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マキシスクーター BMW C650GTをインプレ【バイク買取調査隊】

BMW C650GTの車種プロフィール

日本でのデビューは2012年11月。搭載する647ccの水冷4スト並列2気筒DOHCエンジンは、同時期に登場したC600スポーツと共通のもの。「GT(グランドツーリング)」の名にふさわしく、快適な長距離走行を可能にする装備を搭載。高めに設定されたハンドルや、調整式バックレスト付きシート、パッセンジャー用のフットレストのほか、電動で調整できる大型のウインドシールドが与えられていた。

バイクインプレ

車両の特徴

C600スポーツとの大きな違いは、1.5倍ほど大きなカウル回り、電動のウインドスクリーンなど。
また、C600スポーツはシート下の荷室容量を拡張できたが、C650GTに拡張機能はなく、初めから大きなラゲッジスペースが確保されている。

電動スクリーンや、グリップヒーター、シートヒーターなどの装備品は、左右グリップに設けられたスイッチボックスで操作可能だ。

ミラーはウインカーがビルトインされているタイプで、C600スポーツのミラーと比べるとかなり大型となっている。

エンジン

647ccの水冷4ストローク4バルブ並列2気筒エンジンを搭載。ボアは79mm、ストロークは66mmとなっている。クランクは270度を採用。
C600スポーツのエンジンと仕様・スペックはすべて共通だ。

足回り

フロントは、マルゾッキ製Φ40mmのインナーチューブを持つ倒立フォーク。リヤは、一般的な大型スクーターのようなユニットスイング式に見えるが、実は大型のスイングアームとなっていてチェーン駆動を採用している。

ピボットはドライブスプロケットの軸と同軸化されている。これによりスイングアームが大きく上下しても、チェーンのテンションが変わらないため、フリクションロスが増えないという特性がある。

サスペンションは前後ともC600スポーツと同様に硬めのセッティングとなっているが、良好なロードホールディングを得られる味付けになっている。

走り

BMWのアナウンスによると、エンジンの270度クランクの採用は、乗り味と排気音を追求した結果だという。
その言葉どおりアクセルをオンオフする感覚が楽しく、大きめに開けると野太い排気音を響かせて加速する、一般的なスクーターとは一線を画すオートバイ的な楽しさがある。

ステップボードの位置はC600スポーツよりもかなり低く、乗車姿勢はアップライトになっている。
ハンドリングは、大柄なフロントカウル、電動のウインドスクリーンなどが前方に集中していることもあってC600スポーツほどのシャープさはない。しかし乗り心地はシート、タイヤの違いなどもあってC650GTの方が快適な印象。

ワインディングだと、その違いがより鮮明になる。
C600スポーツは、ライダーが前後サスペンションに積極的に荷重をかけてコントロールするような走りに向いている。コーナー進入時にスパッと切り込むようなスポーティでシャープなハンドリングが味わえる。

対してC650GTは、ライダーの入力にワンテンポ遅れて車体が反応する印象。とはいえ鈍いわけではなく、一般的なスクーターよりもコーナーの進入、旋回中の挙動も安定しており、コーナーのRに沿ってきれいに流れていくようなスポーティなハンドリングになっている。

積極的にスポーツライディングがしたいならC600スポーツ、ゆったりとツーリングを楽しみたいならC650GT、という具合に、ライダーのスタイルに合わせたキャラクター付けがされている。

査定士のコメント

モトメガネ編集部

2021年で生産終了となったBMWのメガスクーターC650GT。スクーターであってもBMWらしいラグジュアリーな走りを満喫できた。ファンの多いBMWだけに、高年式&低走行モデルなら高価買取が望める。

※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成した記事となります

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