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バイクで立ちゴケを起こしたとき、どの部品が影響を受けやすい?エンジンスライダーの効果は?

バイクは2輪で自立しているため、停車中や取り回しの際にバランスを崩して倒れてしまう、いわゆる「立ちゴケ」が起こる可能性があります。

立ちゴケは、一見すると些細なミスに見えるかもしれませんが、中には思わぬ部品に影響を及ぼすケースも存在します。

では、バイクが立ちゴケした際に影響を受けやすい部品とはどのようなものなのでしょうか。

バイクの立ちゴケは、多くの部品に影響する

バイクの立ちゴケは、速度が出ていない状況でも車体各部に損傷を与える可能性があります。

外観上の傷だけでなく、操作系や安全装備にまで影響が及ぶ場合もあるため、転倒後は必ず状態を確認することが重要です。

では、立ちゴケの時にダメージを受けやすい部品はどのようなものなのでしょうか。

車体

バイクの立ちゴケでは、まず車体に影響が出ることが考えられます。

この中でも最も深刻な問題のひとつがハンドルへの影響です。立ちゴケの際に地面と接触することで、曲がりや歪みが生じ、真っ直ぐ走れなくなるおそれがあります。

また、ブレーキレバーやクラッチレバーは折損や変形が起きやすく、握り込みや操作がしにくくなる可能性があります。

このほか、フットペダルも衝撃で曲がったり折れたりすることで、シフトチェンジやブレーキ操作に支障が出ます。

そして、外装カウルは傷や割れが発生し、見た目の損傷に加えて内部部品の露出や防風性能の低下を招くことがあります。

さらに、タイヤは接触や擦過によってサイドウォールやトレッドに傷が付き、最悪の場合パンクにつながることがあります。

このように、立ちゴケによる車体への影響は、見た目だけでなく性能や走行時の安全にも関わるトラブルを引き起こすこともあるといえます。

エンジンや排気系

また、転倒時の衝撃でエンジンのオイルの漏出が発生するおそれがあります。

これにより潤滑性能が低下し、放置すると焼き付きやオーバーヒートなどの重大な故障につながります。

マフラーは擦り傷や凹みができやすく、排気の流れや性能に影響することがあります。

また、冷却系ではラジエーターやホースが損傷して冷却水漏れが起こると、オーバーヒートの原因となるため注意が必要です。

このように、立ちゴケによるエンジンへの影響はバイクのパフォーマンスに影響を及ぼし、場合によってはトラブルも引き起こしかねません。

ミラーやウインカーなどの灯火類

このほか、車体外側に位置するミラーは、立ちゴケした時の衝撃で曲がったり割れたりすることが多く、後方視界の確保が困難になる場合があります。

さらに、ウインカーはレンズ割れや内部損傷によって点灯不良を起こし、方向指示ができなくなるおそれがあります。

そして、ヘッドライトやテールランプも衝撃でレンズやステーが破損すると光軸がずれたり、最悪の場合点灯しなくなることがあり、夜間や悪天候時の安全性を大きく損ないます。

ウインカーやヘッドランプなどは安全上重要なだけでなく、保安基準によって装着を定められた部品です。

そのため、これが作動しない状態で走行することは「整備不良等」という交通違反とされます。

このように、ミラーや灯火類のダメージは、バイクの安全上、法規上の問題となるため、決して軽視はできません。

立ちゴケのときにバイクを守るプロテクター「エンジンスライダー」

上述の通り、バイクの立ちゴケは幅広い部品にダメージを与えることになります。

このダメージを軽減するために、バイクに装着できるパーツが何種類か存在します。

そのひとつが「エンジンスライダー」と呼ばれるものです。

では、この部品はどのような役割を果たしてくれるのでしょうか。また装着時のメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

エンジンスライダーとは

エンジンスライダーとは、立ちゴケや低速での転倒時に、エンジンをはじめとする車体の損傷を軽減するための後付けパーツです。

エンジン・クランクケースの横に左右対称に取り付けられ、万一の転倒時にはスライダー部分が路面と接触し、車体の直接的なダメージを最小限に抑える役割を果たします。

コンパクトな形状で外観への影響が少なく、カラーやデザインの選択肢も多いことから、多くのライダーに利用されています。

エンジンスライダーのメリット

エンジンスライダーの最大の利点は、転倒時にエンジンや外装カウルなどの高額部品への損傷を減らせる点です。スライダーが先に接地することで、車体側面の擦過や衝撃を和らげます。

特に、フルカウルを装着したスーパースポーツバイクでは、カウル交換の高額な費用を回避できる可能性があり、転倒対策としてのコストパフォーマンスが高いといえます。

また、倒れた際の角度が浅くなるため、バイクを起こす動作が容易になるのも特長です。

これにより、立ちゴケを起こしたときに、バイクを迅速に安全な場所まで移動させることができ、二次的な事故やトラブルを防ぐことができます。

エンジンスライダーのデメリット

上述のような利点があるエンジンスライダーですが、その効果は公道ではデメリットになることもあります。

たとえば、転倒時にバイクを滑らせる機能はサーキットでは有効ですが、一般道路では別の車両や歩行者への衝突を誘発する可能性があります。

さらに、転倒時の衝撃や速度によっては、エンジン以外の部品への損傷を完全に防ぐことはできないといわれています。

エンジンスライダーの注意点

このようなエンジンスライダーには、いくつかの注意点が存在します。

まず、エンジンスライダーの選定の際は、素材は衝撃吸収性の高い樹脂製を選ぶとよいといわれています。

硬い金属製は見た目の堅牢さに反して、衝撃を直接フレームやエンジンへ伝えてしまう可能性があるためです。

また、車検時には車幅が左右それぞれ1センチ以内の拡幅に収まる必要があり、この規定を超える製品を装着すると車検不適合となります。

装着前には製品の仕様と車検基準を確認し、適合するものを選ぶことが重要です。

ネイキッドバイクやアメリカンバイクにはエンジンガードという選択肢

バイクによってはエンジンスライダーよりも、エンジンガードの装着が適切である場合もあります。

エンジンガードはパイプ状のフレームでエンジンや下回りを広範囲に保護するため、転倒時の車体損傷を大きく減らす効果があります。

エンジンガードのフルカウル車への装着は構造上難しいものの、カウルのないネイキッドバイクやアメリカンバイクではエンジンガードが有効な選択肢となります。

しかし、重量や車幅が増すため、導入を検討するときには見た目や取り回しへの影響も考慮しつつ選択するとよいでしょう。

まとめ

立ちゴケは低速でも車体やエンジン、灯火類などに損傷を与えることもあります。

エンジンスライダーはこうした被害を軽減でき、特にフルカウル車では有効です。またカウルのないバイクにはエンジンガードがバイクの保護に役立ちます。

ただし、二次被害のリスクや車検基準の制限もあるため、特徴を理解したうえで自分のバイクや用途に合った装備を選ぶことが重要です。

適切な装備を装着することが、万が一立ちゴケしてしまったときに自分のバイクをダメージから守ることにつながります。

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