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力強くスムーズな走り!2017年式スーパーカブ50/110【バイク買取調査隊】

HONDA スーパーカブ50/スーパーカブ110の車種プロフィール

今回紹介する「スーパーカブ50/スーパーカブ110」は、2017年に発売された空冷4ストローク・単気筒の50cc/110ccエンジンを搭載するビジネスモデル。「世界一売れているロングセラーバイク」として、日本のみならず世界中にその名を轟かすスーパーカブは、優れた耐久性と圧倒的な低燃費が魅力。近年は本来のビジネスモデルという役割以上に、お洒落に乗りこなすシティコミューターとしての存在が大きく、旧モデルも高値で取引されることが多い。

スーパーカブ50
スーパーカブ110

バイクインプレ

車両の特徴

車体サイズは全長が1860ミリ、全幅695ミリ、全高1040ミリ、シート高735ミリ、ホイールベースは1210ミリ(50)、1205ミリ(110)で、車両重量は96kg(50)、99kg(110)となっている。
キャスター角は26.30度で、タイヤサイズは50がフロント、リアともに60/100-17インチ、110はフロントが70/90-17インチ、リアが80/90-17インチを採用。前後ともにスポークホイールを採用してチューブタイヤを装着している。

エンジンは空冷4ストロークOHCの単気筒。50はボアストロークは37.8ミリ×44.0ミリのロングストローク。圧縮比は10.0で最高出力は3.7馬力/7500回転、最大トルクは3.8Nm/5500回転。一方の110はボアストロークは50.0ミリ×55.6ミリのロングストローク。圧縮比は9.0で最高出力は8.0馬力/7500回転、最大トルクは8.5Nm/5500回転。
燃料供給はフューエルインジェクションで、トランスミッションは常時噛合式4段リターンを採用。

走り

ロータリー式ミッションとの組み合わせで想像以上にパワフル

50ccという小排気量ながらロータリー式トランスミッションとの組み合わせで、想像以上にパワフルな走りを体感させてくれる歴代のスーパーカブであったが、2017年モデルもその素性の良さをしっかりと継承している。ビジネスモデルゆえに荷物を積載して走ることを想定しているのか、1速での発進はかなりパワフル。坂道発進もエンストの心配がないのに加え、低速からモリモリと発生するトルクのおかげでグングンと登っていってくれる。逆に荷物を積んでいない状態ならば、2速での発進の方がギクシャクせずにスムーズに走れるかもしれない。

快適なシートと安定性に大きく貢献する17インチタイヤ

快適な乗り心地に大きく寄与していると思われるのがシートで、形状やウレタンの密度など多くの点で改良が加えられており、長時間の乗車でも疲れにくくなっている印象だ。そして前後ともに17インチタイヤを採用している恩恵はかなり大きく、小径ホイールを採用しているスクーターと比較すると車体の安定性は段違いに良く、少々スポーティな乗り方をしてもハンドリングはとても安定していて、一般道レベルのギャップに対する走破性も十分と言える。

より重厚感のある走りを楽しめる110ccモデル

110ccモデルも基本的には50ccモデルと同じ車体を使用しているが、実際に走ってみると安定感がさらに増している印象。特に低速域から湧き出てくるようなトルクが関係しているからなのか、多少シフトミスをしたくらいではほとんど影響がなく、力強いトラクションで車体をスムーズに前へと押し出してくれる。やはり倍以上の排気量であるエンジンの影響は大きく、50ccモデルと比べてより重厚感のある走りを体感させてくれる。

総括

動力性能の向上はもちろんだが、ビジネスモデルとしては力が入り過ぎているか? とも思われる、高級感が増したエクステリアも大きな魅力。特に樹脂パーツや塗装のクオリティが先代モデルからは大幅に改善されており、これまで以上にファッション性を意識した、ワンランク上のスーパーカブに仕上がっているのではないだろうか。

※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。

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