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場所を選ばずストレスなくライディング Z250 SL【バイク買取調査隊】

Z250 SLは、ニンジャ250SLのネイキッドバージョンとして、2016年3月に日本国内での販売を開始しました。車名のSLは「スーパー・ライト」を意味しており、その名の通り水冷単気筒エンジンを搭載した軽量なモデルです。デザインはZシリーズ共通で、アグレッシブな見た目同様、鋭いライディングでライダーを魅了しています。

Z250 SLの車種プロフィール

Z250 SLは、1985年に発売されたCS250以来の水冷単気筒エンジンを搭載して2016年3月に日本国内で発売されました。ニンジャ250 SLと兄弟車であり、カウルがないので軽量でキビキビした走行が特徴です。絶対的性能はないものの、シティユースでもツーリングでも、場所を選ばずストレスなくライディングが楽しめます。

バイクインプレ

今回試乗するモデルは、カワサキ・Z250 SLです。このバイクはニンジャ250 SL とエンジンや車体などとプラットフォームを共通化しています。購入しやすい価格に設定されているので、若いライダーはメインバイクとして、ベテランには手軽なセカンドバイクとして注目している方は多いでしょう。

それではディティールを眺めてみましょう。Z250 SLは、水冷4ストローク単気筒の排気量249ccエンジンを採用しています。コンパクトな車体に対して、エンジンヘッド周りが多少大きめな印象を受けます。ラジエーターホースがエンジンを横切っていないので、すっきりと見える処理がされています。

フレームの溶接跡もきれいで、このクラスとしては丁寧に処理されています。タンデムステップ周りも溶接でステーを組んで取り付けられています。車体価格以上に高級感がある仕上がりになっていると思いますね。

フロントブレーキのキャリパーは、型押しタイプの2ポットキャリパーを採用しています。フロントやアクスルシャフトの緩み止めに凝ったピンが使われていますが、個人的にはあまり好きではありません。機能としては割りピンを使った方がベストなので、カワサキは伝統的にタピオを使っているのでしょう。

ホイールもスポーティーな印象を受けます。フロントフォークサイズは37㎜径か39㎜径だったと思います。このクラスとしては標準的です。このクラスのタイヤは、グリップ力が高いIRCのロードウィナーが使用されることが多いですが、Z250 SLはダンロップ TT 900を履いています。

リアブレーキのキャリパーも型押しの 2ポットです。最近のバイクのリアブレーキに型押し 2 ポットを採用するのは珍しいですね。リアタイヤのサイズは130です。車両の性格を考えて、むやみに太いタイヤを履かせていない点が評価できます。

足つき

全長・全高・全幅は1935x1015x700mm、車体重量は148kg、シート高は785㎜となっています。軽量であり、かつシート高が低いので足つきよく、楽に取り廻すことができます。ただしシートのクッションは薄めなので、ロングライドは厳しいかもしれません。

バーハンドルの場合、少し高低差をつけてグリップ周りを上に持ち上げてアップライトな乗車姿勢を作ることが多いですが、Z250 SLは低めに設定されています。こうしたところにもバイクの性格を反映しています。

走り

実際にライドしてみましょう。走り始めるとトルクがあることが伝わります。スポーティーな単気筒で、弾けるような感触が伝わります。ライディングポジションがコンパクトなので、長身のライダーには小さく感じますが、狭さによる疲れや不快感は全くありません。

シフトレバーのストロークが短く、ニュートラルが出しにくい傾向が見られます。ローからニュートラルを通り過ぎてセカンドに入ったり、セカンドからニュートラルを通り過ぎて1速に落ちたり。もう少しニュートラルのクリック感が欲しいです。しかしライダーの慣れや配慮でカバーできてしまう部分なので、大きな欠点とは言えませんね。

何と言ってもZ250 SLの魅力は、単気筒ならではのコンパクトでスリムな車体だと思います。試乗を通して幅が狭い短めのハンドルバーは、単気筒ならではのスリムで軽量な車体を活かすためのものだと理解しました。ハンドルに少し力を加えただけでクイックに曲がってくれます。このバイクの最大の特徴である軽さは、コーナリング時は十分に発揮されます。立ち上がりもパワフルに加速してくれるので、楽しくないわけがありません。

Z250 SLは扱いきれるパワーをコントロールすることで、バイク本来の楽しさや喜びを与えてくれるモデルです。ビギナーだけでなく、普段ビックバイクに乗っている方にもおすすめします。

※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。

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