
カスタム車両の買取についてのあれこれ
愛車を自分好みに仕上げることができる「カスタム」は、バイクの楽しみ方のひとつ。
しかし、いざカスタムバイクを売却する際、そのカスタムが買取価格や市場価値にどのような影響を与えるのか疑問を持つ人も少なくないかもしれません。
それでは、カスタムバイクの売却に関するさまざまな疑問点を見ていきましょう。
カスタムが市場価値に与える影響とは

カスタムバイクの売却を検討する際、カスタムの内容や程度が市場価値にどのような影響を与えるのかは重要なポイント。
一般的には、カスタムの内容やブランド、施工の質によって、買取価格が上下する場合があります。
プラス・マイナス要素となるカスタム
まず、有名ブランドの高品質なパーツを使用したカスタムは、プラス査定につながることが多いとされています。
これは、信頼性の高いブランドのパーツは長期の使用にも耐えることができ、次のオーナーにとっても魅力的で需要が高いため。
たとえば、大手メーカーのマフラーやサスペンション、ブレーキシステムといったパーツは、高評価を受ける事例が多く見られます。
なお、特に高く査定されるカスタムの種類としては、以下のようなものが挙げられます。
まず、エンジンやサスペンションの高性能化といった直接的に走行性能を向上させるカスタムは、多くのライダーに愛用されているため評価が高まる傾向にあります。
またエクステリアのカスタムとして、カーボンパーツやコーティングといった、見た目の質感を高めるカスタムもプラス査定の要因となる場合が多いようです。
なお、ライダーの快適性を向上させるカスタムとして、高品質なシートやグリップヒーター、ETC車載器といった汎用性の高いカスタムも評価する買取店が多いことが知られています。
一方で、ノーブランドや品質に疑問のあるパーツを使用したカスタムは、マイナス査定の要因となる可能性も。
当然、これには違法な改造も該当します。
これらのパーツは耐久性や機能性に疑問があり、次のオーナーにとってリスクとなるためです。
また個性的すぎるカスタムも、査定額が下がる要因になることも少なくありません。
独自のデザインやカラーリングや特殊な改造は、特定の趣味嗜好に合致する一方で、一般的な需要が限られるため買い手が限定され、買取価格に影響を及ぼす場合があります。
特に、公道走行に適さないほどに飾りつけたカスタムは、買取自体が難しくなることもあるようです。
カスタムの程度が市場価値に与える影響
さらに、カスタムの度合いも市場価値に影響を与えます。
軽微なカスタムやボルトオンパーツの装着程度であれば、個人の力でも元の状態に戻すことが容易であり買取業者も再販しやすいため、カスタム分が加味され査定額が高まる傾向にあります。
しかし、大幅な改造やフレーム加工といった元に戻すのが難しいカスタムは、信頼性に欠け再販時の需要が限られるため、査定額が下がることも。
ただし、これらはあくまで市場の一般的な傾向であり、最終的な査定額は車種や市場の需要、買取業者の方針等の要素によって変動します。
そのため、カスタムバイクの売却を検討する際は、複数の買取業者に査定を依頼し、比較検討することが重要なポイントと言えるでしょう。
売却時の純正パーツとカスタムパーツの取り扱い

カスタムバイクの売却時に、純正パーツが手元にある場合、その扱いについて悩む人も多いかもしれません。
純正パーツの有無は、査定額や売却後のトラブル防止に大きく関係するものです。
純正パーツとカスタムパーツの売却
まず、純正パーツを保管している場合、これをバイクと一緒に買取店に提供することで、査定額が上がることがあります。
買取業者はカスタムバイクを再販する際、車体をノーマルの状態に戻す場合が多いため、純正パーツが揃っていることは大きなプラス要素となります。
特に、外装パーツやマフラー、シート等、目立つ部分の純正パーツは需要が高いため、査定に好影響を与えるであろうことは疑う余地がありません。
価値の高いパーツについては個人取引も検討すべきですが、車体とともに買取店に査定に出す方が、手続きの手間を軽減することになります。
未使用品で状態がよいものであるほど査定額は高くなることが想定されるため、カスタムパーツを付ける際にはずした純正パーツは、室内で大切に保管しましょう。
カスタムパーツ単体で売却することについて
なお、自分の手でカスタムパーツを取り外した場合、それらのパーツを他の販売店やフリマアプリで別途売却することで買取価格を最大化できる可能性もあります。
特に人気のあるブランドのカスタムパーツであれば、パーツ単体でも高値で取引されることがあるため、バイクとは別に売却するのもひとつの方法です。
また、カスタムパーツ単体を買い取ってくれる専門業者も存在します。
こういった業者では、マフラーやホイール、サスペンションといった需要の高いパーツを一点ずつ適正な価格で査定してくれるため、バイク売却時にカスタムパーツをどう扱うか迷った場合は、専門業者に査定を依頼するのも有効です。
一方、バイク売却後にカスタムパーツだけを返却してもらえるケースは少なく、基本的には自分で取り外したものを別途売却するかたちとなるでしょう。
なお買取契約を結ぶ際は、バイクの状態や付属品も含めて査定されるため、売却後にパーツだけを取り戻すことは難しくなります。
もとから「ノーマルパーツに戻した状態で売却し、カスタムパーツは買取店側に外してもらう」という合意がなされていたのであれば、指定したパーツに限り後日郵送での返却対応が可能な買取店もあります。
しかし、取り外し忘れたパーツやステッカーについては、バイク回収後に整備工場に移送されるため買取店からの連絡がくるかという点で不確実。
これらを踏まえると、売却前に純正パーツとカスタムパーツの取り扱いについて、いくつかの店舗を比較しながらじっくり考えておくことが不可欠と言えそうです。
まとめ
上述のように、カスタムバイクの売却では、カスタムの内容や程度が査定額に影響を与える場合があります。
高品質なブランドパーツを使用している場合や、走行性能を向上させるカスタムであれば、プラス査定につながることが期待できます。
しかし、過度に個性的なカスタムや、一般的な需要が少ない改造は、買取価格にマイナスの影響を及ぼすことがあるため慎重な検討が必要です。
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