クルーザーの姿を纏ったネイキッドスポーツ エリミネーター【バイク買取調査隊】
2023年4月25日にカワサキの新型エリミネーター・シリーズが発売されました。ロー&ロングの車体にニンジャ400譲りのパラレルツインエンジンを搭載しました。クルーザースタイルでありながら、ネイキッドスポーツのような軽快な走行が楽しめます。ギャップを越えた際のリアからの突き上げが抑えられるサスペンション設定や、座り心地のいいシートによって衝撃吸収性も確保。どのようなシーンにおいても快適に走ることができます。
目次
エリミネーター車種プロフィール
エリミネーターは、2023年に大阪モーターサイクルショーで世界で初公開されました。80年代に発売されたドラッグレーサーのスタイルのエリミネーター同様、ロー&ロングのスタイルを踏襲し、パワーユニットにニンジャ400/Z400と同系統のエンジンを搭載しています。バリエーションはスタンダードと、ヘッドライトカウルやフォークブーツなどが追加されたSEの2タイプがラインアップ。発売と同時にバックオーダーを抱える人気モデルとなりました。
バイクインプレ
カワサキのエリミネーターの試乗会に参加しています。久しぶりの400ccクラスのクルーザーモデルとして注目されたのは記憶に新しいところです。果たしてその乗り味がどのようなものなのか。概要をお伝えします。
それではエリミネーターの外観スペック装備などを確認していきましょう。このモデルはスタンダードとSEの2種類のグレードが存在しています。SEには小ぶりなヘッドライトカウル、フォークブーツ、防水設計のUSB Type – C 電源ソケット、フロント・リアカメラを持つミツバサンコーワ製のバイク用ドライブレコーダーを標準装備しています。シート表皮もツートンとなり、ステッチが施されています。
エンジンは水冷4ストロークDOHC 並列2気筒。ボアストローク70mm/51.8mm、総排気量398cc。最高出力は48PS/10000rpm、最大トルク37N・m/8000rpm。車体には軽量コンパクトなトレビスフレームを採用、フロントは 41mm 径のインナーチューブを持つ成立タイプのテレスコピック、フロントフォークリアはシンプルなツインショックとスイングアームの組み合わせです。
足つき
全長2250mm・全幅785mm・全高はスタンダードは1100mm、SEは1140mmです。ホイールベースは1520mm、最低地上高は150mm。シート高は735mmと低く、足つきも良好。実際に取り回してみると、全長はあまり気になりません。
ライディングポジションは、リーチが長いライターでも肘が伸びきるほどハンドルが遠く感じます。ハンドル幅は一般的なロードスポーツと比べて少し広く、グリップの幅も狭めです。「前傾がきついかな?」と思いきや、シートの設定が上手く処理されていて負担がかかるような前傾姿勢にはなりません。ロングツーリングにも十分対応できます。
走り
まずは車体の安定性やエンジンのフィーリングなどを確認するために高速道路に乗りました。6速トップギアを使って70km/hで走行しています。ここからスロットルを回すとエンジンの負荷が高くなりますが、一般的なクルーザーモデルのようにドコドコと加速するのではなく、スムーズにスピードが上がってきます。川崎のウェブサイトにも記載がありましたが、振動が少ないクルーザーであるということなので、あえてこのようなセッティングにしたのでしょう。
ギアを4速まで落としました。エンジンの回転数は6000 回転ぐらい。とてもカワサキの400cc パラレルツインらしい味わいです。クランク角度は180度で6000回転ぐらいで回すと、ストレスなく軽やかに引き上がります。
3 速までシフトダウンしました。速度は80㎞/h、エンジンの回転数は7500回転あたりです。これぐらいの速度回転数となると180度クランクらしいキャラクターが前面に出てきます。ライディングポジションがなければロードスポーツに乗っているような感覚が味わえます。シートの座り心地もとてもソフトで張りも適切です。
けっこう風が吹いていますが、直進安定性も素晴らしい。取り回した時に軽く感じたので、心もとないところがあるのかなと思いきやビシッと安定してます。ライダーとしては一番走りにくいシチュエーションですが、そんな中でも車体に影響はありません。車線変更中も安定感が保たれています。
エリミネーターは、多くのライダーに注目されているモデルなのでビギナーの方も購入されると思いますが、バイクに不慣れな方も、このモデルであれば安心して乗ることができるはずです。
※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。
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