
バイク売却時にステッカーははがすべき?価値が上がるケースはあるの?
ステッカーは、バイクのカスタムアイテムのひとつです。多種多様なデザインが販売されており、趣味として車体に貼っているライダーも少なくありません。
しかし、SNS上では「バイクの査定時にステッカーがたくさん貼られていると、下取り額が下がるのかな」と、買取額への影響を不安視する声もみられます。
実際、バイクにステッカーが貼られていると、買取価格に影響はあるのでしょうか。
ステッカーが貼られていると、査定額が下がることも

好きなデザインのステッカーを貼ることで、愛車を簡単にカスタムできます。
しかし、バイクを売却する際に、ステッカーの状態や貼る場所によっては市場価値に影響を与えるおそれもあるようです。
ステッカーが査定額を下げる理由
査定をおこなう業者は、再販を前提としてバイクを評価するため、カスタムが施されていると、その復元分の手間やコストが発生することも少なくありません。
そのため、ステッカーが貼られている車両は、貼られていない車両と比べて評価が下がる傾向にあります。
この理由としては、「万人受けしにくい」という理由が挙げられます。
さらに、ステッカーが車体の状態を隠していると判断されるおそれがあるのも、理由のひとつです。
特に、大きなステッカーや広範囲に貼られたデカールは、「傷や塗装の剥がれを隠しているのではないか」と疑われる可能性も少なくありません。
実際、バイクの査定では、車体の外観の状態が特に重要視される傾向にあるといいます。
ステッカーを貼ったままにしておくデメリット
さらに、長期間にわたってステッカーを貼っていた場合、紫外線による影響で塗装が劣化してしまい、剥がしたときに塗装との色差が生じることがあります。
特に、屋外に長時間駐車することが多いバイクは、紫外線の影響を受けやすく、周囲の塗装部分との違いが目立ちやすくなるといいます。
このような状態になると、再販時にリペイントが必要になる可能性があり、その分査定額が下がる要因となることは、いうまでもありません。
実際に、ステッカーを貼ったまま査定に出したことで、査定額が下がったケースもあるようです。
剥がしてはならないステッカーと後付けステッカーの正しい剥がし方

バイクを売却する際には、ステッカーの扱いについて考える必要があります。
特に、車体には表示義務のあるステッカーが貼られており、これを誤って剥がしてしまうと、罰則の対象となる場合があります。
表示義務のあるステッカーは剥がしてはいけない
たとえば、“検査標章“、“点検整備済みステッカー”、”保管場所標章”といった、表示義務のあるステッカーは、車両の識別や適切な保守管理を証明するために必要です。
中でも、検査標章を剥がしてしまうと、車検が無効とみなされる可能性があり、もしも剥がしたまま公道を走行すると、道路運送車両法に基づき50万円以下の罰金といった罰則の対象となってしまいます。
また、バイクの車体には、ステッカーを貼るべきではない箇所もあります。
たとえば、エンジンやマフラーといった高温になる部分にステッカーを貼ると、熱で劣化して剥がれやすくなるだけでなく、焼き付きの原因となる場合があります。
また、計器類の近くにステッカーを貼ると視認性が低下し、運転時の安全性に影響を与えるおそれもあるようです。
ステッカーを剥がすには剥がし液を使用するのがベター
ステッカーを剥がす方法としては、市販のステッカー剥がし液を使用するのがベターです。
さらに、ヒートガンやドライヤーを使用してステッカーを温めると、粘着剤が柔らかくなり、剥がしやすくなります。
ただし、温めすぎると塗装を傷める可能性があるため、適度な温度を保つことが大切です。
特に、長期間貼られていたステッカーは、塗装面に色ムラを残すことがあるため、慎重に作業をおこなうことが求められます。
また、自分でステッカーを剥がすのが難しい場合は、買取店に依頼する方法もあります。
ただし、業者に依頼する場合は、追加で費用が発生するかどうか、事前に確認しておくことが重要といえます。
まとめ
このように、法的に貼り付けが義務付けられているステッカーは剥がさず、後付けのステッカーはできるだけ剥がしておくことで、適正な査定額を得られる可能性が高まります。
しかし、剥がす場合は車体を傷つけるリスクがあることも念頭に置き、慎重な作業を心がける必要がありそうです。