭で価格を調べるのが現実的な手段です。
業者専用バイクオークションの買取相場は確認できる?
業者専用バイクオークションの情報は、基本的に個人の方は閲覧できないので、買取相場を直接確認することもできません。そこで、代替案として2つの方法を紹介します。
オークション会員の業者に見せてもらう
オークション会員の業者に直接相談して、その業者がオークションサイトの詳細情報にアクセスし、買取相場を確認してもらう方法です。
オークション会員の業者にオークション代行を依頼することで、一般には非公開のオークションデータにアクセスできます。ただし、これらの情報は会員のみが閲覧できるケースがほとんどです。そのため、店舗によっては、実際に来店して確認する必要があります。電話やメールでの問い合わせだけでは、詳細な情報を得られない可能性が高いでしょう。
また、お問い合わせを行うことで、店舗によっては無料で買取相場を教えてくれる場合があります。
バイク専門誌「二輪車新聞」を購読する
二輪車新聞とは、毎週金曜日に発行されるバイク業界専門紙です。バイク業界の動向や市場データ、新製品情報などが掲載されています。また、一部の業者専用オークションの落札結果も掲載されており、相場把握に役立ちます。
ただし、書店やコンビニでは購入できません。インターネットから申し込みが必要で、年間購読料として税込15,400円が必要です。
注意点としては、掲載されているのは一部のオークションの相場情報のみです。すべての車種や状態の相場が網羅されているわけではありません。買取相場を確認するためだけに個人で年間購読するのは、費用対効果の面であまりおすすめはしない方法です。
個人での業者専用バイクオークション参加方法はある?
業者専用バイクオークションに個人が参加する方法は不可能ではありませんが、現実的ではありません。
多くの場合、業者専用バイクオークションに参加するためには、主たる営業所等届出の手続きや、古物商許可証を取得する必要があります。また、行商区分が許可されている状態であることも必要です。
ただし、これらの条件を満たしても、会員保証金や契約書の印紙代、さらにはシステム利用料など、初期および年間のコストが発生します。多くの個人の方にとって高額な費用となることから、オークション代行業者を通じて参加するのが一般的となっています。
オークション代行に依頼するメリット
業者オークションでバイクを購入したい場合は、オークション代行業者に依頼するのが現実的な選択肢です。
オークション代行業者に依頼することで、業者オークションに出品されている豊富な車種の中から、希望のバイクを見つけられるでしょう。以下では、オークション代行業者に依頼するメリットを3つ紹介します。
店舗よりも安価で購入できる
バイク販売店は、オークションで仕入れたバイクに利益を上乗せして販売しています。一方、オークション代行業者は、落札価格に手数料をプラスする形で販売するため、中間マージンが少なく、販売価格を抑えやすいです。
また、オークションには、全国からさまざまな車種や状態のバイクが出品されます。販売店では取り扱っていないレアな車種や、希望の条件に合ったバイクを見つけられる可能性が高まるでしょう。
さらにオークション代行業者は、落札価格や手数料を明示してくれるため、不透明な価格設定がなく、安心して購入できます。
個人取引で起こり得るようなトラブルが少ない
個人売買で起こり得るトラブルとして、以下のような例が挙げられます。
・車両の状態に関するトラブル
事故歴や修復歴の不告知、説明と異なる状態での引き渡しなど。
・金銭トラブル
支払いの遅延、未払い、キャンセル時の返金トラブルなど。
・名義変更トラブル
名義変更手続きの遅延、未完了など。
・個人情報に関するトラブル
個人情報の悪用、漏洩など。
オークション代行業者は、出品車両の状態をチェックし、事故歴や修復歴などの情報を事前に確認してくれます。金銭のやり取りや名義変更手続きなどもオークション代行業者を通して行うため、安心して取引できる点もメリットです。
万が一何かしらのトラブルが発生した場合でも、オークション代行業者が間に入って対応してくれるため、個人で解決する負担が軽減されます。
一定の審査基準をクリアしたバイクを購入できる
オークションに出品できるのは、基本的にバイク販売店や整備工場など、業者に限られます。個人が出品することはできません。そのため、事故歴や修復歴、走行距離、整備状況など、一定の基準を満たしたバイクのみが出品されます。
また、オークション代行業者は、オークションの出品情報を詳細に確認し、車両の状態や問題点などを把握しています。
個人売買の場合、出品者の情報や車両の状態を自分で確認することが必要です。しかし、専門知識がないと、見落としや誤った判断をしてしまう可能性があります。一方、オークション代行業者を利用すれば、プロの目でチェックされたバイクを購入できるため、安心して取引できます。
業者専用バイクオークション会社にはどのようなところがある?
国内にある業者専用バイクオークションとして有名な会社は、以下の通りです。
- BDS(ビーディーエス)
- JBA(ジャパンバイクオークション)
- i-moto-auc(オークネット)
- アライオートオークション(荒井商事)
例えばBDSは、国内最大級の業者オークションで、全国3会場(千葉・大阪・福岡)で開催されています。国内4メーカーから外車、旧車、希少車まで幅広い車種が出品されています。
JBAは、神戸と横浜の2会場で開催しています。公式サイトでは、オークション結果が掲載されており、出品台数・成約台数・ 成約率・成約単価(通常コーナー、売りきりコーナー)などが確認できます。
まとめ
日本国内には、業者専用のバイクオークションを運営している複数の会社があります。こうしたオークションは主に二輪車販売店やプロショップ向けに行われており、一般の個人は参加できないことが通常です。
個人の方は、オークション代行業者に依頼するのがおすすめです。オークション代行業者によって手数料やサービス内容は異なるため、複数社を比較検討するようにしましょう。また、オークションでの購入は、基本的に現車確認ができず、写真や出品情報だけで判断する必要がある点にも注意してください。