150ccバイクのおすすめモデル5選|メリットも徹底解説
150ccのバイクは、日本ではあまり馴染みのないクラスです。中型免許の取得が必要であり、国内メーカーから発売されているモデルも少ないため、普及が進んでいません。しかし、150ccバイクはアジアやヨーロッパを中心に人気があり、他のクラスにはない魅力を持っています。
当記事では、150ccバイクのおすすめモデルと選ぶメリットについて解説します。150ccバイクの維持費についてもまとめているので、バイクの購入を検討している方や、排気量で迷っている方は、ぜひご一読ください。
目次
150ccバイクの特徴
125ccや250ccの排気量のバイクに比べて、日本では150ccバイクの知名度はそれほど高くありません。しかし、アジアやヨーロッパを中心に人気が高いクラスであり、ホンダをはじめとする国内メーカーも、東南アジア圏に向けてさまざまなモデルを輸出しています。
150ccバイクが人気な国では、バイクが主な移動手段となっているケースが多く、低排気量である150ccバイクの人気が高い傾向にあります。
日本では中型免許の取得が必要であるため、150ccバイクはあまり浸透していませんが、車体が軽量で扱いやすく、日本の道路に適したサイズです。そのため、国内でも徐々にラインナップが増えてきています。
150ccバイクのおすすめモデル5選
150ccバイクが気になっている方に向けて、おすすめのモデルを5つ紹介します。
各バイクの特徴や魅力についても詳しく紹介するので、バイク選びの参考にしてください。
ホンダ PCX150
ホンダ PCX150は、通勤バイクとして人気が高いスクーター「PCXシリーズ」をベースに、150ccのエンジンを搭載したモデルです。
PCX150がデビューしたのは2012年で、当初は排気量152ccのエンジンが搭載されていました。2020年の最終モデルでは排気量が149ccに変更されていますが、モデルチェンジに伴いエンジン性能が向上し、スムーズで快適な走行が可能になっています。
PCX150の特徴は、通勤や日常の利便性を重視して開発された点です。絶版モデルではあるものの、販売期間が長く、人気の高さから中古市場でも需要が高いバイクです。
スズキ ジクサー150
スズキ ジクサー150は、欧米市場で「ジクサー」の愛称で親しまれるスーパースポーツシリーズ「GSX-R」の150ccバージョンです。250ccモデルと同様にフルサイズの見た目を持ち、本格的なスポーツバイクのフォルムが大きな特徴となっています。
ジクサー150は空冷単気筒エンジンを搭載し、低速からの幅広いトルクを発揮します。
日本での販売当初は、原付2種と軽二輪の中間的なサイズ感から「半端」との声もありました。しかし、軽量かつコンパクトな設計が日常的に使用しやすいと評価され、高速道路も走行できることが強みとなり、結果としてヒットモデルとなっています。
ヤマハ XSR155
ヤマハ XSR155は、XSRシリーズの末弟に位置し、海外市場向けに展開されているモデルです。丸目ヘッドライトとクラシックなタンクデザインによるトラッドな雰囲気を持ちつつも、ライト類にはフルLEDを採用しており、現代的な装備も兼ね備えているのが特徴です。
また、メーターはタコメーター付きのフル液晶で、デザイン性と機能性の両方を高く評価されています。
XSR155は、日本市場には導入されていません。国内向けのXSRシリーズは、700ccや900ccといった大型モデルのみがラインナップされています。
カワサキ Dトラッカー150
カワサキ Dトラッカー150は、東南アジア市場向けに展開されているオフロードモデル「KLX150」をベースに、オンロードでの快適性やスポーツ性能を向上させたモデルです。
外装はシャープで全体的にスポーティーな雰囲気を持ちながら、コンパクトな設計により小柄な方でも乗りやすいのが魅力です。重心が高く軽量なため、街乗りに適しており、コーナリングもしやすいメリットがあります。
ジーピーエックス デーモン150GR
