小さな車体にパワフルなエンジンを搭載 Z250【バイク買取調査隊】
目次
Z250の車種プロフィール
軽さと力強さを併せ持つ本格的スーパーネイキッドマシンZ250。248cccのパラレルツインエンジンは、全回転域で優れたスロットルレスポンスとパワーフィーリングを発揮します。車体には軽量ながら高い剛性を持つトレリスフレームを採用。インナーチューブ径φ41ミリのフロントサスペンションと相まって、軽快で自然なハンドリングと走行安定性を実現しました。
2019年2月15日に発売された2代目Z250は、2018年2月にフルモデルチェンジされたNinja250がベースです。Zシリーズ共通の「Sugomi」デザイン要素が、一目でカワサキのスーパーネイキッドとして認識できるシルエットを形成するなど、アグレッシブかつ俊敏なイメージでライダーを魅了しています。Ninjaと比べるとライダーが受ける風圧は大きいですが、エンジン振動の少なさや吸排気音の静かさと併せて、高速道路でのクルージングを快適にこなします。
バイクインプレ
初代Z250は、2013年にNinja250のストリートファイター版として登場しました。バーハンドルの採用や、サスペンションを柔らかめにリセッティングするなど、Ninja250と差別化が図られ、街乗りやロングツーリングを快適にこなします。今回は2019年にモデルチェンジした2代目Z250を操り、高速道路と峠道を試乗しました。
車両の特徴
初代Z250は、カワサキの新世代ネイキッドとして2013年にデビューしました。レトロテイストとは一線を画するストリートファイターとして多くのライダーを魅了しました。2019年にフルモデルチェンジが行われ、従来のZシリーズに共通した“Sugomi”デザインを取り入れていてアグレッシブなイメージに変わりました。先代の特徴だったZ型の大型シュラウドをコンパクト化。馬力は6馬力アップ、車重も6㎏軽くなり、軽快さに磨きがかかっています。
足つき
全長x全幅×全高は、1,990ミリx800ミリx1,060ミリ。車両重量164キログラム、エンジンは、水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 総排気量248㏄、ボア×ストローク62ミリx41.2ミリ、圧縮比11.6:1、最高出力37馬力/12500回転、最大トルク:2.3kg-m/10,500回転です。
ライディングポジションは、先代モデルと比較すると前傾度が強くなった印象を受けます。ライダーの上半身の前傾度は約15度ぐらい。シート高は795ミリと低く設定されていて、身長160メートルのライダーでも両足がべったりと付きます。走行状態においてもステップが後ろすぎないので、足元に窮屈感を感じません。
走り
まずは高速道路の試乗を始めます。現在のギアは6速で速度は約95キロメートル、回転数は6,000〜7,000をキープしています。高速道路がすいているので、シフトダウンしながらエンジンの高回転域を確認したいと思います。速度を80キロメートルまで速度を落としました。一般的な250ccクラスのモデルと比べると、4,000〜5,000 回転を超えたあたりからトルクが増します。
アシスタントスリーパークラッチが採用されているので、人差し指一本だけでも十分に操作できるぐらい軽いです。ギアは4速でエンジンは8,000回転から 9,000回転の中間あたり、速度は93キロメートル。そこからスロットルを開けても余裕シャクシャク。フロントフォークをスッと伸ばしながら豪快に加速するスポーティな味付けのエンジンです。
次に峠道を走行します。路面に進行方向に対して直角に溝が入ったエリアを通過しました。ハンドルのブレはなく車体は安定しています。スポーツモデルらしく足回りは硬めにセッティングされていますが、個人的な好みとしてはもう一段ソフトでもいいと思います。
下りのコーナリングはシャープです。これほどショートホイールベースをダイレクトに感じられるモデルは少ないのではないでしょうか。
フロント・リア共にブレーキの効きは穏やかです。パットがローターに食い込む感触を確かめながら、徐々に握り込んでいくのがふさわしい印象です。リアブレーキをロックしてABS の感触を確かめましたが、濡れた路面でも唐突に効く感じはしません。ABSが必要以上にライディングに介入しないのが素晴らしいです。
Z250は、コンパクトで運転しやすいモデルです。個人的には大きめのタンデムシートを備えるとか、より荷物の積載性を向上させるなど、ツーリング向けの個性を打ち出せば良かったと思います。とはいえ、シャープでコンパクトでスポーティー、峠道も高速道路も楽しく走れるモデルです。クォータークラスの購入を検討されている方に自信をもってお勧めします。
※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成した記事となります。
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