マスターキーを無くしたバイク、売却することは可能?
バイクの始動の際にはキーが必要になりますが、そんなキーを紛失したときは対処が大変です。
その中でも、マスターキーと呼ばれる最も大事なキーを紛失してしまうと査定額にも影響する可能性があります。
本記事では、マスターキーを紛失した時の査定額への影響についてご紹介していきましょう。
そもそもマスターキーとは?なくても買取は可能なのか
バイクには新車購入時に2〜3本のキーが付属しますが、その内の1本がマスターキーと呼ばれることがあります。
最新のバイクではマスターキーが既に廃止されていたりしますが、数年前までは付属していましたのでバイクの買い取りなどの際にマスターキーが重要になります。
バイクのマスターキー(赤キー)とは
バイクのマスターキーは通称「赤キー」とも呼ばれており、その名前の通りキーの外観が赤くなっているキーのことです。
マスターキーはそのバイクのキーとなるキーであり、マスターキーのあるバイクは新車購入時にマスターキー1本+スペアキー1本〜2本が付属しています。
これらのキーにはイモビライザーと呼ばれる盗難防止装置がついており、金属製の物理キーの他に内部にイモビライザー解除用の信号を発信する回路が入っています。
イモビライザーの情報信号がバイクとキー側で違っているとエンジン始動が出来ないため、イモビライザー付きのバイクは必ず専用キーが必要です。
スペアキーもマスターキーと機能的には同じものではありますが、マスターキーは基本的にバイクの購入後は自宅に保管しておくためのもので、普段の乗車時にはスペアキーを使用します。
そしてスペアキーを紛失してしまったときなどはマスターキーをベースとして新たなキーの作成を行うため、マスターキーをうかつに持ち出すのは避けたほうが良いです。
なお、最新のバイクではマスターキーの代わりにID番号などが刻印されたプレートが付属しており、1本〜2本のキーを普段使いしながら紛失時にはプレートの情報を元に新たなキーを作成する手順になっています。
マスターキーをなくしてもサブキーがあれば買取は可能
マスターキーはバイクの買い取りの際にはスペアキーと合わせて全数揃えてあることが理想ですが、万が一マスターキーを紛失してしまってもバイクの買い取り自体は可能です。
マスターキーはそのバイクのキーやイモビライザー情報を集約したキーであり、バイクの始動に必須な情報が詰まったキーなので買い取りの際には有無が確認されます。
しかしもしマスターキーを紛失してしまっても買い取り自体は可能であることが多く、スペアキーさえ残っていればバイクの始動、自走は通常通り行えるため、そのまま買い取ってくれる業者もあります。
もし紛失してしまっていたら買取査定の時点でマスターキーが無いことを伝えておくとその後の取引がスムーズになるでしょう。
買取額への影響
マスターキーを紛失してしまっていてもバイクの売却自体は不可能ではないのですが、バイクの査定額が減額されることがあります。
マスターキーがなくてもバイクの買い取り時にスペアキーで始動ができ、バイクを使用することは可能です。
ただしマスターキーを紛失したバイクのスペアキーを作ることは困難であり、ショップに依頼しても高額な費用が必要になるため、査定額に影響がでることは避けられません。
いくらマイナスされるかは買取業者によって変わってきますが、おおよそ1万円〜2万円ぐらいが相場となってきます。
マスターキーを新たに作成するためには、新品のキー部品の入手とカギの溝カット、そしてイモビライザーの登録などを行わなければならず、その費用に数万円必要なので買取金額からマイナスされるのは仕方ない部分はあります。
どのみち自分でマスターキーを作り直しても費用はかかるので、マスターキーを紛失してしまったら買取金額のマイナスは許容したほうが無難です。
なおもしマスターキーもスペアキーもすべて紛失してしまった場合、マスターキーだけでなくバイク側のキーシリンダー自体を交換する必要が出てきます。
その場合費用が10万円近くかかる大変な対応となるため、もしこの状態で買い取りする場合にはマイナス額は大幅に増額されるでしょう。
マスターキーがなくてもイモビライザー搭載の合鍵は作れる?
マスターキーはバイクのキーのベースとなるものなので簡単に複製することはできませんが、専門業者に依頼することでスペアキーを作成することはできます。
家の鍵のような一般的なキーの場合、街中の鍵屋さんなどで複製することができ、複製したいキーのキー溝の形状などを専用の機械でトレース、切削することで同じキーを作ることができます。
昔のバイクのキーであれば、同様に合鍵を作成すればバイクを始動できたのですが、最近のイモビライザー付きのバイクではキー自体を複製したとしてもイモビライザーを解除できず始動ができません。
イモビライザー用のキーはキーの内部に電子チップが埋め込まれており、その情報を読み取ることでバイクの所有者を判断しており、合鍵を作るにはこのチップの情報もコピーする必要があります。
そのため簡単には複製できないのですが、最近はイモビライザー付きのキーも複製できるショップがあり、そちらに依頼すれば合鍵を作ることができます。
合鍵の作成には同じバイクのスペアキーなどイモビライザーの情報が入ったキーが必要で、紛失したマスターキーではなくスペアキーの合鍵をマスターキーの代用として使うことになります。
イモビライザーキーの複製は専用の設備が必要なためすべてのショップで対応できるわけではありませんので、バイクや自動車を専門に対応しているショップにお願いしましょう。
マスターキーなしでも高い買取額を狙うなら、一括査定がおすすめ
マスターキーを紛失してしまったバイクを売却するときに買取査定を行うならば、一括査定サービスを利用すると便利です。
一括査定サービスはバイクの買取査定をインターネット経由で依頼できるサービスで、複数の買取業者に一度に査定を依頼できるのが便利です。
買取業者に持ち込んで買取査定を行う場合にはあちこちの業者までいちいち移動しなければならず大変ですが、一括査定サービスを使えば家にいながら同じことができるのでとても楽です。
一括査定サービスでは通常バイクの車名や型式、年式等の情報を一括査定サイトに入力して査定依頼をし、その後買取出来る業者から電話等で連絡があって金額を確認できます。
今回のようにマスターキーの紛失については電話口で確認することも出来ますが、一括査定サイトの中にはコメント等でバイクの状態を入力出来るサービスがあり、そこに紛失した旨を入力するとスムーズに査定が進むでしょう。
マスターキー紛失が査定額にどれほど影響するかは買取業者によって異なりますが、一括査定サービスで多くの業者の見積もりを得れば査定額やマイナス額が少ない業者を見つけることができるでしょう。
まとめ
バイクには年代によってマスターキー(赤キー)と呼ばれるキーが付属している車両があり、そのバイクのイモビライザーに対応した基本のキーとして大事なものです。
マスターキーは普段自宅で保管しておき、バイクに実際乗るときには一緒に付属するスペアキーを使うことになります。
ですがもしマスターキーを紛失した場合、紛失してもスペアキーでバイクに乗り続けることは出来るものの買取時には査定額からマイナスとなることがあります。
マスターキーが付属しているバイクを購入した際にはマスターキーを保管しておき、そのバイクの売却の時まで大事にしましょう。
また、マスターキーを紛失しても鍵屋さんなどで複製品を制作することも可能なので、紛失が判明したときにすぐ作成しておけばマイナス査定にもならないでしょう。
もしマスターキーもスペアキーもすべて紛失するとバイクが動かないだけでなくキーシリンダー交換で高い費用がかかってしまうので、キーの保管をしっかり行うようにしましょう。