ハーレーのイメージを変えたミドルクラス X500【バイク買取調査隊】
その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。
今回調査した車両はハーレーダビッドソンの『X500』だ!!
※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。
X500の車種プロフィール
発売は2023年10月。ハーレーダビッドソンのブランドイメージをより広めるべく、ミドルクラスの世界戦略モデルとして登場したのがX350とX500の2台。いずれもイタリアのブランド『ベネリ』のバイクがベースとなっており、このX500は大型免許対応ながらも、これまでのハーレーのように重厚感のある走りとは方向性が違う、より軽快なライディングを目的としているようだ。エンジンもハーレーがこだわり続けてきたVツインではなく水冷直列2気筒エンジンを搭載するなど、ある意味“大改革”とも言えるバイクになっている。
バイクの特徴をざっくりチェック!
これまでのハーレーのイメージとはまた違った流れを生み出した『X500』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。
エンジン
排気量500ccの水冷直列2気筒エンジンはDOHCを採用。ボアΦ69mm、ストローク66.8mmのショートストローク設計で、高回転域まで回すことも前提としたスペックになっている。
マフラーは2into1のショートシングルタイプ。エンジン下に触媒ルームを設けているだけに、サイレンサー部分は比較的コンパクトだ。
車体(フレーム)
フレームはスチール製で、エンジンをストレスメンバーとして使用する設計。シートレールは内側を通っているので、パッと見には存在しないように見える。
足回り
前後ともに17インチのアルミ製キャストホイールを採用。タイヤサイズはフロント120/70-17、リア160/60-17をそれぞれ履く。
サスペンションはフロントが倒立式テレスコピックで、リバウンド調整が可能。リアはシングルショックで、リバウンドダンピング調整およびプリロード調整に対応する。
ハンドルまわり・灯火類
ヘッドライトは丸型単眼スタイルで、イグニッションをオンにすると『HARLEY-DAVIDSON』のロゴと、下半分のポジションランプが点灯する。上側がロービーム、下側がハイビームとなる。灯火類はすべてLEDだ。
ハンドルはセンターが太く、端に向かって徐々に細くなるテーパードタイプを採用。車格の割には幅がワイドなので安定感は十分。スピードメーターはアナログ式だが、デジタル部分にはタコメーターを表記させることもできる。
その他の装備&特徴
燃料タンクはスチール製で、短めで角張ったデザイン。容量は13.1Lを確保。シートはライダー&パッセンジャー一体式で、ライダー側の座面は広くてホールド感は良好。表皮はタックロール調のデザインとなっている。