実質無料でバイクに乗れることもある!?新車購入の際に重要な「リセールバリュー」とは
バイクを購入する際、メーカー・カラー・ライディングスタイルなどいろんな角度で見て最終的にバイクを決めるかと思います。
本記事では新車購入の際のポイントとして知っておけば、お得に(場合によっては実質無料で)バイクに乗ることができる「リセールバリュー」について解説します。
そもそも、リセールバリューとは
リセールバリューはリ・セール・バリューと分解でき、再び・売る・価値ということです。
かんたんに言えば、バイクを中古で売りに出す際の金額のこと。
リセールバリューは、さまざまな要素が組み合わさって決定されます。
リセール価格が購入価格と同じ場合、実質無料で乗れることも
たとえば、リセール価格が購入価格とほとんど同じ場合、購入時に払った分のお金が売却時にそのまま帰ってくることになります。
消耗品や装備、保険料などはかかってしまうものの、バイクに関係する出費の中で最も大きい車両代が浮くのは非常に大きいメリットであると言えるかもしれません。
リセールバリューが高くなりやすいモデルの特徴について
リセールバリューが高くなりやすいモデルの特徴については、主に次の2点です。
・限定生産モデル
・需要の多い人気モデル
限定生産モデルとは、〇〇周年限定〇〇台など希少性が高いバイクのことです。
限定生産モデルは通常のバイクと比較して、需要と供給のバランスがイコールでないバイクであり、市場供給台数、いわゆるタマ数が少ないモデルなどと言われます。
買い手は多いがバイクが少ないので、自然と値段が高くなる:プレミアバイクになる仕組みです。
需要の多い人気モデルとは、みんなが乗りたいバイクなので、性別関係なく・幅広い世代に支持されているため、すぐに売れてしまい市場供給が追いつかず値段が高くなるわけです。
リセール価格が高いバイクの一例
リセール価格が高いバイクの代表として、往年の旧車「カワサキ・ZⅡ」「ホンダ・NSR250」などがあります。
メーカー・モデル名 | 新車発売価格 | 中古相場価格 |
カワサキ・ZⅡ | 1973年式/41万8000円 | 300万円~900万円以上 |
ホンダ・NSR250R | 1986年式/55万9000円 | 53万円~800万円以上 |
現行モデルでリセール価格が高いバイクは次のとおりです。
- カワサキ・ELIMINATOR
- ホンダ・Gold Wing Tour
- ホンダ・XーADV
メーカー・モデル名 | 新車発売価格 | 中古相場価格 |
---|---|---|
カワサキ・ELIMINATOR | 2023年式/75万9000円 | 93万円~103万円 |
ホンダ・Gold Wing Tour | 2018年式/295万9200円~ | 290万円~360万円 |
ホンダ・XーADV | 2022年式/132万円 | 160万円 |
注:中古相場価格は上記新車発売年式以降の高年式モデルも含む(2024年6月9日時点)
リセールバリューが高いとされるバイクでも、買取価格が安くなってしまうケース
一般的にリセールバリューが高いとされるバイクでも、次のような場合は買取価格が安くなります。
・純正部品がない
・カスタム部品が多い
・エンジンなど機関部品の状態がわるい
純正部品がない
純正部品がないと買取価格が安くなってしまう理由は次のとおりです。
・純正部品の買いなおしでコストがかかる
・純正部品のメーカー供給が10年と限定されている
買取店もバイクを売りに出すまでのメンテナンス・コストをおさえたいのが本音でしょう。
純正部品がない場合は、リセールバリューが高いとされるバイクでも、純正部品の有無で買取査定がマイナスになり、買取価格が安くなるので注意しましょう。
カスタム部品が多い
カスタム部品が多いと買取価格が安くなってしまう理由は次のとおりです。
・買い手が希望するカスタムになっていないため
・希望する新たなカスタムor純正部品に戻すにも費用がかかるため
とくにマフラー・ハンドル・ステップのカスタムは性能・ライディングポジションなどが大きく変わり、純正品とカスタム部品で大きな違いが生まれます
前オーナーと買い手のバイクに対する好みが完全に一致することはむずかしいでしょう。
カスタム部品が多いバイクは、買い手が好みのバイクに仕上げるのに費用がかかるため、純正部品がない場合と同じく、買取査定がマイナスになり、買取価格が安くなるでしょう。
なおカスタム部品でも、例外として大型バイク・輸入バイクなどに相性の良い「アクラポビッチ」・「テルミニョーニ」などの高級マフラーは人気があるので、店舗によっては高査定を出す可能性もあります。
カスタム部品は好みがあるので、買取前に事前に相談するのがよいでしょう。
機関の状態が悪い
機関の状態が悪いというのは、具体的にはエンジン・駆動部分などの部品が経年・メンテンナンス不備で劣化し、異音、いわゆるメカニカルノイズが発生している状態です。
異音が大きい場合は、買取不可、異音が小さい場合はメンテナンスをして再生できますが、コストが原因で買取査定がマイナスになり、買取価格が安くなるでしょう。
エンジンなどの機関部品は、定期的なオイル交換などで良好なコンディションをキープできるかと思いますので、日頃からのメンテナンスに心がけてください。
お店がバイクの価値を正しく理解していない
バイク店主が長年の経験・感覚をもとにこのバイクは昔安かったなどの勝手なイメージで買取するケースでは、市場価格からかけ離れた安い買取価格が提示されます。
国産4社・輸入車のみ販売など特定メーカー販売店では、取り扱いメーカー以外のバイクの買取はメンテなどの理由で積極的でなく、買取価格も安くなることもあります。
リセールバリューが高いとされるバイクは、価値を分かってくれるバイク買取店などで正しく査定してもらいましょう。
高く売るには一括査定が便利
リセールバリューが高いとされるバイクを高く売るには一括査定が便利です。
ひとつの買取店に依頼するだけでは、自分のバイクが相場と照らし合わせて適切な金額で買い取られているかを判断することが困難。
先述のケースのように安い値段をつけられてしまうケースもあります。
一括査定で複数の買取店に見積もりを依頼することで、満足のいく金額で買取してもらうことができるようになるでしょう。
まとめ
本記事では、新車購入の際に重要な「リセールバリュー」について解説しました。
リセールバリューだけでバイク選びをするのは面白くないかもしれませんが、知っておくと役に立つ知識です。
新車購入の際に、リセールバリューもポイントの一つとして参考にしてみると良いでしょう。