20年以上もフラグシップモデルに君臨 スズキ ハヤブサ【バイク買取調査隊】
※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。
その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。
スズキの『ハヤブサ』だ!!
ハヤブサの車種プロフィール
スズキのハヤブサは、2021年に13年ぶりにモデルチェンジを遂げた。初代が発売されたのは1999年のこと。猛禽類であるハヤブサが、300 km/h以上の速度で飛ぶことができることや、食物連鎖の頂点に位置していることから、高性能を現わすペットネームが選ばれた。ちなみに最初期モデルのメーターには、350 km/hまで刻まれていた。
ライバル各社のフラッグシップモデルが次々と入れ替わる中、スズキにとってハヤブサは、今もなおフラッグシップモデルであり顔である。ハヤブサのモデルチェンジは絶対に失敗できない大仕事にもかかわらず、スズキは思い切った手法でライダーをアッと言わせた。
バイクの特徴をざっくりチェック!
2021年にリニューアルした『ハヤブサ』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。
エンジン
総排気量1,339ccの水冷DOHC4バルブ直列4気筒エンジンを採用。最高出力188PS/9,700 rpm、最大トルク5.2 kgf·m/7,000 rpmである。新型のエンジンは、ムービングパーツの大半が新作されている。国内仕様のパワーは188PSとなっているが、これは測定基準が異なるためで、出力自体は190PSの輸出仕様と同一だ。
車体(フレーム)
鋳造材と押し出し材を組み合わせたアルミツインスパーフレームを採用している。ダイヤモンドフレームの一部やボックスフレームもツインスパーフレームの一種であり、材質には鋼管やアルミニウム合金の押出成形材が用いられる。
太くて強度の高い部材を用いて簡単な構造とすることでフレーム単体での質量を集中することができるのが特徴で、アルミ押し出し材を用いたものは、軽量でありながら高い剛性が得られることから、スーパースポーツなどの高性能車種に採用されることが多い。
足回り
モデルチェンジにより、足回りの細部が見直されている。制動力を高めるため、フロントのディスクローター径は従来型のΦ310mmからΦ320mmにアップしている。ブレーキは前後連動のコンビネーション式を採用。標準装着タイヤはブリヂストンのバトラックス・ハイパースポーツS22で、サイズはフロント120/70ZR17 58W、リア190/50ZR17 73Wである。
ハンドルまわり・灯火類
デザインは初代から続くイメージを踏襲しており、一目でハヤブサであることが分かる。上側のロービームは通常のLED、下側のハイビームはプロジェクターLED。ポジションランプはウインカーも兼ねている。
一般的なセパレートハンドルながら、スイッチ自体は操作しやすい形状が採用されている。スロットルバイワイヤを採用、スイッチボックスは新作。ハザードスイッチ形状も改良された。
メーター類は中心にデジタル、左右にライダーをその気にさせるアナログタイプを採用している。走行状態や路面状況によって最適なモードを選択できる電子制御を搭載しており、ライダーの安全性を担保している。
その他の装備&特徴
スーパースポーツでありながら、ハヤブサが多くのライダーに支持されているのは、圧倒的な存在感やパワーはもちろん、どんなライダーにも乗りやすい優しさを持ち合わせているからだろう。テクノロジーがライダーのテクニックを補ってくれることで、初心者でもビッグバイクにも乗ることができる。ハヤブサはバイクの正統進化と言えるだろう。