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スペックに表れない進化を遂げた!Ninja400【バイク買取調査隊】

Ninja400の車種プロフィール

2010年8月1日に発売されたNinja 400Rがモデルチェンジされ、2013年12月1日に「Ninja 400」として発売が開始された。パワフルで扱いやすい水冷4スト2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載し、Ninjaのイメージを強調するエッジの効いたデュアルヘッドライトを採用したフロントカウルを踏襲している。エンジンなどのスペック上は400Rと同一になっているが、数値に現れない部分に改良が加えられている。

バイクインプレ

車両の特徴

カワサキは、GPZ400RやZZR400などの4ストローク4気筒400ccモデルを販売する傍ら、GPZ400Sや、EX-4などの4ストローク2気筒も販売していた。しかしツインエンジンの乗りやすさが評価される一方で、スペック絶対主義な時代において人気は今一つ。それを覆したのが、Ninja 400の前身であるNinja 400Rである。扱いやすさに加えて、4気筒と同等なパワフルなエンジンや、戦闘的なスタイリングが与えられており、多くの人たちにツインエンジンの実力を知らしめるきっかけとなった。

その流れを汲むNinja 400には、400ccスポーツツアラーらしい風格が与えられている。高めに設定されたハンドルや荷掛けフックなど、ツーリングでの扱いやすさや利便性も重視されているなど、オールラウンドにライディングできる一台だ。

足つき

全長・全高・全幅は、2110ミリ× 1180ミリ × 770ミリ、車体重量209㎏。シート高は805ミリで、身長160センチメートルのライダーは、両足を着いた状態で踵が浮き、身長170センチメートルのライダーなら、しっかりと安定する。少しワイドなバーハンドルとニーグリップしやすいタンク形状のおかげで、バイクをホールドしやすい。

ライディングポジションはNinja 400Rと変わらないが、左右のステップが 5センチメートルずつ内側に追い込まれているので、普通に跨っただけで正しいライディングポジションが完成する。これから適切なライディングフォームを身につけたいと考えている方にとって最適であり、大幅に良くなった部分だと言える。

一体型だったシートが、肉厚のセパレート式になり、長時間のライディングに大いに向上している。スクリーンは3段階にスライドし、ライダーが受ける風圧を軽減するなど、評判通りスペックに表れない工夫が随所に取り入れられている。

走り

基本的な車体構成は 、先代モデルであるNinja 400Rと共通している。エンジンは水冷4ストローク並列2気筒 DOHC4バルブ399cc。最高出力44馬力、最大トルク3.8kg・m(37.3N・m)/7500回転。乗り始めてすぐに発進時の乗りやすさ、各低回転域での扱いやすさが際立っている印象を受ける。

エンジンの回転数が4000 回転から 5000 回転ぐらいまでがベストライン。たとえローギアに入っていたとしてもかなり穏やか。エントリーユーザーが大胆にアクセルを開けたとしても全く恐怖を感じない。逆にベテランは、もっさりしていると感じてしまう仕上がりである。

ハンドリングは、大柄なフルフェアリングを装着しているため、フロントに安定感があり、ライダーに安心感を与えてくれる。ステアリングレスポンスもそれほどクイックでなく、どちらかというと安全性重視。ブレーキシステムは、フロントに300 ミリのローズ形状のディスクを持つダブルディスク、リアが 220mm 形状のディスクが採用されている。

ストロークは、Ninja 400Rよりフロントフォークが約 5 ミリ、リアは約 7 ミリ延長された。わずかな変更ながらスプラッシュを感じず機能が向上している。

試乗車はABSが装着されていないモデルだが、ABS 付きのスペシャルエディションでも 新車価格約72万円(当時)。Ninjaらしい造形や、きれいなカラーリング、エントリーユーザーからベテランまで満足できる性能を兼ね備え、ロングツーリングにも対応するオプションも充実している。この価格設定は十分に納得できるものだろう。

※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成した記事となります

査定士のコメント

モトメガネ編集部

2014年にNinja400Rからモデルチェンジが遂行され、Ninja400へと進化。さらに2018年にはフルモデルチェンジが実施された。高年式&低走行モデルなら高価買取が望める。フルモデルチェンジが行われているため、売却を考えているのなら早めに決断を下したいところだ。

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