ジーピーエックス デーモン150GRは、タイのバイクメーカー・ジーピーエックスが生産する150ccバイクです。フルサイズよりも少し小さいフルカウルスポーツモデルで、タイでは2017年、日本市場では2018年に発表されました。
デーモン150GRのカウリングやランプ類は流線型で近代的な雰囲気を持ち、タイ国内では人気モデルとなっています。空冷単気筒エンジンを搭載しており、フルサイズのバイクではためらうような豪快なライディングができる点も魅力です。
150ccバイクのメリット
150ccバイクは、以下のようなメリットがあります。
- 車体価格が安い
- 高速道路に乗れる
- 125ccと同じ取り回しができる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
車体価格が安い
150ccバイクは、250ccバイクと比較して価格が安いことがメリットの1つです。東南アジアの製造拠点で生産されている150ccバイクであれば、国内製造の125ccバイクより車体価格が安いケースもあります。
150ccバイクはパーツの価格も安いため、万が一故障した際にもパーツ交換にかかる費用を抑えやすいのが特徴です。購入価格が250ccバイクよりも抑えられる分、余裕があればカスタムパーツやオプション装備を追加するなど、カスタマイズを楽しむことができます。
250ccバイクよりも排気量が少ないため、燃費が高く、ランニングコストを抑えやすい点も150ccバイクの魅力です。
高速道路に乗れる
150ccバイクは、排気量が125ccを超えているため、高速道路や自動車専用道路を走行することができます。街乗りだけでなくツーリングでも使用可能で、長距離移動にも対応できる点は大きなメリットです。
ただし、150ccバイクには250ccバイクほどのパワーがないため、高速走行中に他の車両を追い越す際は注意が必要です。パワー不足によるふらつきや危険を避けるため、周囲の車両の流れに合わせて安全な速度で走行しましょう。
渋滞ポイントを避けるために、一部の区間だけ高速道路を利用するといった方法もおすすめです。
125ccと同じ取り回しができる
150ccバイクと125ccバイクの大きな違いは、エンジンの排気量だけです。車体サイズにほとんど差がないため、250ccバイクと比べて車体重量が軽く、女性でも取り回しやすい点がメリットになります。また、住宅街の路地裏や駐車場など、狭いところでの取り回しがしやすい点は、日常利用において便利です。
150ccバイクは125ccバイクに比べてエンジンの出力が高く、坂道発進をスムーズに行うことができます。荷物が多いときでも安定して走れるため、仕事用バイクとしても便利です。
150ccバイクの維持費はどのくらい?
150ccバイクの区分は、250ccバイクと同じ軽二輪クラスのため、主な維持費は250ccバイクと同程度と考えて問題ありません。
150ccバイクの具体的な維持費の相場は以下の通りとなっています。
自賠責保険 | 自賠責保険料は24か月で8,920円であり、250ccバイクの場合と同じです。 |
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軽自動車税 | 軽自動車税も250ccバイクの場合と同じで、3,600円となります。 |
重量税 | 150ccバイクには4,900円の重量税がかかりますが、新車購入時に1度支払うだけで問題ありません。 |
任意保険料は、加入する保険内容や保険会社によって異なります。ガソリン代は走行距離によって変わりますが、150ccバイクは排気量250cc以下の排気量であるため、車検は必要ありません。
まとめ
150ccのバイクは日本ではまだ広く普及していないものの、国内でもラインナップが徐々に増えてきています。代表的なモデルには、ホンダのPCX150やカワサキのDトラッカー150があり、それぞれの異なる特徴や魅力があります。
150ccバイクを選ぶメリットとしては、車体価格が安いことや高速道路に乗れることが挙げられます。また、250ccバイクと比べて車体重量が軽く、取り回しやすいことも注目したいポイントです。150ccバイクの特徴やメリットを確認して、自分にとって相応しい1台を探してみてください。